読み聞かせ以外で実践できる、子どもを本好きにするアイデア

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「うちの子は本を全然読まない」
「どうしたら子どもは本を読んでくれるようになるのか」
子どもが本好きになるよう、幼少期から読み聞かせをするご家庭も多いのですが…残念ながら、
読み聞かせだけでは「読み聞かせが好きな子」にはなっても「本好きな子」になるとは限りません。しかし、まだ方法はあります!
今回は、子どもを本好きにする読み聞かせ以外のアイデアを9つご紹介します。

文/マムズラボ

目次

自然と本を手に取れる! 住環境づくりアイデア

子ども本好きにする第一歩として、いつでも身近に本がある環境をつくるのがポイントです。具体的な住環境づくりのコツをお伝えします。

アイデア① さまざまな場所に本を置く

リビングに本棚のあるご家庭は多いかもしれませんね。さらにリビング以外の場所…階段や廊下、寝室などにも本を置いておくのはいかがでしょうか。

読みたいタイミングでいつでも本が読めることで読書が習慣となり、いつの間にか本好きになる子も多いようです。

アイデア② 幅広い種類の本を用意する

いろんな場所に本を置くと言っても、どんな種類の本を用意したらいいのでしょうか。

迷ったら、まずは子どもが興味を持ちそうなジャンルの本を用意しましょう。それもできるだけ幅広く関連書籍を並べるのがおすすめです。もちろんすべての本を読む必要はありません。「面白そうだなと思って読みはじめたけれど、つまらなかった」ということも当然あるものです。 気の向くまま手に取り、やめたいときにやめて、新しい本にまた手を伸ばす……。そんなふうにプレッシャーなく本に触れられる状況をつくってあげましょう。

アイデア③ 本棚のレイアウトを工夫する

本棚のレイアウトもポイントのひとつです。絵本には、表紙が見えるディスプレイ型の本棚がおすすめ。大人の本と同じ本棚に収納する場合は、子どもがすぐ手に取れる下段に収納してあげましょう。 図鑑や百科事典などの大きくて重い本は、できるだけ取り出しやすい下の段に置くことで、自分で調べ物をする習慣も身につきそうですね。

特別感が味わえる! 読書が楽しめる場所

いつもと違った環境での読書は、気分も変わり、本への感じ方が変わるきっかけにもなります。

子どもが特別感を味わえる場所に連れ出して、本好きへの一歩を踏み出してみましょう。以下、おすすめの場所をご紹介します。

アイデア④ 好奇心が刺激される「博物館・美術館」

多くの博物館や美術館が、ひっそりと図書室や資料室を併設しています。

博物館や美術館で、子どもが展示に興味を持ったら、その興味が冷めないうちに併設の資料室や図書室に行ってみましょう。いま目にしたばかりの展示に関連する蔵書や画集に、好奇心がどんどんふくらめば、本の世界への扉は開いたも同然です。

アイデア⑤ 遊び心のある「図書館」

児童書専門の図書館やオープンテラスのある開放的な図書館、デザイン性にこだわった空間が広がる図書館など……いわゆる「図書館」のイメージをくつがえす楽しい図書館が日本全国にあります。

あなたの家の近くにも、そんな個性の光る図書館がないか探して、連れて行ってみてはいかがでしょう。

「図書館楽しかった! また行きたい!」という気持ちが、本好きへの道につながります。

アイデア⑥ さまざまな本が手に取れる「大型書店」

とにかくいろいろな種類の本を豊富に取り揃えているのが大型書店の魅力。なかにはおしゃれな文具や雑貨を購入できたり、読書スペースでゆっくり本を読めたりする店もあり、本を買う以外の楽しみも広がります。 図書館にはまだ入っていない話題の本や最新刊も並んでいるため、興味のある本に出会うきっかけにもなるでしょう。

まだまだある! 本好きになる意外なアイデア

ほかにも手軽に実践できるアイデアをご紹介します。

アイデア⑦ 親子で一緒に漫画を読む

文字を読むのが苦手なお子さんなどは、漫画から始めてみるのもおすすめです。

漫画を楽しむには、物語を読み解いたり、登場人物の感情を読み取ったりする力が必要です。親子で感想を話し合えば、感想を言葉にする訓練もできるでしょう。読解力や語彙力といった、いわゆる国語力養うのは「文字ばかりの本」ばかりではないのです。

アイデア⑧ 疑問を持ったら本で調べさせる

本は読むだけでなく、調べ物をする手段でもあります。子どもが何気なく口にした疑問…例えば「なぜ雪が降るの?」など…親はすぐに回答せず、子どもに本を使って調べさせてはどうでしょう。もちろんインターネットで調べたほうが早いかもしれませんが、本で調べることをルールとします。調べている間に、本に親しみ、気がつけば本好きになっていることもあるでしょう。

アイデア⑨ 大人が本を読む

定番の方法ですが、子どもに本を読ませようと思ったら、身近な大人が読書を楽しむことです。まったく本を読まない親が「本を読むと楽しいよ」と言っても、説得力がありません。とはいえ、難解な本を長時間読まなくてもいいのです。気軽な文庫本などを、食後や手の空いたとき、サッと開いて読む姿を見せたり、子どもと読んだ本の話をしたりしてみましょう。

まとめ

子どもを本好きにするアイデアをお伝えしました。

どんなに親が知恵を絞っても、思うとおりに本を読んでくれないこともあるでしょう。お子さんが本を読みたがらないときも、本に対してマイナスの印象を持たせないことが大切です。

そのために「子どもの選んだ本を否定しない」「親も楽しみながら本を読む」「読んだ本について親子で話す」といったことも意識しましょう。

読書を通して親子の素敵な時間が広がるといいですね。

この記事の監修・執筆者

曽田照子

作家/子どもへの言葉かけ、「子育てNGワード」の専門家。「言葉」を扱うコピーライター経験から、子育て中の子どもへの言葉かけに関心を持つ。
三人の娘の子育ての実感(成功も失敗も)を活かした書籍を執筆している。
『お母さん、ガミガミ言わないで!子どもが勉強のやる気をなくす言葉66』
『決定版 ママ、言わないで!子どもが自信を失う言葉66』

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