4~6歳児にオススメ!【お出かけにピッタリな絵本】/こそだてまっぷの絵本棚(7月号)

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夏休みシーズン到来! 今年は久々に家族でお出かけされる方も多いのではないでしょうか。今回は、おうちではもちろん、移動時や旅先でも楽しめる絵本を年齢別にご紹介します。お出かけ先で絵本を読むと、ドキドキ、ワクワクがさらにアップしそう! 絵本のセレクトは東京都世田谷区にある「えほんのみせ ぱっきゃまらーど」店主の山本陽子さん。3回連載の第2回は4~6歳児にオススメの絵本です。

目次

4~6歳児にオススメ! お出かけにピッタリな絵本

◆『パンダのパンやさん』

作・絵/岡本よしろう 1,430円 金の星社

パン屋さんでほかほかのパンを作っているのはパンダさん。毎日おいしいパンを作ってお客さんに大人気。お昼ご飯を食べた後、町へ配達に出かけます。和菓子屋さんやおそば屋さんではいろいろな動物たちがお店をきり盛りしています。

広い交差点は…そう、浅草や上野の街並みが描かれていますよ。本当にあるお店がモデルになっています。絵本の中にある地図をたどってお出かけしてみるとおもしろいかも! 最後は不忍池で声をあわせて「おいしー!」 さて、何を食べたのかな♪

◆『新幹線のたび ~はやぶさ・のぞみ・さくらで日本縦断~』

作/コマヤスカン 1,650円 講談社

新青森駅から鹿児島中央駅へ新幹線に乗って日本を南下します。子どもが大好きな新幹線を上から見るような景色を眺めながら、長い旅を楽しめます。新幹線が通過する名所や次の駅も見えてきて、距離感も楽しめます。

上から見た景色だけでなく、新幹線の中の様子も描かれていて、どのお客さんが乗ったり降りたりしているのかも見どころです。この夏、新幹線に乗る方も乗らない方も絵本で新幹線の旅を楽しんでくださいね。

◆『じっちょりんの なつのいちにち』

作・絵/かとう あじゅ 1,430円 文溪堂

じっちょりんを知っていますか? それは、ちいさなちいさな生き物で、大人にも子どもにも見えません。じっちょりんはみんなのとっても近くにいて、姿を見つけることはできないけれど、通ったあとは見つけることができますよ。コンクリートの隙間や、道端のマンホールの間から生えている植物を見つけたら…それがじっちょりんが植えたあとなんです。みんなが遊んでいる公園の横をそーっと通ったり、ほおずきの中でお昼寝したり。かわいいじっちょりんの世界でお散歩してみませんか?

専門家イチオシ 今週の大人にオススメの絵本

◆『野ばらの村のピクニック』

作・絵/ジル・バークレム 訳/こみや ゆう  1,760円 出版ワークス

野ばらの村に住んでいるのは野ねずみの仲間たちです。あたたかな春の日差しを喜び、みんなで手作りのジャムやケーキを焼いて、ピクニックを計画します。木の根元にある可愛くてすてきな野ねずみたちの住処はなんと優しいのでしょう。物語ならではの美しく豊かな言葉とやわらかい絵は、作者のジル・バークレムが植物や花を正確にスケッチして、咲いている場所に偽りはないか、花びらの数までこだわって描いているからです。

最後はとびきりのサプライズで和やかな気持ちにさせてくれます。「野ばらの村の物語」は全8冊のシリーズになっているので続けて読むとより世界が広がりますよ。

来週の「こそだてまっぷの絵本棚 7月号」は、小学校1~2年生向けの絵本を紹介いたします。

この記事の監修・執筆者

えほんのみせ ぱっきゃまらーど 店主 山本陽子

幼稚園、保育園、書店での勤務経験を経て、絵本専門士を取得。2018年10月に東京都世田谷区に「えほんのみせ ぱっきゃまらーど」をオープン。https://twitter.com/pascamarade_y

 

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