年少にあたる3歳~4歳ごろは、体だけでなく学ぶ力もぐんぐん育つ大切な時期です。「考える力を伸ばしたい」「家庭学習に知育を取り入れたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、3歳~4歳の子どもにオススメの知育玩具を紹介します。
知育玩具の選び方や遊ぶ際のポイントも併せて解説しますので、知育玩具の購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
年少(3歳~4歳)の発育・発達の特徴は?
年少児である3歳~4歳は、高度なレベルの思考力が獲得され、周囲とのかかわりが増えてくる時期です。そのため、精神面での大きな成長が見られるでしょう。発達の特徴は以下のとおりです。
・食事や排泄といった身の回りのことが自分でできる
・走る、跳ぶ、投げるなどの基本的な動作がひと通りできhiる
・想像力が発達し、目的を持って行動できる
・手先が器用になり、ひもを結ぶ、通すといった細かい作業ができる
・自我が形成され、自身と他人との区別ができる
・友だちとのコミュニケーションを楽しむようになる
2歳ごろまでは「自分と母親」「自分と保育者」のように1対1での関わりがメインですが、3歳~4歳になると他者への理解が深まることで友だちとの関わりも増えます。
また、体の発達も著しい時期です。体の全体的なバランスを取れるようになったり、指先を細かく動かしたりもできるようになります。
年少(3歳~4歳)に合った知育玩具の選び方
「知育玩具の種類がたくさんあって選べない」「対象年齢を見て買ったのに子どもが全然遊ばない」といった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
お子さまにピッタリの知育玩具を見つけるためには、発達・発育の特徴に合わせて選ぶことが大切です。ここでは、年少(3歳~4歳)に適した知育玩具の選び方を紹介します。
①手や指の使い方を学べるもの
3歳~4歳は、運動能力が発達する時期です。特に手や指先の動きがスムーズになり、細かい作業も行えるようになるでしょう。そのため、ひも通しやパズルといった指先を使用する玩具がオススメです。
また、指先を動かすことで脳の働きも活性化されるといわれています。脳が刺激されると、考察力や記憶力への良い影響も期待できるでしょう。近い将来、読み書き計算といった学習を始めたいと考えている場合にも適しています。
②コミュニケーション能力が養えるもの
年少である3歳~4歳ごろは、自我の発達に伴い他者への関心が深まります。このころには、コミュニケーションを取りながら遊べる玩具もオススメです。
おうちの方といっしょに会話をしながら楽しめるゲームを導入しましょう。家族と楽しい気持ちを共有することでコミュニケーション能力が育ち、集団生活の中でも友だちとやり取りできるようになります。
③想像力が育めるもの
想像力が発達するのも、この時期の特徴です。年少の子どもは、粘土で空想のものをつくったり、想像の人物になりきってごっこ遊びをしたりする姿が見られます。長いストーリーの絵本を楽しめるようになるのも、3歳~4歳ごろです。
想像力を育みたいときは、積み木やブロックを取り入れましょう。四角や三角の物体をつなげて想像したものをつくり上げていく楽しさや、考えたことを表現することの大切さを実感できます。また、細かい作業に没頭する中で、集中力や考察力も養われるでしょう。
年少(3歳~4歳)にオススメの指先を使って巧緻性を高める知育玩具5選
3歳~4歳ごろを対象とした知育玩具には豊富な種類があります。しかし、商品に記載されている対象年齢はあくまで目安であるため、必ずしもお子さまにマッチするとは限りません。
実際にお子さまが興味を持っているものや発育の様子に合わせて選択することが大切です。ここではまず、手や指先を使って巧緻性を高める知育玩具を6つ紹介します。
