「科学大好き! 生きもの大好き!」な子どもたちが集まる“あそぶんだ研究所”

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「科学大好き! 生きもの大好き!」な子どもたちが集まる“あそぶんだ研究所”

お子さんが「科学」や「生きもの」に関心を持つと、将来に向け、どんな素養が育っていくのでしょうか…。
そんな好奇心旺盛な子どもたちが集まる“あそぶんだ研究所”の活動や、同志社大学の助教であり、学研の科学の特別研究員でもある桝太一さんのインタビューを通じて、そのあたりを探っていきます。

目次

「科学大好き! 生きもの大好き!」な子どもたちが集まった特別イベント

2024年11月某日、『「学研の科学 あそぶんだ研究所」特別イベント』が東京都品川区で開催されました。

東京での開催にもかかわらず、東北や東海、関西からも「あそぶんだレベル10以上」の子どもたちが、ご家族と一緒に参加してくれました。

「あそぶんだレベル10」とは、「あそぶんだ研究所」のホームページ内やアプリで活動をするともらえるポイントのレベルこと。         

▲もらえるポイント 
▲ポイントをためるとあそぶんだレベルが上がっていく

当日、そんな熱心な子どもたちは4つのイベントを体験し、どのイベントでも食い入るように解説に聴き入っていました。

❶ 学研の科学の特別研究員でもある桝太一さんが、東京大学在学時に行っていたアサリの研究を追体験した「本格研究にチャレンジ アサリの年齢を調べよう」

➋ 学研の科学最新刊「天体望遠鏡」を組み立てて、望遠鏡の使い方や月の観察方法を学ぶ「天体望遠鏡 宇宙観測 超入門キットワークショップ」

❸ 巨大ドームを設置して約6000個の星を投影し、美しい星空を見ながら、天体の興味深い解説を聴く「手作り巨大プラネタリウム冬の星座を探し」

❹ 実物大の巨大な恐竜の絵を描きながら、「恐竜についての知識を深めるアートセッション」

アサリの殻の成長線は1日1本伸びる!?

ここでは、当日行われたイベントコンテンツの中で、特別研究員でもある桝太一さんが、東京大学在学時に行っていたアサリの研究を追体験した「本格研究にチャレンジ アサリの年齢を調べよう」にフォーカスしてみましょう。

写真はアサリの殻を220倍のデジタル顕微鏡で覗いたものです。このバウムクーヘンのような1本1本のシマシマは、アサリの「成長線」とのことで、1日に1本のペースで増えていくのだそうです。

つまり、数えていけば、そのアサリの誕生日も特定できるという訳です。樹木の年輪にちかいものがありますね。

そして、この「成長線」の幅で、そのアサリがどんな生活をしてきたかがわかるとも言います。日本の海で言うと、水温が低い冬場はエサを食べずにじっとしていることが多いため、「成長線」の幅は小さく、エサをよく食べる時季は「成長線」の幅が比較的大きいのだそうです。

「観える」と「見えている」は違う

桝さんは言います。

『 今日は、子どもたちにアサリの殻の成長線で、特徴的な部分を見つけてスケッチしてもらいました。みんな目を凝らして、考えながら実物を観ていました。これが生物大好きっ子のいいところであり、小さいうちから身につけて欲しい視点だと思うんです。

どういうことかと言うと、「観える」ことと「見えている」ことは違うと私は思っています。

おうちでアサリのお味噌汁が出てきたとしても、今日教わったような知識をきっかけにした「視点」がなければ、恐らくアサリは食べ物としてただ「見えている」だけだと思いますが、今日以降はきっと、アサリの殻の筋1本1本が、そのアサリの成長の軌跡として「観える」と思うんですよね。

幅の狭い成長線を見つけたら「おまえもこの時季大変だったんだな」と思いにふけったり… 』

当たり前のように「見えている」景色が見方ひとつで「観える」に変わる

『 「科学」にも色々な分野がありますが、例えば今回の付録のように「天体」だったら、彗星や遠くの惑星など「ふだん見ることのできないものが観られた」感動がありますよね。

でも「生物」の場合は、「ふだん当たり前のように見えているもの」が、見方ひとつで「観える」に変わる、という感動があるんですよね。

大人やほかの人から「見方」を教わって「見えている」を「観える」に変える。

見過ごしていたものが「観える」ようになるほうが、人生も楽しく、豊かになると思いますし、「観る」習慣をつけておくと、子どもたちが社会人になったとき、仕事をする上でも、洞察力があり、課題を見つけて解決しながら前に進める人材になっていくのではないかと思います。 』

【オンラインコミュニティ】学研の科学 あそぶんだ研究所

「あそぶんだ研究所」とは、読者と編集部がいっしょになり、科学を楽しむ無料のオンラインコミュニティ。

編集部による生配信のワークショップに参加できたり、キットの遊び方をみんなで投稿したり、ここでしかできないオンライン体験がもりだくさん。しっかり管理されているので、SNSの入門としておすすめのコミュニティサイトです。

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