ICT端末、活用できてない!? 2割の先生が「毎日は使用していない」

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ICT端末、活用できてない!? 2割の先生が「毎日は使用していない」

小学校のお子さんには、 個別最適化された学習環境を整え、情報活用能力をはぐくむことを目的とする政府の「GIGAスクール構想」推進により、タブレット端末が1人につき1台配布されています。

しかし、株式会社LearnMoreから、ICT端末があっても先生が忙しすぎるために約20%の先生が「毎日は使用していない」という調査結果が発表されました。

文/マムズラボ

目次

約20%の先生がICT端末を毎日は使っていない

約20%の先生がICT端末を毎日は使っていない

※回答の構成比は小数点以下第2位を四捨五入しています(以下同じ)

アンケートは、全国の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の教員に対して実施され、回答数は110人でした(有効回答数102)。
その内、公立学校に勤務している先生は86.4%、私立学校勤務の先生は12.7%です。

端末の利用頻度に目を向けると、「毎日使用している」は38%、「毎時使用している」は41%で、合計約79%の先生が毎日何らかの形でICT端末を活用していることが分かりました。
つまり、約20%の先生が毎日はICT端末を活用していないのです。
詳しくみると、「週に1回は使用している」が2%、「月に1回は使用している」が2%、「研修や特別な時しか使用しない」も3%と、合わせて7%が週に1回以下の使用にとどまっています。

どうしてICT端末が活用できないのか

先生の業務内訳

調査対象の先生の内、あまりに勤務時間が長い先生を除いた平均勤務時間は、月間222.5時間でした。
所定外労働時間に換算すると残業は月に約63時間で平均して1日あたり約3時間以上残業している計算になります。
先生の勤務時間は非常に長いといえるでしょう。
先生が忙しすぎて新しいやり方を試すことができず、結果として配布されたICT端末を活用できていない可能性もあるのです。

ICT端末導入のプラス面とマイナス面

先生の業務の負担度/重要度/業務量の相関関係

「先生の業務の負担度/重要度/業務量の相関関係」に注目してみると、「事務作業」と「会議・研修・打合せ」が業務改善のカギを握っています。
これら2つの業務はデジタル化の効果が最も表れやすい分野です。
つまり、導入したICT端末を利活用することで、先生の業務改善にも効果的なのです。
これは、プラス面といえるでしょう。

マイナス面としては、先ほど触れたように先生が多忙すぎて、新しい技術への理解が追いつかないことがある点です。
またいくらICT端末を導入しても生徒指導の実態に即した使い方ができなければ、活用するのは難しいといえます。

編集部の子どもが通う小学校では、タブレット端末で漢字の書き取りの宿題や計算ドリルが配信されており、昨年はそれを用いていました。
しかし、タブレット教材の操作方法の関係で、先生が確認するための作業手順が多すぎて逆に負担となったため、本年度から紙のドリルを購入して使うスタイルに戻りました。

そもそも「ICT」とは?

ICTは、「情報通信技術」のことを指します。
インターネットの普及により、社会は大きく変化し私たちは様々な恩恵を受けています。

政府が推進する「GIGA スクール構想」では、1人1台端末を「令和の学びのスタンダード」に位置付けて、多様な子どもたちに対して「公正に個別最適化され資質や能力が一層確実に育成できる」教育ICT環境の実現を目指しています。

ICTを活用した教育のメリット

ICTを活用した教育のメリット

ICT端末を1人1台配布することで、先生は授業中でも一人ひとりの反応を把握することができるようになります。
そのため、一人ひとりの反応を踏まえた双方向型の一斉授業が可能になり「学びの深化」を実現できます。
さらに、それぞれの子どもたちが同時に別々の内容を学べ、一人ひとりの学習履歴を記録できるので、子どもに合わせた個別学習が可能です。
また、一人ひとりの考えをお互いにリアルタイムで共有し、双方向の意見交換をするといった協働学習にも役立ち、「学びの転換」が可能になります。

自宅で子どもがICT端末を使う時の注意点

自宅で子どもがICT端末を使う時の注意点

文部科学省では、「端末利用に当たっての児童生徒の健康への配慮等に関する啓発リーフレットについて」を配布しています。

児童向けのタブレットを使う時の5つの約束

児童向けの約束は以下の5つです。

・タブレットを使うときは姿勢よくしよう

・30分に1回はタブレットから目をはなそう

・ねる前はタブレットを使わないようにしよう

・自分の目を大切にしよう

・ルールを守って使おう

引用元: 文部科学省「端末利用に当たっての児童生徒の健康への配慮等に関する啓発リーフレットについて」

各項目にはそれぞれ、「ICT端末を見る際には目から30㎝以上離す」、「30分に1回は画面から目を離し20秒以上遠くを見る」、「眠る1時間前からはデジタル機器を使わない」、「時間を決めて遠くを見たり瞬きをしたりして目を大切にする」、「学校や家のルールを守る」などの記載があります。


また、目を画面から30㎝以上離すためには、良い姿勢を保つことが重要なので、机といすの高さを正しく合わせるようにといったアドバイスが記載されています。

子ども向け・保護者向けの資料共にICT端末が配布された時に、一緒にお子さんが持ち帰ったかたも多いかもしれません。
まだ目を通していなかったり、内容を忘れてしまったりした方は是非ご一読ください。


<出典>
株式会社LearnMore「学校DXの現状調査結果速報-先生のミカタ」
調査方法:オンラインアンケート(単純無作為抽出法)
調査期間:2022年2月25日から3月4日迄
調査対象:全国の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の教員
回 答 数:110人※ (有効回答数102 [92.7%])
公立学校勤務 86.4%  / 私立学校勤務 12.7%
URL:https://www.learn-more.co.jp/2022/03/dx-survey-report1/

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