【自発的な学習につながる「自学ノート」とは?】小学生にオススメのネタを低学年・高学年に分けて紹介!

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「自学ノート」ということばを聞いたことがありますか? 自学ノートは、学校の授業で取り組んでいる地域もあれば、長期休暇の宿題などで出されるケースもあります。

この記事では、自学ノートを作るコツや、自学ノートにオススメのネタを低学年と高学年向けに分けて科目別にご紹介します。

文/マムズラボ

目次

自学ノートとは?

自学ノート(自主学習ノート)とは、子どもが学びたいことを自分で決めて、主体的に家庭学習をすることを目的としたノートのことです。 

自学ノートの特徴は「テーマや内容が自由」であることです。 

・授業の予習・復習をする
・趣味や興味関心のあることについて調べてまとめる
・自分が苦手だと思う分野をまとめる 

上記のように、自分で学びたいテーマや学習について自由に書きます。 

学校の宿題で出される場合は、先生から「漢字」などとテーマを決められて自学ノートを作るケースもあります。漢字といっても、読み方・書き順・成り立ち・部首など、さまざまな学習内容がありますし、漢字をたくさん書いて練習するのもOKです。 

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自学ノートのメリット

自学ノートは多くのメリットもあります。具体例は以下のとおりです。 

・自分で何を学びたいか選択する力がつく
・情報をまとめる能力を鍛えられる
・興味関心を深掘りできる
・家庭学習をする習慣がつく 

先生や保護者にいわれた内容をやるのではなく、子どもが自分で学びたいことを学習するため、自発的な学習につながります。

自学ノートに取り組むときのコツは?

自学ノートを作る場合、何に気をつけたらよいのでしょうか? 子どもがこれから初めて作る方も、すでに活用している方にも知っておいてほしい、自学ノートに取り組むときのコツをご紹介します。

まずはイメージをする

まずは、自学のイメージを早いうちに子どもと保護者の両方が持つことが重要です。いきなり「なんでもいいから勉強してごらん」といわれても、子どもは困ってしまいます。自学ノートの例をインターネット上で検索して見せてあげたり、最初はいっしょに作ったりするのもよいでしょう。 

完璧を求めない

最初から完璧を求めず、一つひとつ達成感を味わえるように評価してあげる姿勢も大切です。ノートを作ることが目的ではなく、学びが深まり教養につながることが重要です。「学ぶことは楽しい」が軸になるよう、たくさんほめてあげながら進められるようにしましょう。 

【科目別】小学校低学年の子どもにオススメの自学ノートのネタ

ここでは、小学校低学年の子どもにオススメの自学ノートのネタについて科目別にご紹介します。まだまだ自宅学習の習慣がない低学年の子どもには、テーマ決めや内容も保護者が積極的に関わってあげましょう。 

文字だけではなく、シールや紙をはったり、色鉛筆やペンなどを使ってカラフルに仕上げたりするのも、楽しく学習を進めることにつながりますよ。

国語

まずは絵日記や文字の練習、教科書の書き写しといった初歩的な内容からはじめるのがオススメです。季節のことばや挨拶など、日常にあったことや身近なものをテーマにまとめてみるのがよいでしょう。しりとりやあるものから連想するワードを集めて書きだすのもゲーム感覚で学びにつながるかもしれません。 

算数

最初は数を正しく扱う練習やかんたんなかけ算、コンパスや定規を使った図形の作成などといった内容からはじめましょう。複数のモノの絵をかいて数の大小を比較してみたり、画用紙を三角形・四角形・五角形などに切ってはったりするのもオススメです。 

教科書の文章問題を絵にかきながら解いてみるのも、理解が深まるでしょう。

生活(理科)

身近な昆虫や動物、花などについて図鑑などを用いて調べたり、観察日記をつけてみたりすることからはじめましょう。名前を知らない鳥や草など、子どもといっしょに調べてみると親子のコミュニケーションの時間にもなります。 

毎日食べている野菜や果物がどのように栽培されているのかなど、食事をきっかけにネタをさがしてもよいですね。 

生活(社会)

