「読書週間」を主催する公益社団法人 読書推進運動協議会が、子どもたちの「より豊かな人生」を願って、2024年4月下旬より、クラウドファンディングを開始しています。
目的は「読書週間」をはじめ、子どもたちがより「読書」に親しんでくれる環境を作るためです。
小中高と上がるにつれ上昇する子どもたちの「不読率」。
いま一度、われわれ大人がこの現況を顧みてみませんか?
文/こそだてまっぷ編集部
「読書週間」「こどもの読書週間」の始まり
今年も「こどもの読書週間」が始まりました。
みなさんは、この「読書週間」がいつごろ、どのように始まったかご存じですか?
はじまりは戦後まもない1947年、「読書の力によって平和的な文化国家を作ろう」という思いのもと、第1回「読書週間」が開催されたそうです。
そこから遅れること12年、1959年に「こどもの読書週間」も始まりました。
本の内容を疑似体験する、そして読書によって世界が広がる
「活字離れ」と言われて久しい今日ですが、言うまでもなく「読書」が我々の人生を豊かにするその効果は計り知れないものがありますね。それは、
知識力:読めない漢字や知らない言葉に遭遇すれば、人はそれを調べ、自分のものにします
語彙力:言葉が増えれば、「伝える力」や「コミュニケーション能力」も高まります
想像力:「想像をする力」が身につくと、既知の知識をもとに予測したり、考えたりする力も身につきます。また、まわりの人に対する想像力は「思いやり」に繋がります
集中力:集中して取り組む力は、読む力、読解力の礎になります。
そして「読書」によって「本の内容を疑似体験」することで、「体はいながらにして旅をしている」、つまりは「読書によって世界が広がる」ということを多くの方が感じてきたことでしょう。
【専門家監修】読書習慣で子どもの世界が広がる~小学1、2年生はチャンス!~
小中高と上がるにつれ読書の習慣が減っていく
しかしながら、下のグラフにあるように小中高と上がるにつれ、「不読率(1か月間で1冊も本を読まなかった率)」が高まる傾向にあります。
公益社団法人 読書推進運動協議会等が調査しているこの「学校読書調査」によれば、高校生のその値が、多い年で6割に迫るということです。
教科書や参考書を読む時間は割くが、いわゆる「読書」に時間を割く余裕はない、ということなのか、現在の受験形式において、読書によって培われる力は、直接的には必要とされていないと捉えられているのか、理由は定かではありませんが、このような状況のもと、長年「こどもの読書週間」や「読書週間」を主催してきた、公益社団法人 読書推進運動協議会では、読書に親しめる環境づくりをさらに推進していきます。
そのため、2024年4月下旬より、クラウドファンディングを開始しています。詳しくはこちらをご覧ください。
公益社団法人 読書推進運動協議会のクラウドファンディング
本の楽しさをすべての人に!「こどもの読書週間」のみらいに参加しませんか?
「読書が習慣になる」環境づくりに参加しませんか?
最後に、公益社団法人 読書推進運動協議会はこのようなことも言っています。
「世界に目を向ければ、2024年現在ウクライナやガザでこどもたちが想像もできないような体験をしています。(中略)ひとりひとりが豊かな想像力を身につけ、他者と対話する能力を持ち、平和で豊かな社会を形づくる一員になってほしい。そしてちょぴり、そのお手伝いをしたい、私たちはそう考えています」
この記事の冒頭でも、
想像力:「想像をする力」が身につくと、既知の知識をもとに予測したり、考えたりする力も身につきます。また、まわりの人に対する想像力は「思いやり」に繋がります
ということを記しました。「こどもの読書週間2024」をきっかけに「読書が習慣になる」環境づくりに参加しませんか?
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