カラーやデザインのバリエーションが豊富なランドセル、いつごろ・どこで・なにを基準に選べばいいのかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか? そこで本記事では、ランドセル選びで知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
文/こそだてまっぷ編集部
ランドセルの特徴
1.素材
ランドセルの代表的な素材は、人工皮革、牛革、コードバンの3つです。
人工皮革は、人工的に革の繊維を作りだした素材。軟らかくしなやかで、加工がしやすいという特徴があります。このため、人工皮革のランドセルはデザインが豊富です。
牛革は、古くから使われている素材。丈夫で、引き裂きに強いという特徴があります。また、牛革のランドセルは、使うほど体になじんでいきます。
コードバンは、馬のおしりの部分の革。とても丈夫で、型崩れに強いという特徴があります。馬1頭からランドセルが最大2個しかできない希少な素材です。
素材によって価格帯も異なりますが、ランドセル本体の軽さや水濡れへの強さを重視したいなら人工皮革、活発なお子さんには丈夫な牛革やコードバンを選ぶなど、お子さんの活動量に合わせて素材を選ぶのもおすすめです。
2.重さ
「最近のランドセルは重い」という言葉を目にしますが、そんなことはありません。平均重量はなんと1.2kg! なかには1kgを切るモデルもあります。
では、なぜ「重い」と感じるのでしょうか?
それは、教科書のページ数が増えたり、授業にタブレット端末などが導入されたりしたことで、ランドセルに入れる荷物が年々重くなっていることが要因と考えられます。
このため、重い荷物でも楽に背負えるカバンを選ぶことが重要です。
3.収納力
収納力が優れているのもランドセルの特徴。まず、ランドセルにはおもに2種類のサイズがあります。
| サイズ | 特徴 |
|---|---|
| A4クリアファイル対応サイズ | ・A4ファイルがぴったり入る ・A4ファイルより大きいものは入らない |
| A4フラットファイル対応サイズ | ・現在のランドセルの主流のサイズ ・A4ファイルやタブレットが十分に入る ・古い校舎ではロッカーに入らないこともある |
現在のランドセルはA4フラットファイル対応サイズが主流なので、縦横サイズに大きな違いはありません。違いがあるのはマチ幅(奥行)で、マチ幅(奥行)が13cm以上あると大容量サイズといえます。
このため、収納力はマチ幅(奥行)を見るとよいでしょう。
4.カラー・デザイン
近年のランドセルは、カラーのバリエーションが豊富。人気のカラーは、男の子はブラックやネイビー、女の子はラベンダーとのこと。また、グレーやキャメルなどの大人っぽい色合いのものや、シルバーやゴールドなどのメタリックカラーも登場しています。さらに、男の子が赤、女の子が黒のランドセルを選ぶこともあり、ジェンダーニュートラルな考えが浸透しています。
デザインも多様化しており、刺繍が施されているもの、デザインとして反射素材を取り入れているもの、パーツをカスタマイズできるもの、差し色が入っているものなどがあります。
思わず大人の趣味嗜好で選んでしまいそうですが、お子さんの好みを尊重してあげるほうが「自分で選んだもの」という意識が生まれ、6年間使ってくれるという効果も期待できます。
カラーやデザインは、お子さんの自由な感性にまかせて選ばせてあげましょう。
5.機能性
ランドセルは、重たい荷物も楽に背負える機能が備わっています。子どもの体への負担を軽減するために、肩や背中への圧力を分散させるような構造になっていたり、肩ベルトや背面パッドが体にフィットする構造になっていたりと、人間工学にもとづき各メーカーが工夫を凝らしています。
さらに、隠れた機能として、次の5つがあります。
①水に浮いて浮き輪の代わりになる
ランドセルのクッション材は水に浮くため、背負ったまま仰向けになれば浮き輪代わりになります。ランドセルをお腹にかかえるようにしても大丈夫。
②日常的な汚れは拭き取れば落ちる
泥汚れなど日常的な汚れは、タオルなどで拭き取れば落とすことができます。人工皮革なら水をかけて汚れを落としても大丈夫。ただし、天然皮革は一部素材では水をかけてはいけないものがあるので注意しましょう。
③落下物から頭を守れる
ランドセルを頭の上に掲げれば、クッション材が落下物から頭を守ってくれます。また、ランドセルのかぶせ部分を頭に覆いかぶせるだけでも、簡易的なヘルメットの役割を果たしてくれます。
④カバンの中の荷物を守れる
カバンにしまった荷物も、衝撃から守ってくれます。お子さんがタブレットを持ち歩いても、ランドセルなら安心ですね。
⑤じつは通気性に優れている
夏になると背中が蒸れそう…と思うかもしれませんが、じつはランドセルは通気性に優れており、熱がこもりにくいという特徴があります。
▶関連記事「【実験で分かった】ランドセルがいちばん安全で体への負担も少ないってホント?」
近年のランドセルの価格
よく選ばれているのは、6~7万円の価格帯。この価格帯であれば、カラーやデザインも豊富にそろい、機能性も充実しているものを選ぶことができます。
ただし6~7万円はあくまで目安なので、それぞれの家庭の考え方に合わせて購入するランドセルの価格帯を検討するほうがよいでしょう。
また、予算に合わないということであれば、デザインや在庫に限りはありますがアウトレット品から選ぶのもひとつの方法です。
ランドセルの選び方
1.ランドセル、いつごろ買う?