まずは、自分の住んでいるまちの歴史を保護者に聞いてみたり、身の回りの気になる地形について調べたりすることからはじめてみましょう。近くの海や山、駅など、家から近い場所についてまとめてみるのもおもしろいですね。 

その他

科目に限らない、自学ノートのネタ例は以下のとおりです。 

・保護者と料理をし、作り方や感想を書く
・両親の仕事について、紹介文を書く
・図書館に行き、興味がありそうな本をいっしょにさがす
・今夢中になっていることを紹介できるようにまとめる 

子どもが気になっていることは制限せず、なんでもいっしょに調べて取り組んであげるようにするのがオススメです。

低学年のうちは、最初は教科書をまねしてまとめるなどのかんたんなことから取り組み、徐々に本や図鑑を活用していけるようにするとよいでしょう。 

【科目別】小学校高学年の子どもにオススメの自学ノートのネタ

高学年になれば、テーマも自分で決められる子どもが多くなります。それでもネタに悩んだ場合は、科目にとらわれず季節や食べ物など、毎日の生活で子どもに関わるものをテーマにしてみましょう。

保護者も子どもに完全に任せるのではなく、寄り添っていっしょに取り組めるとよいですね。 

国語

慣用句やことわざ、四字熟語、漢字の語源などといったことばの意味を理解するような内容から、最終的にはニュースに対する感想や読書感想文といった自分の意見を述べるような内容に移行していくのが理想的です。 

具体例は以下のとおりです。 

・漢字検定のドリルを解いてみる
・百人一首について調べてまとめる
・読んだ本で印象に残ったシーンを想像して絵をかき、感想を書く
・部首が〇のものを、△個以上書く 

算数

最初は教科書の問題からはじめ、徐々に複雑な図形の展開図をかくといった思考力が問われる問題に移行していきましょう。ドリルなどから自分のわからない問題を選び、図解するとより理解が深まります。 

具体例は以下のとおりです。 

・過去の問題を解きなおす
・単位量あたりの大きさをくらべる(重さ、長さ、面積など)
・〇秒は何分何秒になるか考えてみる
・身の回りにあるものをデータ化しグラフにする(身長や体重など) 

理科

身近なものからはじめ、徐々に天体や人体、物理法則といった自分の気になる分野について、より詳しく調べてみましょう。磁石を使ってくっつくものを調べたり、水と油を混ぜてどちらが浮くか実験してみたりするなど、実際にやってみたことをまとめるのもおもしろそうですね。 

具体例は以下のとおりです。 

・地球とその惑星、星座について調べてまとめる
・食べたものがどうなるのか、人体の構造などを調べてまとめる
・天気予報や雲について調べる
・昆虫や鳥の分布について調べる 

社会

日本の歴史や地理、産業について詳しく調べてまとめてみることからはじめてみましょう。戦国武将当てクイズやテーマを決めて都道府県ランキングを作ってみるのもおもしろく学習できてオススメです。日本以外の国について歴史、輸出が多いものなどを調べるのもよいですね。 

具体例は以下のとおりです。 

・国旗について意味などを調べてまとめる
・新聞を読んでみて気になるニュースについて調べる
・都道府県についてまとめる
・世界各地のお金について調べる 

その他

自分の趣味や独創性を発揮できるひとつの場として自学ノートに取り組んでみましょう。漫画が好きなのであれば4コマ漫画を作ってみたり、好きなスポーツがあればそのスポーツについて調べてみたりするのもオススメです。 

洋服のデザインをしてみてみたり、外国語活動もはじまるので、よく使う英単語を調べてイラストつきで書いてみたりするのもよいですね。 

自学ノートを通して、自ら学ぶ姿勢を身につけよう!

自学ノートは、あくまでも自由に学習するためのノートのため、正解がないのが難しいところですよね。ですが、習慣化することができれば自分で選択する力がつき、情報をまとめる能力を鍛えられます。 

また、自分の興味関心を深掘りすることで、学習することに楽しさを感じる子もいるでしょう。自ら学ぶ姿勢がいちばん重要なので、保護者は子どものサポートを上手にできるとよいですね。 

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