「男の子は黒、女の子は赤」そんな考えは過去のもの。
令和のランドセル売場には、カラフルな色のランドセルが並んでいます。
昨今は「ラン活=ランドセルを選ぶ活動」という言葉も誕生するほど、ランドセル選びは一大イベントです。
ランドセルメーカー「土屋鞄製造所」が行ったアンケート調査をもとに、最近のランドセルのトレンドと選び方について紹介します。
文/マムズラボ
76%が赤と黒以外!ランドセルも多色化の時代へ
ランドセルメーカー「土屋鞄製造所」では、2023年に入学式を迎えるお子さん向けのランドセル販売を2022年3月2日から始めました。
販売開始1か月のランドセルの販売数をまとめたものが次の図です。
引用:PR TIMES 土屋鞄製造所のプレスリリース 【土屋鞄】販売開始から1ヶ月 人気カラートップ10発表 76%が赤・黒以外の色を選択、好みが多様化
この表によると、赤と黒を選んだ方は合わせて24%です。
販売開始から1か月の状況ですが、購入者の76%が赤と黒以外の色を選んでいます。
実際に、登下校中の小学生を見ていると、ランドセルはとてもカラフルになっています。
ピンクは人気1位の色ですが、淡いピンクからビビッドなピンクまで、ピンクとひとことでは表せないほど、多彩な色展開です。
メインのカラーだけでなく、ふちどりやワンポイントの刺繍、エンブレム、そしてチャームがついているランドセルも。
同じランドセルを持つ子を探す方が難しいように感じます。
ランドセルのトレンド「ジェンダーレス」
多色化するだけでなく、色に対する考え方も変わってきました。
女の子が黒いランドセル、男の子が赤いランドセルを背負っている姿も見られます。
下図は土屋鞄製造所が2021年4月に2022年春に小学校に入学する子どもを持つ親を対象に実施した、「ランドセル選び」に関するアンケート調査の結果を示した図です。
アンケート結果によると、「ランドセルのカラーについて、性別によって固定観念をなくしたほうがいいと思いますか」との問いに、「とても思う」「やや思う」「どちらかといえば思う」と考えている親が80%を超えています。
さらに、ランドセル選びで重視するのは「子どもが好きな色・デザインであること」と回答した保護者が70%を超えています。
固定観念にとらわれず、子どもたちの好きな色を選んでほしいという親世代の考え方の変化に対応するべく、ランドセルメーカー各社は性別を限定しない「ジェンダーレス」カラーのランドセルを発売しています。
「性別に関係なく好きな色を選んでほしい」という思いから、以前のランドセルメーカーのカタログは女の子用、男の子用と分けて掲載していましたが、現在は性別で分けない工夫も見られます。
土屋鞄製造所では、全63種類ものランドセルを発売。
その中でも人気のあるジェンダーレスシリーズ「RECO」では、18色の中から好きな色を選ぶことができます。
コロナ禍のラン活事情
ランドセルの多色展開が進む中で、とっておきのひとつを選ぶのは至難の業ですが、選ぶ時間も楽しいものです。
しかし、コロナ禍で、ランドセル選びの方法も様変わりしました。
同調査にて、コロナ禍でのランドセル選びに関する質問をした結果が下の図です。
手に取って色や機能を確認したいけれど、ランドセルの販売会場に行くのを不安に感じているかたが多くいらっしゃいます。
その理由としては、「人混みが気になる」「感染リスクが不安」などがあげられます。
そこで、非接触型の展示会や完全予約制の受注会など、工夫を凝らした取組が行われています。
「自宅で背負い心地をチェックする試着」を希望する声に応えて、レンタルサービスを行っているメーカーも。
このようなサービスを積極的に利用して、しっかりと背負い心地をチェックして身体に合うランドセルを選びましょう。
子どもと意見が合わないときは
子どもの好きな色を選ばせてあげたいと思っていても、ついつい口出ししたくなるのが親心。
6年間も同じ色やデザインを好きでいるかが気になったり、汚れやすさが気になったりすることも。
何度も買うものではないので慎重になって当然です。
お子さんと意見が合わないこともあるでしょう。
そんなときは、ランドセルカバーや取り外し可能なチャームなどを上手に使うのがおすすめです。
編集部員の娘は、この春入学したピカピカの1年生。
ラン活は年長の5月頃からスタートしました。
ランドセルのカタログを穴があくほど眺めていた姿がとても印象に残っています。
当時、彼女の好きな色はピンクだったので、ピンクを選ぶのは間違いないと思っていました。
親としては「落ち着いたピンクを選んでくれますように」という望みを持って、ランドセル売場に向かいました。
しかし、「これ!」と即決したのが「茄子紺」色のランドセル。
茄子のような深い紫色で、上品で大人っぽい色合いに、両親だけでなく、祖父母も驚いたのは言うまでもありません。
その後も、色々なランドセルを背負い、誘導もしてみましたが、第一印象から変わらず「茄子紺」のランドセルを購入しました。
落ち着いた色合いだったので、オプションでラベンダー色のレザーチャームを注文して、気分に合わせて付け替えを楽しんでいます。
軽さや羽の形の違いも確かめたかったのですが、背負い心地の感想はどれも同じで、色にしか関心がなかったようです。
6年間の相棒選びはあっけなく終わり、実際に商品が届くまでに気が変わったらどうしようと内心ビクビクしていましたが、「好き」は変わることはありませんでした。
毎日楽しそうにランドセルを背負って小学校に通う姿を見ると、彼女の「好き」を大切にしてよかったなと感じます。
小学校入学準備のメインイベントともいえるランドセル選び、親子で楽しみたいですね。
<出典>
「ランドセル選びに関するアンケート調査」土屋鞄製造所
https://harizury.com/wp-content/uploads/2021/06/20210430_PRESSRELEASE.pdf
調査対象: 2022年に小学校に入学するお子さまを持つ親326人
調査期間:2021年4月14日~4月15日
<出典>
PR TIMES
【土屋鞄】販売開始から1ヶ月 人気カラートップ10発表 76%が赤・黒以外の色を選択、好みが多様化
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