ひもとおしたっぷりあそびセット
「ひもとおしたっぷりあそびセット」は、穴の開いた小さめの模型にひもを通して遊ぶ玩具です。ルールが簡単なため、3歳~4歳児でもひとりで遊べます。
模型の形は「うさぎ」「バナナ」「ひよこ」など全部で9種類です。色も形も複数の種類があり、好きなように組み合わせて楽しめます。180個とたくさん入っているので家族みんなで遊んでみましょう。「誰がいちばん早くひもを通せるか」「いちばん長くつなげた人の勝ち」といったように競争の形式を取り入れても盛り上がります。
頭がよくなる!知育シールパズル
「頭がよくなる!知育シールパズル」は、脳科学者の茂木健一郎先生が監修した知育パズルです。台紙と同じ番号のシールを見つけてはっていくと、立体的な絵が完成します。シールを台紙からはがしたり、枠に合う向きに直したりする際に指先を使用するため、巧緻性を高めるトレーニングにもなるでしょう。
絵本のようにストーリー仕立てになっているのも特徴のひとつです。「次はなんの絵かな」「最後はどうなるのだろう」とイメージしながら進めることで、想像力が豊かになります。
ひもむすび
「ひもむすび」は、ひもの結び方を学習できる知育教材です。ひもの結び方をイラストで解説しているため、楽しく遊びながら学べます。日常生活で使用するひもと違い、左右で色を変えた2色のひもを使用しているのもポイントです。手順がわかりやすく、スムーズに学習できます。
ひもを結ぶ際は細やか、かつ正確な動きが求められるため、指先のトレーニングにピッタリです。また、何度も挑戦する中で、集中力や忍耐力も育まれます。
フルーツタワー
「フルーツタワー」は、積み木とボードを高く積み上げていく遊びです。付属のサイコロを振って出た面のイラストと同じフルーツの積み木をボードの上に立て、どんどん積み上げていきます。倒れないよう注意しながら慎重に行う必要があるため、集中力や注意力も育まれるでしょう。
また、認識力や観察力を養いたいときにもオススメです。サイコロの絵と積み木の絵、ボードの絵をマッチさせる中で、自然と物事を識別する力が養われます。
おすしやさんヘイおまち
「おすしやさんヘイおまち」は、お寿司をモチーフにした知育玩具です。お箸のようなスティックを使用し、寿司めしと具をつかんで好きな場所に盛りつけて遊びます。お箸のトレーニングにも役立つでしょう。玩具は柔らかく軽い素材でできており、比較的かんたんにつかみ上げられるため、飽きずに何度でも挑戦できます。
また、お寿司屋さんになりきったごっこ遊びも可能です。ごっこ遊びを通して、想像力やコミュニケーション能力も養えるでしょう。
年少(3歳~4歳)にオススメのコミュニケーションを楽しむ知育玩具5選
3歳~4歳になると幼稚園に入園するため、他者との関わりが増えます。「お友だちと仲良く過ごしてほしい」「協調性や社会性を育みたい」と考えている方も多いでしょう。ここでは、家庭でコミュニケーション能力を育む知育玩具を6つ紹介します。
どこでも手あらい! 手づくり紙せっけん
「どこでも手あらい! 手づくり紙せっけん」は、オリジナルの紙せっけんを手づくりできるセットです。水に溶ける紙に泡ハンドソープを塗って乾かすだけなので、小さなお子さんでも保護者の方と一緒に簡単に作れます。
色付けしたりぬり絵をしたオリジナル紙せっけんをお友だちにプレゼントしてすれば、コミュニケーションのきっかけにもなります。
きょうりゅうひらがなかるた
「きょうりゅうひらがなかるた」は、全46種類の恐竜がカードになったかるたです。『あばれんぼう いちばん つよいぞ ティラノサウルス』など、恐竜の特徴を表した読み上げ文で、お友だちや家族と楽しく遊べます。
取り札の裏には恐竜のひみつが書かれていたり、付属のリングでとめればカード図鑑にも変身。まだ文字が読めないお子さまでも楽しく遊べ、自然と文字に興味が持てるようになります。
ぜ~んぶあそべる!おりがみ60 子どもが夢中になる!
