今まで経験のない和式トイレの使い方、子どもにどう教えたらいいのでしょう? 教育評論家の親野智可等先生にうかがいます。
親野
「和式トイレでの失敗の原因って何だと思いますか?」
ええっと…、何でしょう?
親野
「和式トイレを知らない子どもの場合、
和式便器の前の部分にある金隠しがうっとうしいのか、
後ろのほうにしゃがんでしまうんです。
その結果、便器の後ろにうんちやおしっこがはみ出してしまう。
それから、子どもによっては金隠しの上に座ってしまう子もいます。
あれが何なのかわからないんです」
ああ、なるほど。成功するか失敗するかは、どこにしゃがむかなんですね。
親野
「ポイントは足を置く位置なんです。
後ろの方で便器をまたぎ、そこでしゃがんでしまうからはみ出す。
お子さんの体格にもよるかと思いますが、だいたい真ん中ぐらいの
位置に足を置けば、それでOK。簡単なことです。
でも、知らないとできない。
練習方法も簡単です。
家で画用紙に和式便器の実物大の絵(上から見た図)を描いて、
足をどこにおけばいいのか印をつけてあげて、
しゃがむ練習をしてみればいいんです。 」
しゃがむ練習くらいなら、すぐにできそうです。
そうして練習しておけば、学校で和式トイレに遭遇しても焦る気持ちは軽減されますね。
親野
「和式トイレの使い方も大切ですが、もっと大切なのは、
朝、家できちんとうんちをしてくること。生活習慣をつけることが
本当に大切です。
毎朝排便する習慣をつけて、すっきり出してから学校に行きましょう」
そうですよね。
学校で出すよりも家で出すほうがリラックスしてできますね。
学校でのトイレを失敗しないポイントはふたつ。
- 和式便器のしゃがみ方を練習しておく
- 毎朝、家でうんちをする習慣をつける