【朝の支度は習慣化する】入学までに必ず身につけたい3つのこと

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『子どもが自然と「早寝・早起き」になる方法』に続いて、朝の支度で心がけたいことを現役小学校教諭の舟山由美子先生にうかがいました。

目次

身につけたい朝の支度1:朝ごはん

朝の支度は、子どもが毎日、元気に登校するための大切なキーワードです。

舟山「授業に集中し、1日を快活に過ごすためにも、親御さんの生活習慣と合わせ、振り返ってみましょう。

まずは、『朝ごはん』
朝ごはんを食べてこないと、授業にも集中できません。友だちと遊ぶ気にもなれません。午前中のほとんどをぼんやりと過ごすことになってしまいます。

そんなことにならないよう、朝ごはんは、バナナ半分でも、スープ半分でもいいので、食べてから登校するようにさせてください。

大人であれば、寝坊して朝ごはんを食べられなかったとき、仕事の合間でも間食ができるかもしれません。
でも、子どもは給食の時間まで、間食はできません。

『朝、時間がなくて何も食べてないの…』と訴えてくる子は、他のことは、もう何も考えられないような表情です。
それはかわいそうですよね。朝食の時間は必ずとってください。

理想は、給食の時間にちょうど空腹を感じるくらいの量を朝食に食べてくることです。
新1年生では食べるのに時間がかかる子もいます。

その場合は、『15分で食べられる量』『30分で食べられる量』というように、朝食のために割ける時間に合わせて、量を設定してもいいでしょう。
決まった時間に食べ終わり、登校に間に合う時間配分をすることも大切です。

『早寝・早起き』でお話したことにも通じますが、朝ごはんを食べるためには登校の1時間前には起きなければならない、と逆算し、スケジュールを決めて動くことが大切です。

ちなみに、学習して脳を動かすと、カロリーをかなり消費します。
朝ごはんにごはんやパンといった炭水化物をしっかり摂れるといいですね。

【この記事もチェック】子どもが自然と『早寝・早起き』になる方法

身につけたい朝の支度2:排泄

続いて、『排泄』です。
朝、ウンチを家でしてこないと、モゾモゾと気になって、やはり授業に集中できません。学校の休み時間はとても短いですから、じっくり、ゆっくりとトイレにこもることは難しいものです。
朝食後に家でウンチをしてから登校するのが理想です。

食事の後にゆっくりと排泄する時間をつくるためには、便意を催す時間も含めて、ゆっくりできる時間をとれるように起きなければなりません。
朝の排泄は習慣になりますから、入学前に、生活のリズムとして体に定着するといいですね。

身につけたい朝の支度3:身支度

そして、3つ目が『身支度』を整えること。
まずは、歯みがきです。
食べた後に歯をみがく習慣が、朝と晩と身につくようにしましょう。

身支度にどのくらい気を使うかは、個人差がありますよね。
男の子なんかは、寝癖も気にせず登校してくる子も多いです(笑)。
1年生なら、顔を洗ってくるなどクラスメイトに不快感を与えない程度でいいと思います」

どのように習慣化していけばいい?

朝は、やることがいっぱいあって時間内にきちんとできるか今から不安になります。

舟山「おすすめなのは、朝のスケジュールや自分でやると決めたことを、お母さんと話し合って決めたら、子どもに自分で紙に書かせることです。

そして、それを見える場所に貼っておきましょう
できなかったときに、指差すだけで子どもはハッと気付きます。

新聞を取りに行ったり、カーテンを開けたりといった簡単なお手伝いをお願いして、親が子どもに『ありがとう』と言うしかけをつくっておくのもいいですよ。朝から子どもの意欲を高められます。

新1年生の子どもにはまだ難しいこともあります。
子どもができることを見極めて、少しの手伝いとしかけをするだけで、毎日の朝の支度も楽しいものになりますよ!」

まだ入学までには時間があります。朝の支度が習慣として身につくように、今から少しずつ取り組んでいきたいですね。

この記事の監修・執筆者

小学校教諭 舟山 由美子

ふなやま ゆみこ/東京都の現役小学校教諭。
長年の小学生の指導経験に基づいた、
教育・子育てアドバイスに定評がある。

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