マスク&よその子のだっこ~ママ友との衛生意識のズレ【教えてトラブル対処法*専門家に聞きました】

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コロナが終息せず、感染者の増減で生活に制限が出たり解除されたり…。前の生活と同じようにはなかなかいかず、公園での遊び方やママ友との付き合い方が少しずつ変わってきていますね。そんな中での衛生管理に関する価値観は、人によっていろいろです。

今回はコロナ禍によっておきるママ友トラブルについて「ママ友トラブルフォーラム ママ友110番」主宰のなかさとさんにアドバイスをいただきました。

事例1)ママは気にならないの? 「あごマスク」

なかなか終息しないコロナ禍のなかで、さすがに子どもも家に閉じこもりっぱなしじゃかわいそう。そんな思いもあって、ときどき近所のママ友親子と公園で遊んでいます。

もちろん、みんなマスクをしています。そのなかで、一人元気な子がいて、走りまわっているうちに、マスクが息苦しくなるらしく、いつもあごにずり下げてしまうんです。その子のママは、ぜんぜん気にする様子もなく、おしゃべりに夢中。みんな我慢してマスクしているのに…。子どもに注意してほしいなと思ったり、わたしが注意しちゃおうかなと思ったり…。こんなとき、どうすればよいでしょうか。

なかさとさんからのアドバイス
難しく考えないで、サラッと伝えてみては

コロナ禍になり、感染や予防に対する価値観の違いは、ママたちの間でも新たなトラブルの原因になりつつあります。今までも同様のトラブルはあったのですが、季節性の胃腸炎やインフルエンザなどとは比べものにならないほど、ママ友関係にもコロナの影響は出てしまっているようです。

今回のケースは、お相手ママが「マスクをつけさせない主義」というわけではなさそうですね。小さな子どもは、どんなときでも上手にマスクをつけられるわけではありませんから、ここは気負わず、元気なお友だちに「マスク、ずれちゃってるよ~。大丈夫かな?」とサラッと言ってみるのはいかがですか? 猛ダッシュで走っている子どもに向かって「転んじゃうから、気をつけてね~」と同じノリです。“注意している”と思ってしまうと、なんとなくお相手ママに引け目を感じてしまうかもしれませんので、あくまでも日常の何気ない会話の一コマだと考えて。

お相手ママが嫌な顔をしたり、度重なるあごマスクが気になってしまう場合は、「価値観が違うんだ」と割りきって、遊ぶ時間帯を変えるなども検討していいと思います。

注意点

子ども(特に2歳未満や障害のある場合)のマスク着用には、誤嚥や窒息などの危険性があるため、注意が必要とされています。

子どもおよび子どもにかかわる業務従事者の マスク着用の考え方|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY (jpeds.or.jp)

事例2)他の子とのスキンシップに迷ってる?

子どもと遊ぶのが上手なママ友。わが子もそのママが大好きで、幼稚園の送り迎えなどで会うと、喜んで抱きつきに行きます。今までは、そんなわが子を温かく抱きしめてくれたりしたのですが…。最近は、感染者増の影響なのか、ちょっととまどう表情をされてしまうようになりました。子どもに「他のママに抱きつかないで」というのもかわいそうな気がして、どうしたらよいか悩んでいます。わが子の行動を、そのママ友に謝るべきですか?

なかさとさんからのアドバイス
簡単な言葉で話してみるのも一案です

いつもニコニコ元気で明るいママは、子どもたちにも大人気ですね! お子さんが抱きつきたくなるのは、よくわかりますよ。

お相手ママの態度の変化は、確かにコロナ禍で距離感が気になるように思えますが、もしかすると、他に原因があるのかもしれません。

例えば、人気者ママのお子さんが「自分のママなのに、みんなのママ」になってしまい、寂しい思いをして、いじけてしまうケースがあります。それに気づいた人気者ママが「自分の子どもとお友だちとのバランスが取れない」と悩まれてしまうことも。

いずれにせよ、お子さんになんらかの声をかけるとしたら、ただ「抱きつかないで」ではなく「今は、大きなお風邪がはやっていて、ギュウしちゃうと、お風邪になる人がどんどんふえちゃうの。だからしばらくの間はギュウはお休みして、こんにちはのごあいさつだけにしよう」など、わかりやすい言葉で理由を説明してあげるとよいかもしれません。

また、かわいい小さな子どもに抱きつかれて、嫌だと思うママはいないでしょうから、改めてお相手ママに謝る必要はないと思いますよ。

次回は4月29日の予定。テーマは、「子どものなかよし=ママ同士もなかよし…の重荷」です。

お話をうかがった人/なかさとさん
「ママ友トラブルフォーラム ママ友110番」主宰
ママ友トラブルアドバイザー。自身の経験から、閉鎖的なママ友社会をうまく乗り切る方法を研究・伝授している。マンツーマンによる丁寧なフォローアップや、定期的に座談会などを行う。一児の母。
http://mamatomo110.com

イラスト/やまぎしみゆき

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