【春休みは親子で学校用品のチェック】すべての物に記名できていますか?

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【春休みは親子で学校用品のチェック】すべての物に記名できていますか?

こんにちは、現役小学校教諭の舟山由美子です。
早いもので、もう3月。年長の今頃は、入学用品の準備に追われる毎日だったのではないでしょうか。

今回は、春休みにぜひ「学校用品」のチェックや手入れをしていただきたいというお話です。

目次

夏休み以降は、学校用品への「記名」忘れが目立つ

入学時から1年を通して見ていると、入学時は、どの子も学校用品にしっかり記名されているのですが、夏休み以降はだんだん「名無し」の落とし物が教室の中に出てきます

特に整理整頓が苦手な子どもは、なくし物が多く、その代用品をあわてて家から持ってくるためか、記名がないケースが増えるようです。小学校では、持ち物1つひとつに記名するのが基本。1年生でもまだまだ自分の持ち物に対する意識が薄い子がいますので、1年の終わりの春休みに、ぜひ親御さんが一緒にチェックしてみてください

まず記名は、ノートや鉛筆、消しゴムなどの文具類はもちろんのこと、ハンカチや、ジャンパー、下着などにもお願いしたいと思います。ハンカチなどは、絵柄で自分の物がわかるだろうと親御さんは思っているのですが、落とし物がとても多いのです。

また、体育で体操着に着替えたり、「水泳」が始まったりすると、下着の落とし物がとても多くなります。つまり、パンツをはかないで帰宅する子もいるということです。

冬に多いのは、ジャンパーです。校庭で遊んでいるうちに体が温まって脱ぎ、そのまま忘れていくからです。名前がないと、本人に届きません。こればかりは、学校で記名するわけにはいかないので、家で記名してから持たせてください。保護者会に合わせて落とし物を展示するのですが、展示場所にはいつも、とても立派なジャンパーがたくさん並べられています。

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整理整頓が苦手な子のための、なくし物を減らす5つのコツ

教師の目から見ても、学校用品の数はとても多いという印象がありますので、「整理整頓」が苦手な子にとっては、自分で管理しきれません。そういう子は、おうちでも学校でも「苦手」なことを注意されるため、よけいに苦手意識が強くなってしまいます。さらには、それが心配ごとになって、授業でも萎縮して力が伸びません。

では、「整理整頓」が苦手な子のなくし物は、どのように防げばよいのでしょうか。
その対策として、以下の5つの方法を提案します。

  1. 物には、「すべて(←これが大事!)」記名する
  2. まだ「整理整頓」の能力がついていないのだからと肝に銘じ、整理整頓が必要なときは、まず声をかけて、叱らずに、一緒にやって見せてから子どもにやらせて、繰り返し同じ場所に片づける習慣をつける。ランドセルの中も同様にする
  3. プリントはすべて、ファスナーがついた「連絡帳袋」に必ず入れる習慣をつける
  4. ときどき放課後や週末に学校に一緒に行って、机の中を確認する
  5. 家庭でも、物が整理整頓された状況を習慣化する(子どもの見本・手本となる)

4の机の中の確認は、担任もチェックしていますが、親御さんが見ることに意味があります。前回よりも片づいていたら、ほめることができます。また、教室に親御さんが直接来ることで、教室掲示を見たりして、ほかの子どもたちの様子もわかります

なお学校に入る際には、あらかじめ担任に伝えたり、学校によっては手続きが必要な場合もありますが、それをクリアすれば放課後や週末に教室に入ることは問題ありません。まずは気軽に担任に相談してみてください。

汚れたり、壊れているものがないか、子どもと一緒にチェック

もう1つ大切なのは、春休みや夏休みなどには、学校から持ち帰った学校用品をぜひチェックすることです。色鉛筆・クレパス・絵の具などになくなった色はないか、破れたり壊れたりした物はないかなどを見ます。

また、汚れやすい物はきちんと手入れをして清潔にしましょう。鍵盤ハーモニカは、息を吹き込むので雑菌が多くなります。中を水洗いして乾燥させることをおすすめします。

絵の具セットの袋も、絵の具で汚れてしまうので洗剤で洗ってきれいにすると長く使えます。パレットも、子どもと一緒にブラシを使ってきれいにしましょう。子どもと一緒に行うことで、物を大事に、きれいに使うという習慣をつけることができます。

2年生なったら、親御さんは直接手を出さず見ているだけ、あるいは少し手を貸すだけで、基本は子どもに自分でさせるようすると、達成感・成長感を感じられる、よい機会になります

春休みには、学校用品をチェックしながら、1年間学校生活を送ってきた子どもたちの頑張りを、一緒に振り返ってみてはいかがでしょうか?

この記事の監修・執筆者

小学校教諭 舟山 由美子

ふなやま ゆみこ/東京都の現役小学校教諭。
長年の小学生の指導経験に基づいた、
教育・子育てアドバイスに定評がある。

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