【年長で登園しぶりをするのはなぜ⁉】しぶる原因と保護者にできる対策とは?

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【年長で登園しぶりをするのはなぜ⁉】しぶる原因と保護者にできる対策とは?

園生活も残り半年になる年長児。最後まで園生活を楽しんでほしいですが、なかには「行きたくない」と登園をしぶる子もいます。園生活に慣れ、親離れもできそうなのに、今になって登園をしぶるなんて、と不安や焦りを感じている保護者は多いのではないでしょうか。

実はこの時期に登園をしぶるのには、年長児ならではの原因があります。本記事では、年長児が登園をしぶる原因と、その対策についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

文/マムズラボ

目次

年長児が登園をしぶる原因とは?

年長児になって園にはすっかり慣れているはずなのに、登園をしぶるのはなぜなのでしょうか。 

苦手な活動がある

「自分」と「ほかの人」との違いに気づくのがこのころです。年少・年中のときとは違い、年長になると、人と自分を比べることができるようになる子どもが多くなります。

「みんなはできるのに自分にはうまくできない」と感じることもあるでしょう。それが毎日ある活動だと、登園しぶりの原因になる可能性が高くなります。 

友だちとの関わりが難しい

年少・年中のときは、友だちと遊ぶといっても、同じ遊びをそれぞれに行う「平行遊び」や「連合遊び」が多く、友だちと関わって遊ぶということはあまり多くありません。 

年長になると、ルールを守りながら友だちと関わって遊ぶ「協同遊び」が多くなります。友だちと関わることに苦手意識があったり、ひとりで遊びたいと思っていたりする子どもは、遊びの時間を苦痛に感じてしまう可能性があります。 

園生活は遊びの時間も多く設けられているため、遊びの時間がつらいと園生活そのものもつらく感じられてしまいます。 

中間反抗期

年長は「中間反抗期」の時期にあたります。中間反抗期は、自分で考えて行動したい、自分で決めたいという気持ちが大きくなる時期です。

家庭と比べて自分の思いどおりに行動できない園に対して、不満に感じることが登園しぶりにつながっている可能性があります。 

小学校入学に向けてのプレッシャー

年長になると、多くの園で小学校生活に向けての準備をはじめます。お昼寝の時間がなくなったり、机と椅子を使う活動がふえたり……

新しくはじまった活動に対して、理解できなかったりうまくできなかったりすることが積み重なって、「うまくできないからイヤだ」と登園をしぶるようになっているかもしれません。

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保護者にできる年長児の登園しぶり対策6つ

では、登園をしぶっているときはどうすればいいのでしょうか? ここでは、保護者にできる具体的な対策について解説します。

まずは共感する

登園をしぶる子どもは、園に対して「行きたくない」「イヤだ」といったことばを使うことが多いです。このような言い方をされると、保護者としては「そんなこと言わないで」と否定したくなります。 

しかし、その気持ちをぐっと抑え、「行きたくないんだね」と共感することで、「ママパパは怒らずに自分の気持ちを聞いてくれる」と子どもに安心感を与えることができます。 

共感の気持ちを示すには、子どもの目を見てゆっくりと話すこと、「行きたくないんだね」など子どものことばを繰り返すことが効果的です。 

否定せず、遮らずに話を聞く

否定したり遮ったりしないで、子どもの話をしっかり聞きましょう。登園をしぶる場合、必ず何かしら原因があります。原因をさぐるためには、子どもの話をしっかり聞くことが重要です。 

子どもから話を引き出すときには「そんなこと言わないで」と否定したり、子どもが話している最中に「でも、それは……」と遮ったりしないようにしましょう。聞いている間は口を挟まず、子どもが話し終えたら、「話してくれてありがとう」と伝えます。 

じっくり話を聞くことは必要ですが、その一方で子どもの発言をすべて鵜呑みにするのは禁物です。一方からだけの見え方ですし、子どもが誤解していることもあり得ます。さらに子どもは語い力が不十分なので、園での出来事や自分の気持ちを正確に伝えられているとは限りません。 

子どもを疑うそぶりは見せないようにしつつ、子どもの話は一要素として受け止め、担任の先生に確認するのがオススメです。 

選択肢を示して決めさせる

子どもの気持ちをしっかり聞いたら、どうしたいのかを子どもに決めさせましょう。 とは言え、保護者の状況によっては園を休むことが難しい場合もあると思います。

「ママパパはお休みできないから、おじいちゃんの家に行く?」「お昼ごはんのあとならママがお迎えに行けるから、それまでは園に行く?」など、子どもにもわかるように説明し、実行できる選択肢を具体的に提示した上で、子どもに決めさせましょう。

ポジティブなことばと態度で接する

子どもが登園をしぶると、保護者も不安になるのは当たり前です。でも、その気持ちを態度に出すのはよくありません。保護者が不安そうに見えると、子どもは園に対して余計に後ろ向きな気持ちになってしまいます。 

「帰ったらいっしょにおやつ作ろう」など、前向きなことばかけをしてあげましょう。 

生活リズムを見直す

生活リズムを整えることで、気持ちよく登園できるようになる可能性もあります。早寝早起きして登園前の時間をつくる、寝る前にブルーライトを浴びさせないなど、生活リズムを見直してみてください。寝起きの悪さから登園をしぶっている場合に効果が期待できます。 

園の先生と連携を取る

「登園をしぶっていることを相談するのは気が引ける」という保護者もいますが、子どもの心身の健やかな成長を願っているのは、園の先生も同じ。ぜひ先生にも相談してください。そうすることで、子どものことばだけではわからなかったしぶりの原因が判明したり、苦手な活動のときに配慮してもらえたりします。 

年長児の登園しぶりは乗り越えられる!

「園に行きたくない」と登園をしぶられるのは、子どもだけでなく保護者としてもつらいものです。ですが、子どもが登園をしぶるのは、家の居心地がよかったり、保護者が大好きで信頼していたりする証拠ともいえます。 

登園しぶりも成長の過程ととらえ、子どものつらさに共感しながら、園と連携して対処していきましょう。 

この記事の監修・執筆者

曽田照子

作家/子どもへの言葉かけ、「子育てNGワード」の専門家。「言葉」を扱うコピーライター経験から、子育て中の子どもへの言葉かけに関心を持つ。
三人の娘の子育ての実感(成功も失敗も)を活かした書籍を執筆している。
『お母さん、ガミガミ言わないで!子どもが勉強のやる気をなくす言葉66』
『決定版 ママ、言わないで!子どもが自信を失う言葉66』

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