「巧緻性」って何? 子どもの学ぶチカラがUPする!

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「巧緻性(こうちせい)」という言葉を聞いたことがありますか? 育児・教育の分野で、よく目にする単語です。小学校受験を考えているご家庭では、よく耳にするのではないでしょうか。小学校入学前に身につけておきたい能力のひとつで、お子さんの発達にも深く関わるといわれています。ここでは、巧緻性とは何かを説明し、日常における巧緻性を求められる動きや、家庭でできる巧緻性を育む遊びについてご紹介します。

文/マムズラボ

目次

巧緻性とは、脳とつながる手指の力

「巧緻性」、文字だけを読むと、なんだか難しそうな言葉ですよね。
育児・教育の分野における巧緻性とは、「手先や指先を上手に使うこと」を意味し、子どもの発達ともつながりのある能力です。

「手は第二の脳」ともいわれるほど、手指を動かすことは脳に大きく影響を与えるとされています。そのため、認知機能が著しく成長する就学前の4~6歳において、巧緻性を鍛える動作は特に取り組んでおきたいことのひとつです。

また一部の小学校では、入学考査に巧緻性に関する内容を取り入れており、小学校受験を視野に入れているご家庭では、日ごろのトレーニングが不可欠になります。

巧緻性と関わる手先の動きとは?

子どもの日常生活における、巧緻性を求められる動きの具体例としてあげられるのは「道具を使うこと」。

中でも3~4歳ごろから使われ始めるハサミは、手指での巧みな操作が必要となる道具です。
大人にとってはかんたんに使える道具かもしれませんが、「ハサミで切る」という動きは、以下のような複数の要素が含まれたものなのです。

・身体全体でバランスを取り、手首を安定させる
・左右の手を協調させる
・目、腕、手を協調させる
・部分および全体への理解
・形についての理解

一見単純なものに思える「ハサミで切る」動作にも、運動面から認知面にいたるまで、さまざまな要素が必要とされます。
ハサミなどの道具を扱うことは、何かについて理解したり、何かをできるようになっていくという知識や技能の礎となるものといえるでしょう。

自宅でできる! 手先トレーニングの遊び

手先を使うこと、道具を使うことも、トレーニングとして子どもに強要すると、失敗したときに苦手意識を持ってしまうことがあり得ます。
そこで、遊びの中に巧緻性が求められる動きを取り入れてみてはいかがでしょうか?
親子で遊びながら、巧緻性だけでなく想像力も高めることができるかもしれません。

そのような遊びの具体的な例としてあげられるのが、「製作遊び」(工作)です。
ハサミやセロハンテープを使い、ペンで色を塗り、牛乳パックやペットボトル、食品トレーといった廃材から子ども自身の手で何かを作りだす(たとえば宇宙船など)工作という遊びは、手先を巧みに操ったり、道具を用いたりすることがその中に含まれています。
そしてこうした遊びが、両手の巧緻性や協応動作(身体の各部位がまとまった、ひとつの動作をつくること)を養ううえで大事なものと考えられているのです。

子どもは、工作をする中でさまざまな試行錯誤や経験を重ねていきます。

・ハサミで牛乳パックを切りたいが、パックの角が滑りやすくてうまく切れない…。
 →切り込みを入れる角度を工夫して、うまく切れるようになった!

・ビニールひもを切ろうとするが、たるんでしまい切りにくい…。
 →テープを引っ張り、ハサミの入れ方を工夫することで切ることができた!

・セロハンテープを箱の角に貼るには…?
 →テープの両端を持って、たるませて箱の形に合わせながら貼るとやりやすい!

・牛乳パックにペンでうまく色を塗りたい…。
 →パック側面などの広い場所と底面などの狭い場所で、手の動きを変えてみよう!

たとえばこのように、子どもは遊びの中で知識・技能を獲得し、巧緻性や協応動作を育みます。

またさらに、ハサミで切る・テープを貼る・ペンで描くなど手先を用いて道具を操作する能力の発達は、子どもの表現活動の向上にもつながります。
子どもが内面に持っているイメージを、具体的な形にすることを可能にするのです。

まとめ

家庭にある材料で、気軽に楽しめる工作遊び。実はそれが、子どもにとって「巧緻性」を育む経験にもなります。

家庭での遊びは、つい大人が主導してしまいがちですが、子どもが自分で考えて実行し、想像したことを形にする喜びは、成功体験として次への意欲につながります。

楽しい時間を共有しながら、子どもの「できた!」「やりたい!」を伸ばしていきたいですね。

<参考>
片岡章彦「4歳児の手先の巧緻性と協応動作の育ち ―自由遊びにおける「製作遊び」での1年間の事例から―」大阪総合保育大学紀要, 2020-03-20

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