【お酒にもご飯にも合う!】『藤井食堂』の「豚のしょうが焼き定食」

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「藤井食堂」は、管理栄養士の料理家・藤井恵さんが店主を務める架空のお店。
ここで出される定食は、おいしくて作りやすいのはもちろんですが、日々の健康に役立つよう、体にいい食材や調理法にこだわったおかずばかりを用意しています。
今回は、『藤井食堂の体にいい定食ごはん』(Gakken)の、夢のような食堂メニューの中から、“主菜+副菜+お酒にも合う一品”の夜定食「豚のしょうが焼き定食」をご紹介します。
お酒を飲む人も飲まない人も、おいしく味わえる幸せな定食です。

目次

体にいい食材や調理法にこだわった「藤井食堂」の定食

雑誌、書籍、テレビなどで活躍する料理研究家、管理栄養士。

大皿に盛られた主菜と、小鉢に盛られたいくつかの副菜、そして、ご飯とみそ汁……。
食堂でいただく定食は、なぜかワクワクするものです。
ショーケースに並んださまざまなおかずの中から自由に選んで、トレイにのせて、自分好みの定食が作れる食堂がとくに好きです。

もしも、私がどこかの町で食堂を開くなら、お客さんが自分でおかずを組み合わせられるお店にしたい。店名はストレートに「藤井食堂」。

店主はもちろん、私、藤井恵です。

「藤井食堂」の定食

《主菜》
たんぱく質を摂るおかず。意外と1日の必要量が多いので、朝夜欠かせません。

《野菜の副菜》
ビタミンやミネラルなど、体調を整えるための栄養素を含む野菜も必ず添えます。

《汁もの、またはもう一品》
朝は体が目覚めるような温かい汁やスープ。夜はお酒のアテにもなる1品を。

夜定食「豚のしょうが焼き定食」

たんぱく質と野菜のおかずを1皿ずつ。朝に食べられなかった食材や、メインの料理やお酒に合う1品を加えて、食事そのものを楽しみます。

豚肉のうまみを引き出し、焼いてもかたくならず、 しっとりやわらかく仕上がる塩麹味のしょうが焼き。

玉ねぎとキャベツにはソースやドレッシングをかけず、豚肉でくるりと巻いて食べるのがおすすめです。

副菜にはほうれん草とともに、自家製の蒸しゆで大豆をたっぷりと。大豆は自分でゆでるほうが断然おいしい。一度に多めにゆでて、毎日せっせと食べます。

もう1品には梅風味の簡単酒肴を。

《主菜》 豚の塩麹しょうが焼き

【材料(二人分)】

豚ロース薄切り肉 … 200g

A
塩麹 … 大さじ1
 … 大さじ1
しょうがのすりおろし … 大さじ¹⁄₂

キャベツ … 3枚
紫玉ねぎ … ¹⁄₄ 個
油 … 大さじ¹⁄₂

【作り方】

①  豚肉はAをからめて10分ほどおく。

② キャベツはせん切りにする。紫玉ねぎは薄切りにして10分ほど空気にさらす。

③ フライパンに油を強火で熱し、①の汁けをきって広げて入れる。薄く色づくまで両面を焼き、①の残った汁を回し入れ、いりつける。

④ 器に③の肉を盛り、②をざっくり混ぜて添える。

《副菜》 ほうれん草と大豆のおひたし

【材料(二人分)】

ほうれん草 … 200g
蒸しゆで大豆 … 100g

A
 … カップ2
 … 少量

B
だし汁 … カップ³⁄₄
しょうゆ … 大さじ1

【作り方】

①  鍋にAを入れて強火で煮立て、ほうれん草を1分30秒ゆでる。水にとってざるに上げ、水けをしぼって4㎝長さに切る。Bは混ぜる。

② B大さじ3をほうれん草にからめ、汁けをしぼる。

③ 残りのBに大豆、 ②のほうれん草を浸して味をなじませる。

《もう一品》 梅おかかめかぶ

【材料(二人分)】

めかぶ(味つけしていないもの)… 80g
細ねぎ … 2本

A
梅肉 … 小さじ1
しょうゆ … 小さじ¹⁄₂

削り節 … 小1袋(3g)

【作り方】

① 細ねぎは小口切りにする。

② Aをよく混ぜ、細ねぎ、めかぶ、削り節を和える。

主菜は好みで差し替えもできます

『藤井食堂の体にいい定食ごはん』(Gakken)では、同じ食材を使った別のレシピもいくつか紹介しています。

その日の気分や飲みたいお酒に合わせて差し替えてもよいでしょう。

今回は、主菜の差し替えレシピを一品ご紹介します。

《主菜の差し替え》 ひじきの肉巻き照り焼き

主菜や副菜をその日の体調や気分で自由に組み合わせて、あなただけの定食をお楽しみください。

ふだん摂取しづらい海藻は、肉巻きにすれば手軽にたっぷり食べられます。ひじきは下ゆでしないので、長めに水でもどして。

【材料(二人分)】

豚ロース薄切り … 12枚
芽ひじき(乾燥) … 10g

A
 … 大さじ¹⁄₂
こしょう … 少量

小麦粉 … 適量
油 … 大さじ1

B
しょうゆ … 大さじ2
 … 大さじ2
砂糖 … 大さじ1
みりん … 大さじ1
 … 大さじ1

【作り方】

① 芽ひじきはたっぷりの水に30分浸してもどし、洗ってざるに上げ、水けをきる。豚肉はAをからめる。

② まな板の上にラップを30㎝四方に広げ、全体に小麦粉を薄くふる。豚肉を2枚1組にし、長い辺を少し重ねて縦に並べる。肉の表面にも小麦粉をふり、肉の向こう2㎝を残して芽ひじき¹⁄₆量を広げてのせ、肉の左右を内側に折り、手前からくるくる巻く。残りも同様に巻く。

③ フライパンに油を中火で熱し、②の巻き終わりを下にして並べ、ときどき転がしながら6~7分焼く。

④ フライパンの油をふき、Bを混ぜて加え、全体にからめる。

⑤ ④を食べやすい大きさに切って器に盛り、フライパンに残った煮をかける

豚肉の下面に小麦粉をつけることで、煮汁にとろみがつき、味がからみやすくなります。いっぽう、肉の上面に小麦粉をふるのは、ひじきと肉を密着させるため。

※こちらで紹介しているレシピは、『藤井食堂の体にいい定食ごはん』(Gakken)から一部を抜粋・再編集したものです。

この記事の監修・執筆者

料理研究家、管理栄養士 藤井恵(ふじい・めぐみ)

雑誌、書籍、テレビなどで活躍する料理研究家、管理栄養士。おかず、お弁当、おつまみなど、作る人に寄り添った、わかりやすくておいしいレシピにファンが多い。ベストセラーの『藤井弁当 お弁当はワンパターンでいい!』(小社刊)ほか、著書多数。趣味は全国の居酒屋巡り。「広島県福山市の『自由軒』や愛知県名古屋市の『大甚本店』のように、おからやひじき、まぐろブツなど色んな小鉢がずらりと並んだ中から自由に選べる、食堂のような酒場に吸い寄せられます」

藤井食堂の体にいい定食ごはん』(Gakken)が発売中。

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