子どもの名前を決めるとき、みなさんは何を参考にしてどうやって決めましたか?
子どもが一生使っていく大事な名前ですから、たくさん考えていろいろ迷って決めたかたが多いと思います。「こんな子どもに育ってほしい!」「こんな人生を送ってほしい」などの願いも込められていると思います。
今回は、お子さんの名前をどうやって決めたのか、どういった願いを込めたのか、保護者に聞きました!
※アンケート調査 モニプラファンブログ「こそだてまっぷ編集部」調べ(2023年5月実施/121人回答)
子どもの名前は誰が決めましたか?
複数回答でうかがいましたが、「ママパパが相談して」が断トツで多かったです。
「ママが主体」と「パパが主体」では、「ママ」のほうが3倍以上多かったのが、少し意外ですね。
名前を決める際、なにを重視しましたか?
「こういう子に育ってほしいという願いを込めた」が1位でした。
続いて、「使いたい漢字や、言葉の意味から」「音の響きや呼びやすさ」が続きます。
名前の漢字や、音の響きなどにこだわって名づけたかたが多いようです。
名前の由来&込めた思いは?
子どもの名前をどうやって決めたのか、どんな思いを込めたのか、具体的なエピソードをうかがいました。
「こういう子に育ってほしい」という願いを込めたエピソード
●誰からも愛されるように「あいされる」の“される”を省いて、「あいる」と名づけました。
●生まれたとき、すぐに子どもだけ別の病院に救急搬送されました。体が弱く細かったので、強くなってほしい! 大きく育ってほしい! という願いを込めて名づけました。今では、お兄ちゃんに負けないくらい大きく育っています!
●夫婦とも7月生まれなので「7」の音の響きと、春に生まれたので春らしさと、画数もしっかり考えて、「友だちや経済的にも恵まれますように」などなど、いろいろ願いを込めました。
「使いたい漢字」から考えたエピソード
●小さなころから「セーラー○○○」が大好きで、「月」を入れた名前にしたかったのですが、生まれた日がちょうど満月! これはもう「月」を入れるしかない! と思い、漢字には、「常識にとらわれず、のびやかに育ってほしい」「やさしさ、思いやりにあふれた魅力ある人になってほしい」「幸多き人生を送れるように」という思いを込めました。
●見た目がかっこいいと感じた「八」の字を使いたくて、パパと長女といっしょに考えて名前を決めました。末広がりで縁起がよく、たくさんのことにチャレンジしてほしいと願っています。
●青色を連想する漢字を使いたいと思い、「空」「海」「碧」などで考えました。そして生まれた日がとっても天気がよくて、そういう日に生まれてきてくれたので、「晴」の字も入れて決めました。
「音の響きと呼びやすさ」などから考えたエピソード
●日本人らしく、和風の名前にしたいと思いました。呼びやすく、誰にも間違われずに読まれる名前。男の子でも女の子でも使える名前。音の響きで決めて、漢字はあとから選びました。
●母音がAの音の名前をつけたいと決めていました。学生のころに、言語学の先生から聞いた話ですが、「母音がAの音は世界中の言語に必ずある音」だそう。これからのグローバルな世の中で、世界中のどこに行っても呼びやすい名前ということも大切だと感じていました。
ママパパの名前の字を使ったエピソード
●子どもが男の子ならパパの名前から、女の子ならママの名前からと決めていました。
●パパとママの名前から1字ずつ取って名づけました。呼びやすく、響きも気に入っています。
●上の子は夫婦から1文字ずつ取ったので、下の子は祖父母4人から1文字ずつ取りました。みんな家族だよ、という意味も込めて。
画数や姓名判断で決めたエピソード
●我が家は全員大吉の24画なので、息子の名前も24画で考えました。まずは画数に合う漢字をピックアップし、そのなかから好きな漢字を選びました。その後、姓名判断で有名な神社で候補の名前を見てもらって決めました。お墨つきをいただいたみたいで安心です。
●苗字の画数が11画+14画=25画もあるので、下の名前は画数が比較的少なく、男の子っぽい感じがでる名前にしたいと思い、考えました。
その他、いろいろエピソード
●誰でも読めておじいちゃんになっても恥ずかしくない名前をつけたいと思っていました。「太郎」と「一郎」で迷っていたのですが、生まれてきた息子の顔を見て、直感で「太郎」に決定! 「たろちゃん」「たろうちゃん」と呼びやすく、会った人にもすぐ名前を覚えてもらえるので、いい名前をつけたなと思います。
●5つほど候補を考えていたのですが、子どもの顔を見たらどれもしっくりこず、いったん白紙に。入院中、蓮の花の満開を伝えるニュースを見て、「蓮」の字を使った名前にしました。コロナ禍だったこともあり、泥の中から大輪の花を咲かせるように、たとえ逆境のなかでもたくましく生きてほしいと思いました。
●妊娠中、大量出血でしばらく入院することになりました。まだ小さい(3歳と1歳の)子どもの世話などもあり、家族には本当に助けられました。たくさんの人に愛され助けられて、生まれてきたと思ったので、たくさんの人に愛されるいることを本人もわたしたちも忘れないように「愛」という漢字を選びました。
決まるまで、たいへんだった&困ったことは?
