北海道には、漢字からは想像するのが難しい読み方の地名がたくさんあります。その多くは北海道をはじめとする地域で古くから使われてきたアイヌ語に由来する地名で、アイヌ語の音や意味をもとに漢字を当てて表記されています。
今回は、アイヌ語に由来し、主に小学校で習う漢字を使った北海道の地名をクイズにしました。地名の読み方だけでなく、その由来や歴史、特産物なども紹介します。ぜひ挑戦してみてください!
①「和寒」はなんて読む?
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答え わっさむ
北海道上川郡和寒町(ほっかいどう かみかわぐん わっさむちょう)
「和寒」はアイヌ語「ワットサム」に由来する地名です。ワットサムは“ニレの木のそば”という意味で、かつてこの地域にニレの木が生い茂っていたことから名づけられたとされています。
和寒町は農業が盛んな地域で、特にカボチャの生産が有名です。雪の中で保存して甘みを増した「越冬キャベツ」も町を代表する特産品です。

②「安足間」はなんて読む?
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答え あんたろま
北海道上川郡愛別町安足間(ほっかいどう かみかわぐん あいべつちょう あんたろま)
「安足間」はアイヌ語「アンタルオマㇷ゚」に由来する地名です。アンタルオマㇷ゚は“淵(ふち)のあるもの”という意味で、この地域にある愛別川に、水が深くたまる淵があったことから名づけられたとされています。
安足間がある愛別町は「きのこの里」として知られ、えのきたけやまいたけなどのきのこ栽培が盛んです。

③「大楽毛」はなんて読む?
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答え おたのしけ
北海道釧路市大楽毛(ほっかいどう くしろし おたのしけ)
「大楽毛」はアイヌ語「オタノシケ」に由来する地名です。オタノシケは“砂浜の中央”という意味で、釧路市の最西端、白糠(しらぬか)地域にかけて続く砂浜の中ほどに位置することから名づけられたとされています。
明治時代以降は馬の牧畜が盛んになり、「大楽毛馬市」が開かれました。
JR北海道根室本線に大楽毛駅があります。

④「温根沼」はなんて読む?
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答え おんねとう
北海道根室市温根沼(ほっかいどう ねむろし おんねとう)
「温根沼」はアイヌ語「オンネトー」に由来する地名です。オンネトーは“大きな沼”という意味です。温根沼は周囲15kmの汽水湖(海水と淡水が混じり合っている湖)で、根室湾につながっています。干潮時には砂州となり、アサリやホッキ貝(ウバガイ)などの潮干狩りで賑わいます。
沼口の温根沼大橋は、夕日の名所として知られています。

⑤「比布」はなんて読む?
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答え ぴっぷ
北海道上川郡比布町(ほっかいどう かみかわぐん ぴっぷ)
「比布」はアイヌ語「ピプ」または「ピピ」など、由来には諸説あります。ピプは“沼の多いところ”、ピピは“石の多いところ”という意味で、かつては湿地帯が多かったことや、石狩川の川床に石が多かったことから名づけられたとされています。
大雪山(たいせつざん)を望むスキー場や名産品のイチゴが有名で、「スキーとイチゴのまち」として知られています。

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⑥「興部」はなんて読む?
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答え おこっぺ
北海道紋別郡興部町(ほっかいどう もんべつぐん おこっぺちょう)
「興部」はアイヌ語「オウコッペ」に由来する地名です。オウコッペは“川尻の合流しているところ”という意味で、興部川、藻興部川(もおこっぺがわ)が合流しオホーツク海に注いでいたことから名づけられたとされています。
オホーツク海に面し、酪農と漁業が盛んで、牛乳や乳製品のほか、ホタテやサケ、マス、毛ガニなどの水産物も特産品です。

⑦「野花南」はなんて読む?
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答え のかなん
北海道芦別市野花南町(ほっかいどう あしべつし のかなんちょう)
「野花南」はアイヌ語「ノッカアン」または「ノカンナイ」など、由来には諸説あります。ノッカアンは“動物を捕る仕掛け弓やワナにつける糸がある場所”、ノカンナイは“小さい川”を表しますが、なぜ地名になったかはわかっていません。
縄文時代後期の北海道指定史跡「野花南周堤墓群(のかないしゅうていぼぐん)」があり、古代の共同墓地跡が保存されています。
JR北海道根室本線に野花南駅があります。

⑧「美馬牛」はなんて読む?
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答え びばうし
北海道上川郡美瑛町美馬牛(ほっかいどう かみかわぐん びえいちょう びばうし)
「美馬牛」はアイヌ語「ピパウシ」に由来する地名です。ピパウシは“カワシンジュガイがたくさんいるところ”という意味です。かつてこの地域を流れていた川に、たくさんの淡水貝が生息したことから名づけられたとされています。
美瑛町は北海道のほぼ中央に位置し、 広大でなだらかな丘陵地帯と十勝岳連峰を背景とした緑豊かな美しい自然環境が魅力で、多くの観光客が訪れる四季彩の丘があります。

⑨「知来乙」はなんて読む?
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答え ちらいおつ
北海道樺戸郡月形町知来乙(ほっかいどう かばとぐん つきがたちょう ちらいおつ)
「知来乙」はアイヌ語「チライオッ」に由来する地名です。チライオッは“イトウがたくさんいる”という意味ですが、現在の知来乙の周辺にはイトウは生息していないと考えられています。
イトウは日本最大の淡水魚で、サケ目サケ科イトウ属に分類されます。国内では北海道の一部の河川や湖沼に生息しています。生息域や生息数が減っていること、10~15年ほどの寿命で体長が1mを超えることから、「幻の魚」とも呼ばれています。アイヌ民族には、イトウがヒグマを飲み込んだという伝承があります。

⑩「足寄」はなんて読む?
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答え あしょろ
北海道足寄郡足寄町(ほっかいどう あしょろぐん あしょろちょう)
「足寄」はアイヌ語「エショロペッ」に由来する地名です。エショロペッは“沿って下る川”という意味で、このあたりが釧路方面から川沿いに十勝や北見に至るための道になっていたことから名づけられたとされています。
足寄町の螺湾(らわん)地区には、日本一大きなフキとして有名な螺湾ブキが自生しています。螺湾ブキは高さ2~3mにもなり、北海道遺産に登録されています。

何問読めましたか? 答えを見たら、知っている地名もあったのではないでしょうか。
北海道には、ほかにも読み方が興味深い地名がたくさんあります。ぜひ、お子さんといっしょに調べてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修・執筆者
未就学から中学生までの子を持つママ編集者を中心に、子どもの学びや育ちに関する様々な情報を日々発信しています!
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