【子どもが勉強好きになるには?】保護者がサポートできることを元小学校教員が解説

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【子どもが勉強好きになるには?】保護者がサポートできることを元小学校教員が解説

学年が上がるにつれ、勉強が嫌い・苦手だと答える子どもはふえてきます。勉強が難しくなるなどのさまざまな原因が考えられますが、勉強嫌いを克服させたいと思っている保護者も多いのではないでしょうか? 学びを楽しいと感じることは、学力向上にとって非常に重要です。

そこで、本記事では小学校教員として3〜6年生の担任を6年間務めた経験を持つ筆者が、子どもが勉強を嫌いな原因や、勉強を好きになるために保護者にできることについて解説します。子どもがすぐに勉強好きになるわけではありませんが、勉強に対して徐々に前向きな気持ちになっていく方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

文/マムズラボ

目次

子どもが勉強をしない、勉強嫌いな原因とは?

子どもが勉強をしない、勉強嫌いな原因とは?

子どもが、「勉強が嫌い」と言うのはなぜなのでしょうか? それには次のような原因が考えられます。

理解できないから

内容を理解できないと、勉強するのがイヤになっていきます。脳は、新たな知識を得たり、問題を解いたりすることに快楽を感じるようになっています。しかし、「わからない」という状態が続くと快楽を得られなくなるため、勉強はつまらない、つらいと感じるようになるのです。

子どもが勉強を嫌いなのは、「理解できないから」というのが最も大きな原因といえます。

勉強は楽しくないと思い込んでいるから

勉強嫌いの子どものなかには、「勉強は楽しくない」と思い込んでいるケースもあります。その原因には、学校でよい点を取ることが重要と考えていたり、学校の授業についていけなかったりすることが考えられます。

さらに、学習する内容が自分の興味や生活とあまり関係ないと、子どもは勉強に対して興味を失いがちです。これらが原因となり、勉強が嫌いになってしまっている可能性もあるでしょう。

「勉強しなさい」と言われるから

いざ勉強しようと思っていたときに、「勉強しなさい」と言われてやる気がなくなった、という経験を子ども時代にしたかたもいるのではないでしょうか。自分の意思でなく、他者に「やらされている」という気持ちは、やる気を損なわせてしまいます。

勉強する環境が整っていないから

環境が整っていないと、勉強しようという気持ちを保つのは難しいものです。近くに誘惑が多い、きょうだいがすぐそばでテレビを見ているなどの環境では、「勉強を始める」という最初のハードルを越えられません。

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子どもの勉強嫌いを克服するためにできること5選

子どもの勉強嫌いを克服するためにできること5選

宿題以外の勉強はしない、そもそも宿題すら苦労しているという子どもの場合、すぐに勉強を好きになるのは難しいものです。最初は、「勉強は思ったより辛くない」という気持ちにさせてあげることが重要です。

そのために、まずは次のようなことを試してみてください。

勉強する環境を整える

勉強嫌いを克服するためには、環境を整えることが大切です。そこでオススメなのが、自室ではなく、リビングでの学習です。リビングは周りに家族がいるため、ほどよい緊張感があります。さらに、わからないところはすぐに保護者に質問できるのもよい点です。

ただし、テレビは消して、子どもが勉強している時間だけはきょうだいに邪魔されないように保護者が工夫してあげましょう。

勉強量はスモールステップで

最初は勉強時間をかなり短く設定します。また、できれば時間ではなく量の目標を定めるのがオススメです。初めから「毎日30分勉強する」という目標ではハードルが高いかもしれないので、最初は「毎日、宿題+計算問題3問」程度でOK。このとき、勉強嫌いの原因が「理解できないから」という子どもには、1学年前に習ったかんたんな問題にしてあげるといいでしょう。

目標を達成した日はカレンダーにシールをはるなど、成果を見える化するのも効果的です。徐々に「宿題+計算問題3問+漢字問題3問」など、勉強量をふやしていきます。

このようなスモールステップなら無理なく勉強量をふやしていくことができる上に、小さな達成感を積み上げられ、やる気アップにもつながります。

勉強するタイミングは自分で決めさせる

いつ勉強をするのかを子どもに決めさせるのもオススメです。「勉強しなさい」はNGワードです。「5時になったら勉強する」と子どもが決めたら、5時を「過ぎる」までは声かけはしないように注意してください。5時を過ぎたら「5時になったよ」と声をかけましょう。

×(バツ)はつけない

保護者が丸つけをするとき、×(バツ)はつけずに子どもに返してあげることも大切です。せっかく勉強に取り組んでも、×がついている答案を見るとやる気が減退してしまう子も少なくありません。

そこで、間違えている問題は「もう1回やってごらん」と声をかけ、正解できたら〇をつけてあげましょう。最後に「全部丸になったね。がんばったね」と声かけをすると、100点になった答案に達成感を得られます。

他者ではなく過去と比べてほめる

「Aちゃんは毎日30分勉強してるんだって」や「Bちゃんよりいい点数なんてすごい」などと、ほかの子どもと比べることはやめましょう。きょうだいとの比較もNGです。

「前は宿題もやらない日があったのに、今は宿題と計算問題もがんばってるんだね」など、過去の子ども自身と比較してほめてあげることを意識するのがポイントです。

子どもが勉強好きになるオススメの方法3つ

子どもが勉強好きになるオススメの方法3つ

伸びる子どもにするためには、「何かを学ぶのは楽しい」と感じる経験が大切です。ここからは、子どもが「学び」を好きになるためのオススメの方法をご紹介します。

好きなことにどっぷりハマらせる

まずは、子どもがハマったことにはどっぷりハマらせてあげましょう。ゲームやアニメでも、何かに詳しくなる、上達する過程には必ず「学び」が伴います。キャラクター名を覚える中でカタカナを覚える、カードゲームでポイントの計算が速くなる、図鑑を見ていて索引の使い方を覚えるなどです。

子どもが何かにハマったら、学びを好きになるチャンスです。保護者もいっしょに楽しんで子どものハマりを深めてあげるといいですね。

学びの行動を取ったら大いにほめる

子どもが自分から、「調べる」「たくさん覚える」などの学びの行動をしたときはたくさんほめましょう。「〇〇博士みたいだね」などとほめることで、「何かについて調べることや詳しくなることはよいこと」と子どもに刷り込まれていきます。

「学びは楽しい」と保護者が見せる

子どもは、保護者のすることに興味津々です。保護者が学ぶ姿を見せ、その姿が楽しそうであれば、子どもにも「学びは楽しい」と思わせることにつながります。保護者も好きなものを集めたり、書籍で調べたりしてみてください。

子どもが勉強を好きになれるよう、「学び」を伸ばすサポートをしよう

子どもが勉強を好きになれるよう、「学び」を伸ばすサポートをしよう

子どもは本来「学ぶ」ことが好きなはずです。まずは「勉強はつらくない」という気持ちに、そして「学ぶことは楽しい」と思えるように、保護者がサポートしてあげましょう。

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