【イマドキの小学3年生って?】苦手な教科・スマホ・勉強する場所… 子どもたちのリアルな生活実態

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“イマドキの小学3年生”は、どのような生活を送っているのでしょうか?
学研教育総合研究所が2010年から実施しているインターネット調査「小学生白書Web版」の、2023年10月調査の結果をまとめてみました。
小学3年生200人に聞いた、リアルな生活実態とは?

目次

好きな食べ物は「おすし」、嫌いな食べ物は「サラダ」

好きな食べ物をきいたところ、1位「おすし」(43.5%)、2位「カレーライス」(28.0%)、3位「ラーメン」(25.5%)となりました。「おすし」は、男女ともに1位でした(下の表「学年別」 「小学3年生」の部分参照。以下同様)。

また、嫌いな食べ物をきいたところ、1位「サラダ」(24.0%)、2位「焼き魚」(18.5%)、3位「さしみ」(15.5%)となりました。こちらも、男女ともに1位は「サラダ」でした。

「嫌いな食べ物はない」と答えた子どもは35.0%でした。

放課後は「自宅」で過ごす子が66.5%、「学童」は23.0%

放課後、どこで遊ぶこと(過ごすこと)が多いかをきいたところ、「自宅」(66.5%)が突出して高くなり、「公園・運動場」(32.5%)、「学童」(23.0%)と続きました。

自宅で過ごしている子が大半ですが、「公園・運動場」と答えた子どもは6学年の中では小学3年生が一番多い結果となりました。

「学童」については、小学1年生(35.0%)と比べると、小学3年生になれば10%ほど減っていることが分かります。

得意な教科は男子「算数」、女子は「図画工作」

一番得意な教科をきいたところ、男子の1位は「算数」(40.0%)、2位「体育」(19.0%)、女子の1位は「図画工作」(23.0%)、2位「国語」(16.0%)となりました。

苦手な教科は男女とも「算数」

一番苦手な教科をきいたところ、男子(20.0%)、女子(31.0%)ともに、1位は「算数」となりました。こちらは、小学3年生くらいから算数の学習内容が難しくなってくることも要因のひとつと考えられます。

男子については「得意な教科」と答えている子も多いことから、算数は得意な子と苦手な子に分かれることが分かります。

また、「苦手な教科はない」と答えた子どもは19.0%と、こちらは学年が上がるにつれ減少する(苦手な教科ができる)傾向にあるようです。

自分専用のスマートフォンを持っている子は15.5%

最近は、ゲーム機やスマートフォンについて、何歳で子どもに与えるべきかお悩みの保護者も多いのではないでしょうか。

家庭内で自由に使える通信機器をきいたところ、小学3年生では「ゲーム機」は53.0%と、半数以上の子どもが何らかのゲーム機で遊んでいることが分かりました。

「スマートフォン」については、子供専用が15.5%、家族と共有が21.5%と、小学2年生(19.0%)と比べると、自分専用のスマホを持つ子どもの割合が少なく、「家族と共有」は全学年のうち小学3年生が最も多い結果となりました。

また、学年別にみると、「パソコン」と「スマートフォン」は学年が上がるにつれ高くなる傾向がみられ、6年生では「パソコン」が51.5%、「スマートフォン」が63.5%となっています。

中学受験を希望する子は36.0%

子ども自身が中学校受験を希望しているかをきいたところ、「希望している」は36.0%、「希望していない」は64.0%となりました。
また、保護者に対し、子どもに中学校受験をしてほしいかをきいたところ、「してほしい」は31.5%、「してほしくない」は68.5%と、保護者の方が若干低い結果となりました。

習い事1位は「水泳」で、男子は4割超えに

学校以外で行っている習い事をきいたところ、1位「水泳」(34.0%)、2位「英会話教室」(17.0%)、3位「音楽教室」(16.5%)となりました。

1位の「水泳」は、全学年で小学3年生が一番多く習っていると答えました。また、男子は43.0%と、4割以上の子どもが習っているという結果が出ました。

通信機器の利用時間は1日に1時間29分

家庭内で自由に使える通信機器がある人(177名)に、1日にどれくらいの時間を費やしているかきいたところ、「1時間~1時間30分未満」が27.1%と一番多く、平均は1時間29分でした。

こちらは、男女別でみると、男子は平均1時間35分、女子は平均1時間22分と、女子と男子であまり大きく差がないことが分かります。

学年別にみると、通信機器に費やす時間の平均は、高学年ほど長くなる傾向がみられ、6年生では1時間59分でした。

楽しいのは「ゲーム」と「外遊び」

何をしているときが一番楽しいかをきいたところ、1位は他の学年と同じく「テレビゲーム・携帯ゲーム」(42.5%)となりましたが、2位は「外遊び」(33.0%)で、こちらは全学年で最も高い結果でした。

とくに、女子は「外遊び」が1位で40.0%の子どもが楽しいと答えており、男子(26.0%)と大きく差が出ています。

男女・学年別にみると、男子1年生では「外遊び」、男子2年生以上は「テレビゲーム・携帯ゲーム」、女子1年生では「おやつ」、女子2年生と5年生、6年生では「友達とおしゃべり」、3年生では「外遊び」が1位となり、学年によっても違いがありました。

勉強をする場所は約8割が「自宅のリビング」

子どもが放課後や休日に、どこで勉強をすることが多いかをきいたところ、「自宅のリビング」が79.5%と、約8割の子どもが自室ではなくリビングで学習をしていることが分かりました。

また、こちらは全学年のうち、小学3年生が最も多くリビングで学習すると答えています。

白書シリーズについて

↑↑紹介した調査以外にも、「おこづかい」「就寝時間」「読書量」など、より詳しい調査結果が見られます↑↑

『白書シリーズ』は、幼児(3~5歳)、小学生、中学生、高校生を対象とした大規模アンケート調査です。子どもたちの日常生活や学習、将来つきたい職業や習い事に至るまで、調査内容は多岐にわたります。40年以上前から、時代と共に変わりゆく子どもたちの“いま”を捉え、発信し続けています。

回答者の属性

【子どもの属性】
2023年調査時に小学1~6年生、性別は男子と女子が半数ずつ。

<6学年総合計1,200人>
1年生 200人  (男子100人/女子100人)
2年生 200人  (男子100人/女子100人)
3年生 200人  (男子100人/女子100人)
4年生 200人  (男子100人/女子100人)
5年生 200人  (男子100人/女子100人)
6年生 200人  (男子100人/女子100人)

【住んでいる地域】
人口比率を考慮し、日本全国から回答を得ることができるように実施。北海道・東北地方(8.3%)、関東地方(35.6%)、中部地方(17.8%)、近畿地方(19.9%)、中国・四国地方(8.2%)、九州・沖縄地方(10.3%)。

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