近年、お子さんが年長の春ごろからランドセル選びをはじめる家庭が多いそう。少し早いと感じるかもしれませんが、これには「いくつか試着しながらじっくり選べる」「人気カラーやモデルは売り切れてしまうことがある」などの理由が挙げられます。
各メーカーでも、春ごろには実店舗やオンラインストアで注文受付を開始したり、展示販売会などが始まったりします。また、4~5月ごろになるとメーカーが一堂に会する合同展示会なども開催され、購入のピークになるようです。
周りの人と情報交換したり、さまざまなランドセルを見比べたりできる反面、実店舗や展示会が混雑したり、来店・来場予約が取りにくくなることもあります。
ただし、購入のタイミングは家庭それぞれの考え方があるので、カタログは早めにもらっておき、購入前にある程度アタリをつけておく、という方法もおすすめです。
▶関連記事「ラン活いつから始める?ランドセルの人気カラーや購入時期、価格帯などの傾向を解説【セイバン「ランドセル選びに関する調査」】」
2.いろんなところで売っているけど、どこで買えばいい?
ランドセルは、百貨店などの小売店、ランドセルメーカーのショールーム、ネットショップなどで買うことができます。
ネットショップで注文する場合でも、実店舗で実際に見て、背負ってみてから買うのがおすすめです。
▶関連記事「ランドセルを実際に見て・背負って選ぶメリットとは?【2027ランドセル新作発表会レポート】」
3.種類豊富なランドセル、なにを基準に選ぶ?
ランドセル選びでもっとも重要なポイントは、お子さんの体に合うかどうかです。カラーやデザインはお子さんに任せるとして、大人が確認しておくべきポイントは次のとおり。
①子どもの体に合っているか
重い荷物を入れてもお子さんの体に負担がかからないようにするためには、体にあったランドセルを選ぶことが重要です。大人が見るべきポイントは次の4つ。
| チェックポイント | 理由 |
|---|---|
| 肩ベルトが体にフィットしているか | ・肩ベルトが歩くたびに動いてしまうと、体や服がすれてしまう ・カバンの重さが分散されずに重く感じてしまう ・カバンの重みで後ろに引っ張られてしまう |
| ベルトのつなぎ目部分が体に当たっていないか | ・つなぎ目部分が体に当たると痛みがでることがある ・留め具が当たってけがをさせないため |
| 背負い心地はどうか | ・背中に違和感があると、歩くたびにカバンが体にぶつかってしまう |
| 重さの感じ方はどうか | ・ランドセルが体にフィットしていないと実際よりも荷物が重く感じてしまう |
カタログやネットショップだけではわからないこともあるため、実店舗や各メーカーのショールーム、展示会などに足を運び、お子さんに背負ってもらって確かめたほうが安心です。
②耐久性・安全性
小学生は活動的に動きまわる年頃なので、耐久性と安全性は重要なポイントです。
ランドセルの代表的な素材である人工皮革や牛革、コードバンは、耐久性に優れているので安心です。ただし、それぞれの素材に特徴があるので、お子さんの活動量などに合わせて素材を選ぶのもおすすめです。
また、ランドセルのつくりがしっかりしていることも重要です。つくりでいうと、肩ベルト、肩ベルトを支える背カン、錠前、マチ、コーナー部分などがつくりにかかわってくるので、これらの部分がしっかりしているかチェックします。
厳格な品質基準をクリアした証として「認定証」がついているランドセルもあるので、指標のひとつにするといいでしょう。
③修理保証があるか
小学校6年間という長い期間使うランドセル。たとえ大切に使っていても、壊してしまうことがあるかもしれません。そんなときに安心なのが、修理保証です。
ランドセル工業会に加盟しているメーカーでは、6年間の無償修理保証がついています。ほかのメーカーでも修理保証がついているところはあるので、お店やホームページで確認しておきましょう。
これらを考慮したうえで、お子さんに好きなデザインやカラーのランドセルを選んでもらうとよいでしょう。
4.ランドセル選びの順番ってあるの?
ランドセル選びの順番は決まっていませんが、次のような順番で選んでいくのがおすすめです。
①カタログやネットショップを見て候補を絞る
最近のランドセルは、カラー・デザインともにバリエーションが豊富。また、メーカーの数もたくさんあり、それぞれに特色があります。
カタログやネットショップを見ずにお店に足を運んで選ぶのももちろん問題ありませんが、1回の来店で決まらないことも多いそう。
カタログを取り寄せたり、ネットショップを見たりして候補を絞ってからお店に足を運ぶほうが、さまざまなメーカーのランドセルをゆっくりと見比べられ、お店に行く回数や選ぶ時間も減らすことができます。
②お店や展示会に行き、実際のデザインを見て、背負ってみる
「カタログやネットショップで見ていたのに、実物を見たらイメージとちょっと違った」「デザインは思ったとおりだけど、子どもの体に合わなかった」などカタログやネットショップ上で見ているだけではわからないこともたくさんあります。
このようなギャップを埋めるため、お店に足を運び、実物を見て、お子さんに背負ってもらうとよいでしょう。
また、お店の人はランドセルのプロ。どのような点に注意して選べばよいかアドバイスしてくれるので、参考にしてみましょう。
なお、「来店したからにはその場で購入を決めなくちゃいけないのでは…?」と気負わなくても大丈夫。高い買い物ですし、お子さんが6年間使うものなので、その場で決められなければ「もう少し検討してみます」としましょう。
さらに、「どのメーカーのカタログを取り寄せればいいのかわからない」「ネットショップではメーカーどうしの比較がしにくい」という方は、多くのメーカーが一堂に会する合同展示会に行くのもおすすめです。
展示コーナーにすべての商品が展示されているわけではありませんが、メーカーを絞る機会にして、その後ショールームを訪れるという方法もあります。
③ランドセルを注文する
カラーやデザイン、お子さんの体に合っているかなどが確認できたら、あとは注文するだけ。お店やネットショップなどで注文することができます。
まとめ
ランドセルは、お子さんの6年間を支える大切な相棒。納得のひとつを選ぶ際の参考にしてみてください!
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