【なわとびのニガテ意識を克服!】保護者がしてあげられる4つのポイント

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秋から冬にかけて盛んに行われるなわとび。
 なわの良否がなわとびの上達にかなり影響するそうです。教育評論家の親野智可等先生にお話を伺いました。

目次

縄跳びの上手・下手は跳び縄の善し悪しで決まる?!

秋から冬にかけて縄跳びが盛んに行われる学校が多いようです。
体育の授業でも定番ですし、行事として縄跳び大会を行うところもたくさんあります。
 
縄跳びで使う縄のことを「跳び縄」といいますが、私の経験ですと、この跳び縄の良否が縄跳びの上達にかなり影響します。うまく回せなくて跳びにくい縄だと、なかなか跳べるようになりません。
 
ときどき布製の跳び縄を買い与える親がいますが、これはやめたほうがいいでしょう。布製の縄は軽すぎて、遠心力が働かないのでうまく回らないのです。
 
ビニル製でも縄の中が空洞で軽い物があります。
これだとやはり遠心力が今ひとつ働かないので回しにくくなります。そして、速く回せないので二重跳びなどはやりにくくなります。
 
グリップ(握るところ)の長さもとても大事な要素です。
グリップがある程度長い方が回しやすくて跳びやすいようです。ただし、低学年で体が小さい子の場合は、グリップがあまり長すぎると回しにくくなることもあるようです。

跳び縄はれっきとした体育用品・学習道具ですので、しっかりした物を選んであげて欲しいと思います。

上手・下手は跳び縄の長さで決まる?!

縄の長さの調節もとても大事です。
ひと言で言えば、その子の体と能力にあった長さということになります。

1年生では、縄を2つに折り曲げて先を床につけたとき、縄の部分の端(グリップと縄の境目)が顎か肩の高さにくるくらいがよいと思います。
 
これを一般的な基準として、上手な子は短めにするといいでしょう。
 
本当の理想を言えば、違う長さの跳び縄を何本か用意しておいて、技の種類によってかえられれば一番です。家でやるときはこれが可能だと思います。
 
綾跳びや交差跳びの練習にはやや長めの縄を使い、二重跳びの練習には短めの縄を使います。もちろん綾跳びや交差跳びも上手になってきたら短くした方がいいのです。

跳べる時間の長さを競うチャレンジでは、縄が長いと疲れて不利です。
 
お子さんに合う縄の長さは、これらのことを総合的に考えて決めてください。

そして、このような縄の長さの調節は、ぜひ保護者が対応してあげるのがよいでしょう。とくに低学年の子ではなかなか難しいですし、学校で先生が1人1人の調節をするのも不可能です。

苦手な技は細かいステップで教えてあげよう

古くなって切れてしまった跳び縄も、捨てないでとっておくと綾跳びや交差跳びの練習に使えます。例えば交差跳びの練習は次のように行います。

  1. 両手をバッテンの形にして体の前で組み、その状態で切れた縄を右手と左手に持って回す練習をするのです。
  2. このときは、ジャンプをしないで両手をバッテンに組んだまま縄を回す練習だけします。
  3. この状態で上手に回せるようになったらジャンプも入れます。
  4. それもできたら切れてない縄で練習します。

綾跳びの場合は、上記の12のときにずっと交差させるのではなく、交差させたり戻したりします。
 
私は、子どもの頃に綾跳びと交差跳びができませんでした。
「なぜ手がバッテンになっているのに跳べるんだろう。不思議だ」とずっと思っていました。
自分が跳べなくて悔しかったので、この指導には執念を燃やしていろいろ工夫しました。できない子には、綾跳びや交差跳びの過程を分解して1つずつ教えてあげていました。
 
家でやるときもそうしてあげてください。
ここに示したのは4段階だけですが、その子に応じてもっと細かいステップが必要なこともあります。
 
例えば、1についても
「(ア)まず右手だけやって、(イ)次に左手だけやって、(ウ)次に両手同時にやる」
という3段階にすることもできます。
 
大人の目で分析的に見れば、その子に必要な細かいステップと練習方法が見つかるはずです。
 
綾跳びと交差跳びは子どもにとって一大関門です。
「ちゃんと跳びなさい」「そうじゃないでしょ。手を組んだまま跳ぶんでしょ」などと口で言っているだけでは、決してできるようになりません。
丁寧で細やかな指導が必要なのです。もちろん、叱りながらでなく上手にほめながら教えてあげてください。
綾跳びや交差跳びができるようになると、子どもはとても喜びます。

大事な付け足し

とくに1年生ですと、普通の跳び方ができない子もかなりの割合でいます。そういう子にも、切れた縄での練習が効果的です。あるいは、切れてない縄でも2つに折って片手で持てば同じです。
 
それを、ジャンプしないで回す練習から始めましょう。「腕で回す」のでなく、できるだけ「手首で回す」ようにします。
うまく回せないときは、両手でなく利き手だけから始めてみましょう。
縄が軽くてうまく回らないときは、安全な物で先を少し重くしてあげるといいでしょう。

この記事の監修・執筆者

教育評論家 親野 智可等

長年の教師経験をもとに、子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育について具体的に提案。著書多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。X、Instagram、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。オンライン講演をはじめとして、全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。

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