【イマドキの小学5年生って?】中学受験・スマホ・将来役に立つ教科… 子どもたちのリアルな生活実態

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“イマドキの小学5年生”は、どのような生活を送っているのでしょうか?
学研教育総合研究所が2010年から実施しているインターネット調査「小学生白書Web版」の、2023年10月調査の結果をまとめてみました。
小学5年生200人に聞いた、リアルな生活実態とは?

目次

中学受験を希望する子は32.5%

子ども自身が中学校受験を希望しているかをきいたところ、「希望している」は32.5%、「希望していない」は67.5%となりました(下の表「学年別」 「小学5年生」の部分参照。以下同様)。
また、保護者に対し、子どもに中学校受験をしてほしいかをきいたところ、「してほしい」は31.5%、「してほしくない」は68.5%と、親子でほぼ同じような結果となりました。

習い事1位は「塾」で、4年生以下で1位の「水泳」を上回る

学校以外で行っている習い事をきいたところ、1位「塾」(28.0%)、2位「水泳」(23.0%)、3位「英会話教室」(13.5%)となりました。

小学5年生の習い事の特徴として注目すべきは「塾」。小学4年生以下では1位はいずれも「水泳」でしたが、5年生・6年生では「塾」が1位となっています。

また、「学校以外で行っている習い事(勉強やスポーツなど)はない」は16.0%と、全学年でもっとも低い結果となっています。小学5年生ではなんらかの習い事をしているお子さんが多いことが分かります。

自分専用のスマートフォンを持っている子は34.0%

最近は、ゲーム機やスマートフォンについて、何歳で子どもに与えるべきかお悩みの保護者も多いのではないでしょうか。

家庭内で自由に使える通信機器をきいたところ、小学5年生では「ゲーム機」は53.0%と、半数以上の子どもが何らかのゲーム機で遊んでいることが分かりました。

「スマートフォン」については、子供専用が34.0%、家族と共有が12.0%と、あわせると半数近い子どもが使用しています。また、男女別で見てみると男子が29.0%、女子が39.0%と、男子よりも女子の方が自分専用のスマホを持つ子が多いという結果となりました。

また、学年別にみると、「パソコン」と「スマートフォン」は学年が上がるにつれ高くなる傾向がみられ、6年生では「パソコン」が51.5%、「スマートフォン」が63.5%となっています。

通信機器の利用時間は1日に1時間44分

家庭内で自由に使える通信機器がある人(185名)に、1日にどれくらいの時間を費やしているかきいたところ、「1時間~1時間30分未満」が21.6%と一番多く、平均は1時間44分でした。

こちらは、男女別でみると、男子は平均1時間51分、女子は平均1時間36分と、女子より男子の方が1日に使う通信機器の時間が長いことが分かります。

学年別にみると、通信機器に費やす時間の平均は、高学年ほど長くなる傾向がみられ、6年生では1時間59分でした。

将来の夢は「エンジニア・プログラマー」や「看護師」も

将来なりたいと思っているものをきいたところ、男子は「エンジニア・プログラマー」と「YouTuber」がどちらも7.0%で1位、女子は「パティシエ(ケーキ屋)」(10.0%)が1位、「看護師」(7.0%)が2位となりました。

前回の2022年調査と比較すると、「看護師」は前回調査16位(1.0%)→今回調査2位と、順位を大きく上げました。

保護者が思う、将来役に立つ教科は「外国語」

保護者に、子どもにとって将来役に立つと思う教科をきいたところ、「外国語活動/外国語」(24.0%)が最も高くなり、「算数」(23.0%)、「国語」(16.0%)、「総合的な学習」(8.0%)、「家庭科」(6.0%)と続きました。

また、将来役に立つと思う教科として選んだ理由をきいたところ、外国語活動/外国語では「仕事に役立つ」(58.8%)、算数と国語、総合的な学習、家庭では「日常生活に役立つ」(算数50.9%、国語64.0%、総合的な学習56.1%、家庭65.0%)が1位となりました。

勉強をする場所は「自宅のリビング」が7割

子どもが放課後や休日に、どこで勉強をすることが多いかをきいたところ、「自宅のリビング」(72.5%)が突出して高くなりました。次いで高くなったのは、「自宅の自室」(33.0%)でした。高学年になっても、自室よりリビングで勉強している子の方が多いようです。

白書シリーズについて

↑↑紹介した調査以外にも、「おこづかい」「就寝時間」「読書量」など、より詳しい調査結果が見られます↑↑

『白書シリーズ』は、幼児(3~5歳)、小学生、中学生、高校生を対象とした大規模アンケート調査です。子どもたちの日常生活や学習、将来つきたい職業や習い事に至るまで、調査内容は多岐にわたります。40年以上前から、時代と共に変わりゆく子どもたちの“いま”を捉え、発信し続けています。

回答者の属性

【子どもの属性】
2023年調査時に小学1~6年生、性別は男子と女子が半数ずつ。

<6学年総合計1,200人>
1年生 200人  (男子100人/女子100人)
2年生 200人  (男子100人/女子100人)
3年生 200人  (男子100人/女子100人)
4年生 200人  (男子100人/女子100人)
5年生 200人  (男子100人/女子100人)
6年生 200人  (男子100人/女子100人)

【住んでいる地域】
人口比率を考慮し、日本全国から回答を得ることができるように実施。北海道・東北地方(8.3%)、関東地方(35.6%)、中部地方(17.8%)、近畿地方(19.9%)、中国・四国地方(8.2%)、九州・沖縄地方(10.3%)。

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