温暖化が進む現在、夏季の登下校は熱中症の危険が常に潜んでいます。重たいランドセルを背負い、汗をかきながら学校に通うお子さんを見て、心配になっているママパパさんは多いのではないでしょうか。
この記事では、低学年から高学年まで、小学生の通学時におすすめの熱中症対策グッズを紹介します。お子さんにぴったりの方法を見つけて、暑さに負けず学校へ通える環境を整えましょう。
文/ハイドジア
通学時の暑さ対策が小学生に必須な理由

小学生の暑さ対策は、お子さんの命を守るための最優先事項です。子どもは大人よりも地面に近いため、アスファルトの照り返しによる熱をまともに受けてしまいます。
体温をコントロールする機能も未発達で、熱が体内にこもりやすい点にも注意が必要です。
子どもの体感温度は大人よりも高い
大人が「今日は暑いな」と感じるとき、子どもはさらに過酷な状況に置かれています。気象庁が発表する気温は地上1.5メートルの高さで計測されていますが、小学生の顔の位置は地面からわずか80センチから1メートルほど。
アスファルトからの放射熱を全身で浴びるため、体感温度は大人よりも2〜3度高いといわれています。
ママパパさんにまず試してほしいのは、登校前にお子さんの背丈まで腰を落として外の熱さを確かめることです。
小学生の下校時刻は気温のピーク!
熱中症になる要因は複数あり、その中の1つが「気温」です。1日の最高気温は午後2時〜3時ごろにピークを迎えるため、お子さんは一番暑い時間に帰宅することになります。
通学路にアーケードやミストシャワーがあれば涼を取れますが、すべての通学路にそういった施設があるわけではありません。通学路に日陰が少ない、学校から家までが遠いという場合は、熱中症のリスクがより高くなってしまいます。
疲れがたまる週の後半は、保冷剤を長持ちさせる専用ポーチを持たせるなどの工夫も検討してみてください。
【小学生にぴったり!】通学の暑さ対策おすすめグッズ5選

登下校の熱中症を防ぐには、低学年でも安全に扱えるアイテム選びが大切です。多くのママパパさんから支持を得ている、人気の暑さ対策グッズを5つ紹介します。
お子さんといっしょに見ながら、お気に入りのグッズを見つけてくださいね。
1. ネッククーラー(アイスリング)
首元を心地よく冷やすネッククーラーは、登下校の熱中症対策として人気の定番アイテムです。28度以下で自然に凍るPCM(相変化物質)という特殊な素材を使っており、氷や保冷剤のように冷えすぎることはありません。
- 結露が発生しないため、体操服やランドセルの背中が濡れる心配がない
- 表面が常にさらさらしており、長時間つけていても不快感が出にくい
- 28度以下の環境であれば、電源なしで繰り返し固まる
学校の冷房が効いた教室や、20度前後の水道水に浸すことで、ある程度の硬さを取り戻せます。登校だけでなく下校時も使えるように、保冷剤を入れた小さな保冷バッグを持たせると安心です。
2. 日傘や帽子
日傘というと「大人の女性」というイメージを持つかもしれませんが、現在は男性も当たり前のように使うようになり、日傘通学をする小学生も増えています。
「機能性が高いから」と大人用の傘を選ぶと使いにくいので、お子さんの年齢に合わせ、安全性と軽さにこだわった1本を選びましょう。
また、両手が自由になる帽子は、日傘と並んで人気です。冷感素材を選ぶと、体感温度も下げられます。
「日傘が恥ずかしい」というお子さんには、まず帽子から始めて、慣れてきたら日傘に切り替えるのもよい方法です。
3. 保冷剤付き背あてパッド
ランドセルを背負う小学生にとって、背中の蒸れは体力を奪う最大の敵です。密着した部分に熱がこもると体温調節がうまくいかず、登校だけでヘトヘトになってしまうお子さんも少なくありません。
背中には太い血管が集まっているため、ここを冷やすと効率的に体温を下げられます。メッシュ素材で風を通しつつ保冷剤を併用すれば、心拍数の急激な上昇を抑え、体力の消耗を防げます。
4. 冷感タオル
水に濡らすだけで冷たさが戻る冷感タオルは、通学時の強い味方です。全体を水で濡らして絞り、数回振るだけで水分が蒸発して熱を奪い、あっという間にひんやりします。
ぬるくなっても再び濡らし、振れば冷たさが復活するため下校時も安心。公園や図書館など誰でも使える水道が通学路にある場合は、ぜひ取り入れてみてください。
非常に手軽なグッズですが、遊具やドアの取っ手に引っかかると首が締まる危険性があります。高学年であっても、首に巻くときは安全面の工夫をしましょう。
5. 保冷ボトル付き氷のう
「保冷ボトル付き氷のう」は、柔らかいシリコーン製の氷のう(アイスバッグ)を、真空断熱構造のボトルに収納したアイテムのこと。氷が溶けにくいだけでなく屋外でも結露せず、首・脇の下・ひざ裏など太い血管が走っている部位を長時間冷やし続けられます。
ネッククーラーとの大きな違いは、「能動的に当てたい場所を冷やせる」点です。体の熱が上がってきたと感じたタイミングで、お子さん自身が首筋や手首にあてて体温を素早く下げられます。
暑さ対策グッズは100均でもそろう!

