子どもの小学校入学時に頂くお祝い。卒園式から3月末までに渡すとよいそうです。
保護者のなかには「みんなはお祝いをもらっている?」「どんなものをもらっているの?」といった素朴な疑問をお持ちのかたもいるでしょう。そこで編集部では、“現在、小学1年生のお子さんをお持ちの保護者のかた”にアンケートを実施し、「小学校入学のお祝いプレゼント」についてお尋ねしました。
※アンケート調査:モニプラファンブログ「学研の幼児ワーク編集部」調べ(2021年11月実施/86人回答)
文/編集部
実際、みんなは小学校入学のお祝いをもらっているの?
小学校入学は子どもの大きな成長の節目ですが、実際のところ、先輩ママパパたちはお祝いをもらっているのでしょうか。
入学のお祝いを頂きましたか? (はい/いいえ)
なんと94%のかたが「お祝いを頂いた」と回答しています。かなり多くのかたが実際にお祝いを頂いたようです。
それでは、どんなお祝いを頂いたのでしょうか。
入学祝いをもらったかたは、どんなものを頂きましたか?
最も多かったのは“現金”。「ランドセルを買えるだけの現金を頂いた」「親族からは現金を頂き、そのお金でランドセルや教材などを買いました」「これが一番実用的!」といった声が寄せられました。
多かったのが“ランドセル”です。また、ランドセルと一緒に「ランドセルをかけるラックを買ってもらった」というかたもいました。小学校入学のシンボルともいえるランドセルは必需品の1つ。長く使うことになるので、プレゼントとして贈るのにぴったりですよね。
「ずっと欲しがっていた本を買えるように図書カードを頂いた」など、“図書カード”“商品券”といった金券類を頂いたというかたもいらっしゃいました。実用的なものの購入に使えるのはやはり便利です。
さらに、“本”や“図鑑”、“地球儀”といった、学習に役立つものや、ベッドや勉強机などの大型家具を頂いたというかたも。
名前入り鉛筆やノート、筆箱といった文房具やお道具袋のほか、縄跳びやスクールバッグ、水筒といった学用品や実用品、服やおもちゃといった声も聞かれました。
入学祝いを頂いたかたは、誰から頂きましたか?
圧倒的に多かったのは、やはり“祖父母”からでした。祖父母が近くに住んでいる場合も、遠方の場合も、かわいい孫のために、お祝いをあげたいというおじいちゃんおばあちゃんの気持ちは不変ですね。
親のきょうだい、親戚などから頂くケースも少なからずあります。中には“保育園・幼稚園や習い事の先生”から頂いたというかたも。お世話になったかたから頂くプレゼントに、子どもたちの喜びもきっと大きいはずです。
入学祝いを頂いてお子さんは喜びましたか?
結果を見ると、ほとんどのお子さんが“喜んだ”ようです。お祝いを直接頂いたのが保護者のかたの場合、子ども自身はピンとはきていないこともあるかもしれませんが、自分のお祝いごとだと、子どもながらにしっかり感じているお子さんがほとんどのようです。
中には「頂いたものの色が嫌い」という理由で、“喜ばなかった”というかたもいました。子ども自身の好みは保護者以外のかたにはなかなかわからないので、贈る側としては悩ましいところです。
いくらくらいのお祝いを頂いた?
