SNSでよく見かける「萌え断サンド」をご存じですか? カットした断面を見せるように作られたボリュームのあるサンドイッチで、色鮮やかで美しい断面が特徴です。ピクニックやお出かけのときのお弁当にすれば、きっと子どもも喜んでくれるはず!
今回は、「萌え断サンド」の作り方と切り方のコツをご紹介します。ポイントを押さえればきれいに作れるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
文/マムズラボ
ピクニックやお弁当でも崩れにくい「萌え断サンド」作りに必要なものは?
持ち運んでも崩れにくい「萌え断サンド」作りに使う材料やキッチン用品をご紹介します。こちらを準備しておくことで、調理工程がスムーズになりますよ。
材料
・食パン(8枚切り)2枚
…耳を使わない場合はあらかじめカットしておく
・バターやマヨネーズ
…フルーツサンドの場合は生クリーム
・具材
キッチン用品
・食品用ラップ
・包丁
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「萌え断サンド」に向いているサンドイッチの具材は?
「萌え断サンド」作りにオススメの具材と向いていない具材のほか、崩れにくくするための「すき間食材」をご紹介します。
オススメの具材
水分の出にくい食材を選ぶことと、食材の水分をしっかりふき取ることがポイントです。野菜類や缶詰の食品を使うときは、はさむ前にキッチンペーパーなどでしっかりと水分をふき取っておきましょう。
野菜を千切りにするときは、なるべく幅を細く切ると食材が絡まりあって、まとまりやすくなります。
●水分をふき取れる野菜
・生野菜(きゅうり、葉物野菜、ミニトマト、パプリカ、アボカドなど)
・ゆで野菜(オクラ、アスパラガス、いんげん、かぼちゃ、にんじんなど)
●水分が出にくい総菜、食品
・卵料理(ゆで卵、目玉焼き、スクランブルエッグ、卵焼き、薄焼き卵、卵サラダ)
・肉類(ハンバーグ、ハム、ローストビーフ、ウィンナー、サラダチキンなど)
・魚類(スモークサーモンなど)
・野菜料理(ポテトサラダ、紫キャベツなどのマリネ、キャロットラペなど)
・チーズ類(クリームチーズ、スライスのプロセスチーズやチェダーチーズ、割けるチーズを割いたもの)
・加工食品(ちくわ、かまぼこなど)
●缶詰
・ベビーコーン
・フルーツ類
向いていない食材
時間が経つと水分が出たり、柔らかくかたちが安定しない具材は「萌え断サンド」に向いていません。どちらも崩れる原因となり、断面をきれいに仕上げるのがむずかしくなるので、避けるようにしましょう。
●時間が経つと水分が出やすくなるもの
・輪切りにしたトマト
●柔らかいもの
・ペースト状のアボカド、ツナマヨネーズ
●ぱさぱさしているもの
・そぼろ状のスクランブルエッグ
●ひと片が小さいもの
・粒コーン
主なすき間具材
サンドイッチにはさむ具材と具材のすき間を埋めると、重ねた具材がずれにくくなります。すき間具材は、しっとりしていて粘度がある食材にすることで具材どうしが密着しやすくなるのでオススメです。
・マッシュしたサツマイモ
・卵サラダ
・角切りにしたクリームチーズ
・しっとり仕上げたスクランブルエッグ
など
ピクニックをさらに華やかにする「萌え断サンド」の作り方のコツ
それでは、「萌え断サンド」を作るコツを見ていきましょう。ピクニックはもちろん、普段のお弁当作りにも活用できます。
1.食パンに油分があるものをぬる
「萌え断サンド」が崩れる原因となるのが具材からパンへの水分移り。パンが水分を吸ってふやけると、せっかくきれいに作った断面が崩れやすくなってしまいます。水分移りを防ぐために、油分が含まれているバターやマヨネーズを食パンにぬりましょう。具材と触れる面のすみずみまでしっかりとぬることが大切です。大人向けのサンドイッチの場合、バターやマヨネーズにわさびやからしを加えると風味がアップします。
バターをぬる場合は、あらかじめ冷蔵庫から出して室温に戻したり、電子レンジにかけたりして(200Wなどいちばん低いワット数で様子を見ながら5~10秒ずつ追加で加熱)柔らかくしておくとパンにぬりやすくなります。
フルーツサンドの場合は生クリームをぬります。生クリームに、マスカルポーネチーズやクリームチーズを半量ずつ合わせたクリームを使うとよりリッチな味わいになります。
2.断面の色合いや模様を考える
「萌え断サンド」は切ったときに断面がきれいに見えることが大切です。全体の色合いを考えて色の濃い具材を取り入れましょう。切ったときのかたちに特徴があるものは断面の模様になるので、サンドイッチの仕上がりがよくなります。
色の濃い具材
紫キャベツやにんじんなど、濃い色の具材を使うと華やかな仕上がりになります。配色のバランスは、「メインカラー2:1つ目のアクセントカラー1:2つ目のアクセントカラー1」をイメージしてみてくださいね。