お子さんの名前が決まるまで、夫婦間での考えの違いや祖父母の意向など、たいへんなことはいろいろありそうですね。そんなエピソードもうかがいました。
●パパが考える名前はどれもキラキラネームかちょっとふざけたような名前ばかり。まじめに決める様子が見えず、イライラ! 母がいっしょに考えてくれて助かりました。
●音の呼び名はすぐ決まったのですが、漢字の画数を調べるたびに凶だったり大凶だったり。気にし過ぎてもと思いましたが、子どもが一生名乗っていく大事な名前なので、どうしても気になってしまいました。最終的にはいい漢字に巡り合えましたが、画数って本当に難しいですね。
●夫婦で相談して名前を決め、提出に行こうかと思ったところ、わたしの父が大反対。変更せざるをえない雰囲気になってしまいました。あとから聞いた話ですが、わたしのときも、父の意見が強固だったみたいです。
●パパがどうしても自分の漢字を入れたくて、わたしはまったく違う名前にしたくて、めちゃめちゃもめました。途中から義理の両親もパパ寄りの口出しをし始めて…。そのときはわたしが折れていったん決まりかけましたが、出産後、わたしが望んでいた名前を押し通しました。
●次女のときにすごく悩みました。長女の名前と漢字をかぶせるのか、2文字しばりにするか…などなどです。子どもは3人欲しいと思っていたので、次も女の子の場合、同じ漢字を使うとたいへんそうだな…といったことも考えたので、1人目よりも時間がかかりました。結局は、同じ漢字は使わずに、同じような柔らかい音の響きになるように考えました。
あとから、ちょっとだけ後悔したことは?
気に入ってつけた名前ですが、後々「こうしておけばよかったかな…」と思ったことなどはあったのでしょうか?
●よくある名前ではないので、電話で聞き間違えられることが多く、訂正するのも面倒くさいです。
●ひらがなの「ふ」が入っているのですが、子どもに書くときにバランスが難しいと言われます。
●近所に、名前がそっくりな子が2人もいました…。
●画数が多い漢字なので、書類に書くときにたいへん。子ども自身も覚えるのが難しそうです。
●読み方が2通りあり、よく間違われること。
●きょうだいで同じ漢字を1文字使っているので、保険証や診察券など、小さい文字だと間違えることがあります。お兄ちゃんを知っている先生に間違えられることも。
●パスポートを取る際に、英語表記についても考えておけばよかったと思いました。
友だちや知り合いで、名前の由来などが「すてきだな」と思った名前は?
●きょうだいみんな、英語の生まれ月を日本語名にしている子がいます。5月生まれ→may→芽生ちゃん、6月生まれ→june→順 といった感じで、いいなと思いました。
●姉妹や兄弟の、2人の名前を合わせると、意味のあることばになるという子がいて、すてきだなと思いました。
●楓ちゃんと椛ちゃんという姉妹。パパが植木職人だから、木にちなんだ名前にしたそうです。響きもかわいいですね。
●たまたまですが、みんな夏生まれの友だち家族は、名前に「海」や「波」など海に関する漢字が入っていて、統一感もあってすてきだなと思いました。
●妊娠中に大きな地震があり、先行きも不安ななか、もうすぐ産まれてくる我が子に励まされたそうです。もともと「空」という字を使いたいと思っていたので、当て字で「希」をつけて希望の空という意味で、「希空(そら)」くんと名づけたそうです。
●妹の名前なのですが、小学校一年生のわたしが名づけました。家で母と妹の退院を待っている間に名前の候補を考えて、自宅の黒板に「まい」「まいこ」と書きました。車から降りてきた母が黒板を見て、「まいがええな」と言ってくれたのを覚えています。母は洋裁の仕事をしていたので「麻衣」と名づけました。
●わたしの名前ですが、祖母がつけてくれたそうです。「世の中に高々と名前が広がるように」という思いが込められているのだとか。自分の子が健康で幸せな人生を歩んでほしいと名前をつけるかたが多いなか、名前が広まるように、と考えるのはすごいなと思いました。あまりない名前と漢字なので間違えられることもありますが、祖母がつけてくれたかっこいい名前なので、それに恥じないようにたくましく生きていこうと思います!
いかがでしたでしょうか?
みなさん、お子さんの名前に対する願いや、決まるまでの葛藤などがいろいろありましたね。
これから名前を決めようというかたの参考になればと思います。
こそだてまっぷから
人気の記事がLINEに届く♪