頂いたお祝いの金額(ものの場合はおよその価格)が気になるかたもいらっしゃるかもしれませんね。では、どれくらいが多いのでしょうか。
頂いた入学祝いの金額、または品物の場合、金額換算するとどれくらいでしたか? (単一回答)
最も多かったのは“5~10万円”、次に多かったのは“10万円以上”でした。頂いたものの中で回答が多かった“ランドセル”の金額が該当すると思われます。また、ランドセルだけでなく、現金や勉強机、文房具といったものも併せて贈ってもらったかたもいるため、金額が大きくなる傾向にあるようです。
“3000~5000円”“1000円以下”と答えたかたもいらっしゃいました。親戚や友人から頂く場合、あまりに金額が大きすぎるとお互い気を遣いかねません。文房具や本など、比較的カジュアルに受け取れるもののほうが好まれる傾向があるのではないでしょうか。
入学祝いを頂いたかたは、贈り主から事前に欲しいものの希望を尋ねられましたか?(単一回答)
お祝いやプレゼントを贈る場合、贈る相手に欲しいものを聞いたほうがよいのか、それとも自分が贈りたいものを贈るのか、迷いますよね。
入学祝いを頂いたかたのうち、半分以上が「贈り主から事前に欲しいものを尋ねられた」と回答しています。
入学祝いについて、事前に欲しいものを聞かれたほうがよかったですか?(単一回答)
「入学祝いについて、事前に欲しいものを聞かれたほうがよかったですか?」という質問に対しては、7割近くのかたが「はい」と回答しています。
お祝いを贈られる側としては、欲しいものを頂いたほうがありがたいという本音が透けて見えます。「現金がほしい」とはなかなか言いづらいものですが、具体的に欲しいものや必要なものがわかっている場合には、ストレートに贈り主にお伝えしたほうがよさそうですね。
みんなの入学祝いエピソード
入学祝いについて、実際にあったエピソードを具体的に教えてください
最後に、小学校入学のお祝いで、実際にあったエピソードを先輩ママパパに教えて頂いたので紹介しましょう。
お金をもらえた喜び
・「学校指定品のものもあるし、子どもの好みもあるので、現金で助かりました」
・「現金を頂いたので、子どもの貯金にしました」
・「好きなものが買えるようにと、現金で頂いたのでとても助かりました。変な物をもらうより断然ありがたかったです」
“現金”は使い道を自分たちで自由に決められるのが、やはり大きな魅力のようです。
勉強アイテム
・「ランドセルは子どもと祖父母とみんなで見に行き、子どもが選んだものを買ってもらいました。事前に欲しいものをきいてもらったり、お祝いについて相談してもらったりすると助かります。頂いた物がかぶってしまったり、子どもが興味のないキャラクターグッズを無駄にしてしまったりしないで済みます」
・「ランドセルや勉強机は長い間使用するものなので、長く使えるものがよいと思い、リクエストしました。実際に使える品物を頂いた方がありがたいし、贈る側も使ってもらえていると分かるとうれしいと思います」
・「せっかくだからと、フルオーダーのランドセルを買ってもらいました。ウェブサイトで刺繍の色やチャームの種類などの組み合わせを考える時間も楽しく、子どもも親も大満足でした」
ランドセルや勉強机は長く使うものなので、子どもの好みや家庭のニーズに合ったものを選ぶほうが喜ばれるようです。また、入学のよい思い出づくりにもなりそうですね。
消耗品はありがたい
・「幼稚園の卒園祝いで、小学校で使える絵の具セットを頂き、とても重宝しています」
・「文房具セットをもらったときは、サプライズな感じでとてもうれしそうだった!」
・「名前入りのハンカチや道具入れ袋は、たくさん使うし、可愛らしくて子どもが喜んで使っています」
・「図書カードは本人が欲しい本を選べるのでよい」、「頂いたお金で図鑑セットを購入したら、子どもも贈った側の祖父母も喜んでいました」
名前入りのものや、身近なところで使う文房具、子どもが自分で使い道を選べる図書カードなどは、やはり子ども自身も嬉しいようです。
一方、お祝いでトラブルを経験したというかたもいらっしゃいました。
トラブルになったもの
・「キャラクターデザインの鉛筆や下敷きなどは学校では禁止されていて、結局使えませんでした」、「最近の小学校は公立でも学用品はキャラもの禁止などの規定が多いので、無地の鉛筆やノートを贈りました」
・「夫側の祖父母と妻側の祖父母でお祝いの内容がかぶらないようにしたり、金額をすり合わせたり、どちらの顔も立つようにとりなすのが大変でした」
・「高価なものを頂いたので、お返しが困りました」
このように、お祝いについてちょっと困った体験をしたかたもいるようです。
事前準備
・「何を欲しいかを聞かれても言いにくいので、事前に聞かれずにもらったほうがうれしいです!」
感謝の気持ち
・「頂いたものはどれもうれしい。贈り主の気持ちを頂いていると思うと、それが何よりありがたいです」
このように、何よりもお祝いの気持ちを込めてくれる贈り主の気持ち自体がうれしいし、ありがたいという声も。贈り物の基本として、本来もらう人が主役ではなく贈る側が主役であることを忘れないでいたいものです。楽しく小学校入学が迎えられたらよいですね。
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