緑 | きゅうり、葉物野菜、ゆでたオクラやアスパラガスなど |
黄・オレンジ | パプリカ(黄)、ベビーコーン、ゆでたかぼちゃやにんじん、卵料理、スライスのチェダーチーズなど |
赤 | ミニトマト、パプリカ(赤)、ハム、ラディッシュ、紫キャベツ、ウィンナー、スモークサーモンなど |
茶 | ハンバーグ、ローストビーフなどの肉類 |
白 | クリームチーズ、ポテトサラダ、サラダチキン、スライスのプロセスチーズ、ちくわ、フライ類など |
模様になる食材
ベビーコーンやオクラなど元々のかたちや断面に特徴がある食材や、ゆで卵など中に別の色がある食材がオススメ。断面のアクセントになり、見た目がにぎやかになります。
・ベビーコーン
・オクラ
・ミニトマト
・ゆで卵
・巻いたハムやベーコン
・きゅうりなどを詰めたちくわ
・いちごやキウイ
フルーツサンドには、チューリップに見えるように先端に切り込みを入れたいちごや、お花のかたちにととのえたバナナを使うと、断面がかわいらしくなります。
お花のかたちのバナナは、バナナを1㎝幅にカットし、花型の抜き型でぬいて作ります。
3.具材をすき間なく並べる
具材を食パンの上に載せるときは、量や色の組み合わせなどを調整しながら配置します。このとき、すき間があいたり食材がずれたりしないように重ねてください。角切りにしたクリームチーズや卵サラダなどをすき間具材に使い、具材どうしを密着させていきましょう。
フルーツサンドの場合は具材の間に生クリームを埋め込むように追加すると、すき間がなくなり具材がずれにくくなりますよ。模様の出る食材は中央に並べると、切ったときに断面がかわいらしくなります。
●具材を載せる順番
1. すき間具材を載せる
2. 葉物野菜や千切りにした葉物野菜を載せ、すき間具材と密着させる
3. 水分が出にくい総菜、食品などの具材を交互に載せる
…断面をきれいに見せるため、具材どうじの高さにばらつきが出ないようにする
…色の濃い食材は、異なる色どうじが隣り合うように並べる
4. 最後に、すき間具材で具材のすき間を埋める
※2と3は逆になってもOK
ばらばらになりやすい具材を配置するとき
千切りにした生野菜や千切り野菜を使った総菜、アスパラガスやいんげんなど細くて長さがあるものはパンからずれやすいので、スライスチーズやスクランブルエッグ、ハムなど柔らかい具材やすき間具材といっしょに配置するのがオススメです。
粒状の具材を配置するとき
ミニトマトやぶどう、ブルーベリーなどの粒状の具材は、食パンの「横一列」または「ななめ一列」の中央に並べると、切ったときに一列に並んだ断面が見えてかわいらしい仕上がりになります。具材はサンドイッチを切る方向に合わせて並べてくださいね。
4.食品用ラップできつく包む
具材を載せ終わったら、もう1枚の食パンを上に載せてはさみます。そのあと、食品用ラップでサンドイッチ全体を押しつぶすようにぎゅっと押さえながらきつく包みます。押さえ込みながら包むことで全体が密着し、持ち運びしても崩れにくくなります。
食品用ラップで包んだあとは、食パンと具材をなじませるために冷蔵庫で30分~1時間ほど休ませましょう。具材が落ち着き、切りやすくなります。
5.食品用ラップで包んだまま切る
「NAHOKO」さんのInstagramより(@n.30.01.nahoko)
https://www.instagram.com/tv/CM9evLBg539/
冷蔵庫でじゅうぶんに休ませたら、いよいよサンドイッチを切る作業です。巻きつけた食品用ラップごと切ることで、きれいな断面になります。ポイントは、食品用ラップの上から垂直に包丁を押し当て、ぐっと力を入れて一気に手前に引き切ることです。包丁を何度も押したり引いたりするとかたちが崩れやすくなり、断面がきれいに仕上がりません。
切るときに使う包丁は、よく切れるものを使うのがオススメです。使う前に研いで準備しておいてくださいね。
6.食品用ラップをつけたままお弁当箱に詰める
切ったサンドイッチをお弁当箱に入れるときは、食品用ラップがついたままの状態で入れると持ち運んでも崩れにくくなります。食べるときにサンドイッチを持ち上げてもばらけないので、子どもでも食べやすいですよ。食品用ラップをいっしょに食べてしまわないように気をつけてくださいね。
上の画像のように、食品用ラップの上からワックスペーパーで包むとさらにおしゃれな見た目になります。食品用ラップが見えないよう、サンドイッチの高さに合わせて包んでみてください。
今年のピクニックは「萌え断サンド」に挑戦してみよう!
華やかでボリュームたっぷりな「萌え断サンド」は、ピクニックやいつものお弁当の主役になるメニューです。作り方のコツをつかんで、ぜひ「萌え断サンド」作りに挑戦してみてくださいね。
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