「ぜ~んぶあそべる!おりがみ60 子どもが夢中になる!」は、できあがった作品で遊べるおりがみが60案紹介された本です。手先を使って巧緻性を高め、完成したおりがみでお友だちと遊べば社会性も身につきます。
親子で一緒に折って楽しめるのはもちろんですが、『ひとりでおりがみ』の章では、3歳児のお子さまひとりでも挑戦できる、山折り、谷折りのみで折れるおりがみも紹介されています。
ディズニーえいごかるた
「ディズニーえいごかるた」は、ディズニーの人気キャラクターたちが絵札になった英語の学習かるたです。ミッキー、くまのプーさん、プリンセスやカーズなど、お子さまが大好きなキャラクターのイラストやアニメーションの名場面が描かれていて、自然と英語に興味が持てるようになります。
『AはAnna,、エルサのいもうと』『aはapple、しらゆきひめはリンゴをたべる』など、読み句も工夫されていて、小さなお子さまでも楽しく遊べます。
ぴよちゃんのひらがなおけいこカード
「ぴよちゃんのひらがなおけいこカード」は、『NEWぴよちゃんとあそぼ!』などで人気の、ぴよちゃんのイラストが描かれたひらがなおけいこカードです。文字に興味を持ち始める4歳ごろから遊ぶことで、ひらがなのおけいこに自然と取り組めるようになります。
小さなお子さまでも扱いやすい三角マーカーペン付きです。『ありがとう』や『ごめんね』など、簡単なお手紙を書いてお友だちに渡すことで、コミュニケーション能力の発達にも役立ちます。
年少(3歳~4歳)にオススメの想像力を育む知育玩具4選
お子さんには、「思いやりのあるやさしい子に育ってほしい」と思っている方も多いのではないでしょうか。3歳~4歳は、想像力が広がる時期です。想像力が豊かになると、「相手の気持ちを考える」「別の人の立場になって考える」といったことも、だんだんとできるように。ここからは、幼稚園年少の子どもにオススメの想像力を育む知育玩具4つを紹介します。
どんどんぬるほん
「どんどんぬるほん」は、絵が描かれたページに自分で色を塗ったり、絵を足したり、おりがみをはったり、自由に遊んで色彩感覚や創造力を育むぬりえです。
イメージを膨らませて描くことで、自分だけのオリジナル作品となり、想像力や表現力の発達にも役立ちます。描いたものに自分で考えたストーリーを付け加えてお話してもらっても面白いでしょう。
大型GakkenニューブロックPS
「大型Gakkenニューブロック」は、多くの幼稚園や保育園で導入されている知育玩具です。井型や円形、I字など、複数種類のブロックをつなぎ合わせて遊びます。特別なルールや正解・不正解はなく、縦にも横にも接続可能なため、組み合わせパターンは無限大。「つくってみたい」と思った形を自由に創造できます。
また、家族や友だちといっしょにつくれば、スケールの大きな作品が出来上がるでしょう。コミュニケーション能力や協調性も育まれます。
アーティック ブロック ドリームセット
「アーティック ブロック ドリームセット」は、世界25か国で使用されている日本生まれのキューブ形ブロックです。すべての面に穴が開いており、縦横斜めのあらゆる方向にブロックを連結できます。想像したとおりに再現できるため、創造力や知的好奇心が育まれます。
ドリームセットのブロックは、578ピースと大容量、かつカラフルなカラー展開になっているのが魅力です。色がついているからこそ作品のイメージが湧きやすく、動物や乗り物、食べ物などさまざまなものをつくって楽しめます。
モンテッソーリ はじめての シールブック
世界で活躍する数多くの著名人が受けていたと注目されている『モンテッソーリ教育』。「モンテッソーリ はじめての シールブック」はモンテッソーリ教育をおうちで楽しく手軽に取り入れられる入門編としておすすめです。
丸、三角、四角でできたシールを使い、果物や魚など色々な形を作ります。好きな色を選んだり、形を組み合わせて自由に貼ることで色彩感覚や自立心が育ちます。
年少(3歳~4歳)の学びを深めるポイント
知育玩具を取り入れる際は、子どものモチベーションを高めましょう。自発的に取り組むことで自然と学びを深めることができます。幼稚園年少にあたる3歳~4歳の子どもの気持ちを盛り上げるポイントは以下のとおりです。
・おうちの方もいっしょに楽しむ
・興味関心に合わせた知育玩具を用意する
・無理強いせずお子さまのペースを優先する
お子さまによって発達の差が出やすい時期なので、玩具に記載されている対象年齢だけではなく、お子さまの興味関心や発育の様子に合わせて玩具を選びましょう。また、保護者の方もいっしょに遊び、「楽しい」と思う気持ちが育つようサポートすることで、自ら進んで取り組むきっかけになります。
まとめ
年少である3歳~4歳は、心身が大きく成長する時期です。お子さまの発達の様子や学びの目的に合わせて、適切な知育玩具を用意しましょう。知育玩具を家庭学習に導入すれば、楽しく遊びながら学びを深められます。
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