まとめて作りおきでストレスフリー! フリージング離乳食「基本の主食の作り方」

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子育て中の保護者たちの間で大人気の離乳食アドバイザーうたまるごはんさんに、フリージング離乳食の作り方を教えてもらいました。
まずは、離乳食作りの基本となる「主食」の作り方をご紹介します!

監修/うたまるごはん 文/上野真依

目次

まずはとろとろの10倍がゆからスタート
炊飯器を使えば作りおきもかんたん!

生後5・6か月ごとになり、支えればお座りができて食べものに関心を持つようになってきたら、いよいよ離乳食のスタートです! 

まず最初に与えるのは、米1に対し10倍の水で炊いた10倍がゆ。お子さんの成長に合わせて7倍がゆ、5倍がゆ、軟飯といったステップをふみながらだんだんと水分量を減らし、大人と同じかたさにしていきましょう。

毎食鍋で炊く方法もありますが、フリージング離乳食では炊飯器におまかせして作っていきます。離乳初期は作る量が少ないので、電子レンジを使うと手軽に作ることができますよ。

作ったおかゆや軟飯は、1食分ずつ小分けにして冷凍しておくと、電子レンジで加熱するだけで食べることができます。

【基本のおかゆ・軟飯の作り方】

1.炊飯器にといだ米と水を入れ、おかゆモードで炊く。
2.炊き上がったら約20分蒸らす。
3.10倍がゆの場合のみ、ブレンダーでかくはんするか、こし器でこす。
4.フリージング容器に入れて冷凍する。

【水加減一覧表】

 10倍がゆ7倍がゆ5倍がゆ軟飯
月齢の目安離乳初期 (5・6か月)離乳中期 (7・8か月)離乳後期 (9〜11か月)離乳後期〜離乳完了期 (12〜18か月)
炊飯器の場合 米:水の割合1:10 米1/2合(90㎖):水900㎖1:7 米1/2合(90㎖):水630㎖1:5 米1/2合(90㎖):水450㎖1:2〜3 米1/2合(90㎖):水180〜270㎖
※上記はあくまでも目安です。実際はお子さまの成長によって異なります。焦らずお子さまのペースで進めましょう。

【フリージング離乳食】前回ご紹介したうたまるごはんさんの記事はこちら

離乳初期は短時間で手早く作れる電子レンジがオススメ!

離乳初期で必要な10倍がゆは少量なので、電子レンジでも作ることができます。炊飯器よりも短時間で作ることができるのでオススメです!

【電子レンジで作る10倍がゆの作り方】

1.炊いたごはん1に対し水5の割合で、耐熱容器に炊いたごはんと水を入れて混ぜほぐす(例:炊いたごはん20gの場合、水100㎖)
2.1にふんわりとラップをし、600Wの電子レンジで加熱する。そのまま10分蒸らす(加熱時間はごはんの量によって異なる。ごはんの量が30g前後の場合は2分30秒、50g前後の場合は3分30秒が目安)
3.2のおかゆをブレンダーでかくはんするかこし器でこし、炊飯器で作るときと同様にフリージング容器に入れて冷凍する。

10倍がゆに慣れたら柔らかく煮たパンがゆのスタート

10倍がゆに慣れてきたら、食パンにチャレンジしてみましょう! そのままではボソボソして赤ちゃんが食べづらいので、食パンに水を加えて柔らかく煮たパンがゆからスタートします。

小麦は離乳初期から摂取できる食品ですが、乳児に多い3大アレルギー(鶏卵・牛乳・小麦)の原因のひとつなので、最初は小さじ1程度の少量から与えて様子をみましょう。

水で煮たパンがゆに慣れてきた離乳中期ごろからは、水の代わりに豆乳を加えたミルクパンがゆにするのもオススメです。牛乳でもおいしく作ることができますが、牛乳は食物アレルギーが強く出やすいので、加熱したものをごく少量から与えて、アレルギーが出ないことを確認してから取り入れるようにしてくださいね。

パンがゆに慣れてきたら、水や豆乳などは加えず、食べやすくスティック状にカットした食パンを与えてみましょう。スティック状にした食パンは、離乳後期ごとからはじめる手づかみ食べにもぴったり。 その後は、4分割、2分割と食パンのサイズを徐々に大きくしていきます。食パンはトーストするとかたくなってしまうので、離乳期は焼かずにそのまま与えるのがポイントです。

【基本のパンがゆ・ミルクパンがゆの作り方】

1.包丁で6枚切り食パンの耳を切り落とし、手で細かくちぎりながら鍋に入れる。
2.耳を切り落とした食パン1枚分に対し、140㎖の水(または豆乳)を加え、火にかける。
3.食パンに水(または豆乳)がしみ込み、パンがくたくたに柔らかくなったら火を止める。
4.フリージング容器に入れて冷凍する。

【食パンスティックの作り方】

包丁で食パンの耳を切り落とし、幅2cmほどのスティック状に切る。冷凍する場合はラップに包む。

めん類は細かく切って柔らかく煮たものからスタート
めんに含まれる塩分に注意!

おかゆやパンがゆに慣れてきたら、めん類を与えていきましょう。めん類にはスパゲティやうどん、そば、中華めんなどたくさんの種類がありますが、まずは塩分が比較的少ないうどんからスタートするのがオススメです。うどんなら離乳初期の後半から与えることができます。細かく刻んでくたくたに煮たものから与えてくださいね。

そうめんはうどんと同じ小麦粉から作られていますが、塩分が多く含まれるので、離乳初期は避け、しっかり下ゆでをして水洗いしたものを、離乳中期から与えるのがいいでしょう。

スパゲティはやや弾力があって舌でつぶしにくいので、歯ぐきでつぶせるようになる離乳後期からが目安。さらに弾力があり、消化しにくい中華めんは、1歳以降を目安に与えましょう。

そばは、食物アレルギーで重い症状が出やすいので、特に注意が必要です。離乳完了期ごろから少量ずつ様子を見ながら与えましょう。

【基本のめん類の作り方】

1.ゆでうどんを包丁で月齢に合わせた大きさ(3を参照)に切る。
2.鍋に湯を入れ、1の切ったゆでうどんを入れ、柔らかくゆでる。電子レンジで加熱してもOK。電子レンジで作る場合は、耐熱ボウルにうどんが浸るくらいの水を入れ、600Wの電子レンジで4〜5分加熱し、水気を切る。
3.水にさらして水気を切る。離乳初期は細かく切ってブレンダーにかける、中期はみじん切り、後期は2cmほどの長さに切る、完了期以降はゆでうどんを2〜3cmの長さに切り、だんだん長くしていく。フリージング容器に入れるかラップに包み、冷凍する。

フリージングする主食は、いずれも1食分ずつに分けて冷凍すると、与えるときにとても便利! 月齢に合わせた具材を混ぜて作れば、それ1品で栄養満点の離乳食を作ることもできますよ。

この記事の監修・執筆者

離乳食・幼児食コーディネーター うたまるごはん


離乳食・幼児食コーディネーター、離乳食アドバイザー。2歳の女の子のママ。Instagramを中心に、子どもも大人も楽しめる離乳食・幼児食のレシピを日々発信している。『うたまるごはんのかんたんフリージング』離乳食・幼児食(Gakken)が発売中。

Instagram
https://www.instagram.com/utamaru_gohan/

 

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