(り)さくらがきれいにさいているね!
(な)お花見、とってもたのしみにしてたんだー♪
(り)ごちそうもたくさんあるよ!
(な)おだんご、おいしいねえ。
(り)花見だんごって、見た目もきれいだよね。ピンクと白とみどり…
(な)ねえ、りんごちゃん。なんでこの3色なのかなあ?
(り)それはね…
3つの色で、春のすてきなけしきをあらわしているんだって。
ピンクは、さくら。
白は、春のはじめにちょっとのこった雪。
緑は、青青とした草や葉っぱ。
もっとしりたい?
*ピンク(桜)は春、白(雪)は冬、緑(新緑)は夏という説も。
秋がないので「秋がない→秋ない」(商い・飽きない)という、だんごを売っている商人のだじゃれだとか。
*ピンクは桜、白は人、緑はよもぎの生えた春の地面をさす、という説も。
串を立てるように持つと、お花見の様子になりますね。
*今のように、桜の下で、みんなでおいしいものを食べるお花見は、300年くらい前の江戸時代から広まりました。
*だんごをくしにさすのは江戸時代後期に広まったそうです。
箸もいらないし、だんごを手づかみして手が汚れることもないので、すばらしい工夫ですね。
(な)へえ〜。春のすてきなけしきかあ(もぐもぐ)
(り)……春のけしき、もうお口の中だね。
参考文献:北岡正三郎『物語 食の文化 美味い話、味な知識』(中央公論新社)/新藤由喜子『年中行事・記念日から引ける 子どもに伝えたい食育歳時記』(ぎょうせい)/清水洋美 著・横山洋子 監修『毎日の保育が面白くなる! きょうは何の日?366日』(世界文化社)/新谷 尚紀 監修『伝統行事がわかる図鑑 1 春のしきたり』(ポプラ社)/武田澄子 監修『季節と行事のかるた』(学研)