通学の暑さ対策グッズは、ダイソーやセリアなどの100円ショップでも購入できます。小学生は物をなくしたり、壊したりしやすく、学年が上がると好みや大きさも変わるため、手ごろな価格で新調できるのは大きなメリットです。
ママパパさん視点で見ると、お子さんが気にいるか、使い勝手はどうかといった「様子見」を安価で試せる金額でできることもメリット。ネッククーラーなど300〜500円で販売されている商品もあるため、試しに複数購入する場合は値段もチェックしておきましょう。
家族でやろう!登校前にできる暑さ対策

暑さ対策は、通学路を歩くときにやれば十分というわけではありません。暑さに耐えられる身体づくり、安心して歩けるルートの確保など、事前にやれることもたくさんあります。
夏が本格化する前に、お子さんといっしょに取り組んでみましょう。
朝食で水分と塩分をしっかりチャージ
夏の通学で汗をかくと、水分といっしょに体内の塩分(ナトリウム)も失われます。ナトリウムが不足すると細胞が水分を正常に保てなくなり、筋肉のけいれんやめまい、ひどい場合には意識障害を引き起こすことも。
さらに、寝ている間だけでコップ1杯分(約200ml)の水分が失われるとされており、朝起きた時点でお子さんの体はすでに水分不足の状態なのです。朝食に汁物や果物を取り入れることで、効率よく補給できます。
汁物や果物は、飲み水よりも体内にたまりやすい性質があります。塩分タブレットを持たせるときは、必ず水分といっしょに摂るようにしましょう。体内の塩分濃度が急激に上がると、かえって喉が渇いてしまいます。
通学路をいっしょに歩いて日陰と休憩場所を確認する
週末などを利用してお子さんといっしょに実際の通学路を歩き、体温を下げられる「涼みポイント」を探しましょう。
- 信号待ちのときは、建物の影や電柱の日陰に入るようにする
- 公園の大きな木の下など、一休みできる涼しい場所を把握しておく
- 「子ども110番の家」など、体調が悪くなったときに助けを求められる場所を確認する
日陰で数十秒休むだけでも、体感温度の上昇を抑える効果があります。「この公園で水を飲もう」「この日陰で少し休もう」など、休憩ポイントをお子さんと決めてみてはいかがでしょうか。
小学校のルールに注意!暑さ対策グッズ持参のポイント

お子さんが気に入っている、使いやすい、値段が手頃など、暑さ対策グッズを選ぶときのポイントは複数ありますが、考えなくてはならないのは学校のルールです。
「買ったはいいけど使えない」といったことにならないよう、暑さ対策グッズ持参の注意点も知っておきましょう。
学校や自治体で禁止されているグッズがある
どんなに優れたグッズでも、使用が禁止されているのでは意味がありません。小学校での暑さ対策は、学校独自のルールを確認することから始めましょう。
日傘やネッククーラー、手持ち扇風機は、安全面や学習面から使用を禁止したり、控えるよう呼びかけたりしている場合があります。どのグッズが対象になるかは学校や自治体で変わるため、目星がついた時点で担任の先生に確認してみましょう。
「登下校時は使用可、授業中のみ使用不可」といったケースもあります。先生に確認する際は、使い方を伝えるのがおすすめです。
学校での保管方法を確認しておく
ネッククーラーや保冷剤は、学校でどのように保管するかも重要なポイントです。「各自で保管する」「職員室で預かる」など、対応は学校によって異なります。
各自で保管する場合は、間違えて持って帰ったり、なくしたりするのを防ぐために、名前を書くなどの対処も必要です。
冷感タオルやネッククーラーなど、水気が出てくる物は保管するための袋も用意しなくてはなりません。使い方だけでなく、保管方法を含む「使うときのルール」を、お子さんにしっかり伝えておきましょう。
通学時の暑さ対策は小学生だからこそ必要!お子さんと楽しく準備しよう

過酷な夏の通学からお子さんを守るには、冷却グッズとおうちでの準備を組み合わせることが大切です。
首元を冷やすネッククーラーや、背中の熱を逃がす保冷パッドのような即効性のあるグッズに水分補給を組み合わせ、熱中症のリスクをできるだけ下げてあげましょう。
対策グッズを選ぶときのポイントは、お子さんが使いやすいことに加え、学校で許可されていること。購入してから「嫌がられた」「持っていけなかった」ということにならないよう、お子さんだけでなく学校側にも確認が必要です。
熱中症を引き起こすような暑さは、地域によっては10月いっぱいまで続きます。お子さんが笑顔で帰宅できるように、「我が家の対策」をぜひ考えてみてください。
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