ひんやりつめたいかき氷~いちご味・ブルーハワイ味のひみつ

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3~5歳くらいのお子さんは、「なんで?」「どうして?」と聞いてくる「なんでちゃん」です。一つ答えるとその答えにさらに「なんで?」と聞いてくることも。

疑問の答えを調べることはできても、それを小さい子にわかるように言い換えるのは案外難しいことですね。ここでは、りんごちゃんが小さい子にわかりやすいことばで、季節のトピックにおこたえしていきます。

紹介
いちご味

(な)あ、かき氷のお店があるよ! シロップかけ放題だって! いろいろな色があってきれいだなあ。赤いのはいちご味かな?

(り)そうだね。でもこのいちご味のシロップには、実は、くだもののいちごは入っていない、って知ってた?

(な)え?いちごが入っていないのに、なんでいちご味がするのかな?

(り)それはね…赤い色と、いちごのにおいで、『これはいちごの味がする』って頭が考えちゃうからなんだ。なんでちゃんは、味を感じるのは体のどの部分か知ってる?

(な)甘いとか、しょっぱいとかの味? 舌でわかるよ?

(り)せいかい! でも実はそれだけじゃなくて、見た目とか、においとか、いろいろな情報がいっしょになって、頭の中で「これはこういう味」と決めているんだって。

メロン味やブルーハワイ味も、同じように色とにおいで、頭がそう決めているんだよ。

(な)へえ、そうだったんだ~。

もっと しりたい?

舌で感じる味(甘味・酸味・塩味・苦味・うま味)を数値化する味覚センサーで、いちご・メロン・ブルーハワイのシロップをそれぞれ測定したところ、3つとも同じ形のグラフになりました。(参考:味博士の研究所)味のバランスが一致した、ということは、3つのシロップは同じ味であるといえます。

しかし、人が感じる味は、舌で感じる味に、見た目・におい・感触など、さまざまな情報が付加されたもの。それを脳が判断・判別しているといわれます。特に「におい」は味の判別に大きく影響を与えます。

味を決めるのは、口に入れる前に鼻でかぐにおいよりも、食べ物を口に入れてから喉から鼻へぬけるにおいです。(口中香、またはレトロネーザルといわれます)

風邪をひいて鼻がつまっているときなどに、食べものの味がわからなかったり、味が変わって感じたりするのは、食べているもののにおいの情報が、うまく脳に届いていないからです。

いちご香料の情報が脳へ届き、「口にいれたものはいちご味」と脳が判断することで、果汁が入っていなくても「いちご味がする」と感じてしまうのです。

ブルーハワイ

(な)ところで…青いシロップの「ブルーハワイ」ってなあに? ブルーハワイって名前のくだものかな?

(り)ブルーハワイは、もとは青い色のお酒をつかった、大人用ののみものの名前だよ。色がとってもきれいで、さわやかな感じが夏にぴったりだから、子どもがたべられるかき氷にアレンジしたんだね。

さわやかな青い色にあった味になるように、シロップをつくる会社がそれぞれ工夫しているんだよ。だから、ブルーハワイのシロップは、つくった会社によって味がちがうんだって。

(な)ラムネっぽいような、くだものっぽいような…??? 何味かはよくわからないけど、おいしいよね。

よーし! 今日はいちご&ブルーハワイのダブルで、かけちゃうぞー!!!

いちご&ブルーハワイのダブル

参考文献:とけいじ千絵 著『0〜5歳子どもの味覚の育て方』 (日東書院)/石井克枝 ジャック・ピュイゼ 坂井信之 田尻泉 著『ピュイゼ 子どものための味覚教育 食育入門編』(講談社)/ゴードン・M・シェファード 著『美味しさの脳科学 においが味わいを決めている』 (インターシフト)/武田澄子 監修『季節と行事のかるた』(学研)

参考ホームページ:AISSY株式会社 味博士の研究所

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