「子どもの自転車は、いつから練習させるのがいいの?」と、子どもの自転車デビューの時期に悩まれる方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では自転車デビューの年齢の目安を解説したうえで、なるべくケガなく、そして無理なく、自転車に乗れるようになるための方法や役立つグッズをご紹介します。
これから自転車デビューを控えている子どもがいる保護者のみなさんはぜひ参考にしてみてくださいね。
文/マムズラボ
子どもはいつから自転車に乗れる?
まずは、自転車に乗れるようになる子どもの年齢の目安をまとめました。
【2歳ごろ~】キックバイクに乗れるようになる
キックバイクはペダルがなく、地面を足で蹴ってスピードを出すシンプルな操作なので、走ったり飛び跳ねたりできるなど、足の機能が発達してくる2歳ごろから乗り始める子が多いです。
また、キックバイクはペダルがないだけで、構造は自転車と同じです。バランス感覚を養うことができ、自転車に乗る前に練習として活用するご家庭も少なくありません。
ただし、製品によって対象年齢が異なるため、必ずキックバイクを購入する前に確認するようにしてください。
【3~4歳ごろ】補助輪つき自転車に乗れるようになる
補助輪つき自転車に乗れるのは、3~4歳ごろが目安となります。ハンドル操作に加えて、ペダルをこぐ操作も同時に行うので、キックバイクよりも複雑な操作が必要です。そのため、まずはスタンドを立てた状態で、ペダルをこぐ練習をするとよいでしょう。
なお、キックバイクでバランス感覚を養えば、補助輪つき自転車ではなく、補助輪がついていない自転車にすぐに乗れるようになる子どももいます。補助輪つきの自転車にスムーズに乗れた場合は、早めに補助輪なしに移行してもよいかもしれませんね。
【5歳ごろ~】補助輪なし自転車に乗れるようになる
補助輪がついていない自転車に乗れるようになるのは、およそ5歳ごろからの子どもが多いです。5歳前後になると、より複雑な動作ができるようになり、バランス感覚も養われているため、ペダルをこぎながらハンドルを操作するという2つの動作を同時にできるようになるでしょう。
ただし、子どもによっては5歳ごろでも恐怖心がある場合もあります。自転車の練習は、子どもの「乗りたい!」という気持ちが一番大切。無理はさせずに、子どもの気持ちに寄り添って練習を進めることをオススメします。
子ども用自転車に乗れるようになるための5つのステップ
ここからは、子どもが自転車に乗れるようになるための5つのステップをご紹介します。これから自転車の練習を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.自転車に慣れる
子ども用自転車とはいえ、自転車に慣れていない子どもにとっては大きく重いものです。まずは自転車の操作に慣れるため、自転車の左側に立ち、自転車を押しながらまっすぐ歩くことで自転車の重さなどに慣れましょう。まっすぐ歩けるようになったら、今度はハンドルを切り左右に曲がる練習をした後、実際にまたがる練習をするのがオススメです。
2.バランス感覚をつかむ
次は自転車に乗ってバランス感覚をつかみます。初めからペダルをこぐ操作も加わると難しいので、最初は自転車のペダルを外したり、キックバイクで練習したりするのがオススメです。地面を蹴って前に進み、走行時のバランス感覚をつかめるよう練習しましょう。まずはまっすぐ走行する練習、慣れてきたら曲がる練習など、順序立てて練習することがコツですよ。
3.補助輪つき自転車でペダルをこぐ感覚を身につける
次にペダルをこいで進んでみます。ペダルを踏むという動作は日常では行わないため、まずはペダルをこぐ感覚を身につけましょう。補助輪つき自転車の後ろを大人が支えてあげると、子どもは安心してペダルを踏む動作に集中することができます。とくにこぎ始めのペダルがもっとも重いです。自転車を後ろから押して、こぎ始めの補助をしてあげると、自転車が進みやすくなります。
また、いきなり自転車に乗ることに不安がある場合は、スタンドを立てた状態でペダルをこぐ練習をするのもオススメです。スタンドの種類によっては練習できないタイプの自転車もありますが、可能であれば自転車が動かない状態でこぐ練習をしてから、実際に走ってみましょう。
4.補助輪なし自転車で練習する
ペダルを上手に踏めるようになれば、1人で自転車に乗れる日も近いです。補助輪を外し、1人で乗る練習を行いましょう。ポイントは、顔を上げ前を見てペダルをこぐことです。何度も転んだとしても回数を重ねるたびにバランスが安定し、次第に1人でも問題なく乗れるようになりますよ。
また、子どもが自転車に乗れるようになったら、自転車保険への加入も検討しましょう。子どもは危険察知能力が大人よりも低く、どれだけ注意していても危ない場面に遭遇することがあるかもしれません。自転車保険に加入しておくと、ケガをしたときもケガをさせてしまったときも費用面でカバーがあるため安心です。2015年以降、自治体で自転車保険加入の義務化も進んでいます。お住まいの地域の自治体で義務化しているか確認しておきましょう。
5.自転車の交通ルールを覚える
自転車は道路交通法上では、「軽車両」です。自転車に乗れるようになると、一般道を走ることができるようになるので、交通ルールを守って走行しなければいけません。信号や一時停止などの道路交通標識、左側通行など、交通ルールを知っておかないと事故につながる可能性もあります。交通ルールを学べる施設やイベントを訪れてみるのもオススメです。
子ども用自転車の練習に役立つアイテム3選
最後に子ども用自転車を練習するときに役立つアイテムをご紹介します。よりスムーズに自転車に乗れるようになるために、参考にしてみてくださいね。
プロテクター
子どもが自転車の練習をイヤがる理由として、転倒への恐怖心があります。そのため、転倒したときのケガを防ぐために、肘・膝を守るプロテクターもオススメです。子どもはもちろん、保護者も安心して練習できます。
また、道路交通法でも13歳未満の子どもが自転車に乗る際には、ヘルメットを着用するよう努めなければいけないとされています。かぶっていないからといって罰金などの罰則はありませんが、かぶっているほうがケガのリスクをへらすことができます。子どもに好きなヘルメットを選んでもらうとイヤがらずにかぶってくれるでしょう。
アシストバー
補助輪なし自転車で練習するときに便利なのがアシストバー。アシストバーとは、自転車の後輪付近に取りつけ、大人が後ろから自転車を押すための補助器具です。大人が腰を曲げなくてもつかめる高さまであるため、腰などへの負担が少ない状態で自転車の練習を補助できます。
ただし、自転車によっては取りつけられないものや、最初からセットでついている自転車などさまざまです。購入する前に取りつけ可能かどうかを確認するようにしましょう。
キックバイク
本記事ですでにご紹介していますが、自転車のバランス感覚を養うにはキックバイクがオススメです。地面から足を離して二輪で走る感覚を事前に身につけておけば、補助輪なし自転車にもすぐに移行できるでしょう。
ただし、キックバイクは軽車両ではないため公道では使用できません。あくまでも公園などで練習したり、遊具のひとつとして乗ったりするためのものですので、使用する際は充分注意してください。
子どもの気持ちに寄り添いながら、1人で自転車に乗れるようにサポートしてあげよう!
自転車に乗れるようになることは、子どもにとっても一大イベントです。補助輪なしの自転車に乗れるようになるためには、保護者のサポートが必要になります。
なかには、なかなか乗れるようにならないと心配に感じている方もいるかと思いますが、乗れるようになるまでには個人差があります。あまりあせらずに、子どもの自転車の練習をサポートしてあげてくださいね。
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