気温が高い日のお出かけに活躍する「携帯扇風機」。お出かけや移動のときなどに持ち運びのできる小型の扇風機で、ハンディファンやポータブル扇風機とも呼ばれています。真夏だけではなく、残暑や秋の暑い日にも涼むことができるグッズとして人気です。
今回は、子どもでも安心して使えるハンディファンの選び方や種類を紹介します。
文/マムズラボ
子供向けにハンディファンや携帯扇風機を選ぶときのポイントは?
まず、携帯扇風機やハンディファンを子どものために選ぶときの基本ポイントを確認していきましょう。
1.タイプで選ぶ
携帯扇風機やハンディファンには、手持ち・首掛け・クリップ・置き型などのタイプがあります。外遊びで使うことが多いのであれば手ぶらで使える首掛けタイプ、顔周りにも風を当てたい場合は手持ちタイプなど、目的に合ったタイプを選ぶようにしましょう。
なお、紐やストラップ付きの首掛けタイプは公園の遊具などに引っかかると危険なので、公園で遊ぶときは大人に預けておくと安心です。羽根付きのタイプの場合は、髪が羽根に巻き込まれる恐れも。使用するシーンに合わせて、使い方に注意してくださいね。
2.好きなデザインや色で選ぶ
動物の形をデザインしたものや、カラフルな色づかいのものなど、さまざまなデザインのものが販売されています。子どもが好きなデザインや色のものを選ぶと、喜んで使ってくれるはずです。
3.風量の強さで選ぶ
風の量や強さも、携帯扇風機やハンディファンを選ぶときの大切なポイントのひとつです。ただし、主に使用する場所が屋外か屋内かにより、最適な風量が変わります。
汗が蒸発するときに体の熱を奪うことで涼しく感じられますが、そのときに風が吹いていれば、実際の気温よりも涼しさを感じやすいと言われています。大人よりも体温が高い子どもにとって、涼しさを感じられるかどうかは大切なポイントです。そのため、気温が高い屋外では、送風力が強いタイプが活躍するでしょう。
一方で屋内の場合は、室温が調整されているところも多いため、少しの風でも涼しさを感じやすいです。屋外だけでなく屋内でも使うなら、風量を調節できるものを選ぶと便利です。
より涼しさを感じたい場合は、ミストが出るミストファンがオススメです。ミストとファンの効果で肌表面の温度と体感温度を下げることができ、暑い屋外でも快適に過ごすことができます(※1)。
4.音の大きさで選ぶ
携帯扇風機やハンディファンは、駆動時の音の大きさも選ぶときの重要なポイントになります。公園などの屋外の場合は音の大きさは特に気にならないこともありますが、場所を選ばずに使用できる静音設計のものが安心でしょう。
音の大きさは搭載しているモーターの種類によって異なります。ACモーターより、DCモーターのほうがより動作音が小さいためオススメです。
5.給電方法で選ぶ
給電方法は、大きく分けて電池式のものとUSB充電式のものの2つがあります。電池内蔵タイプは充電の手間はかかりませんが、本体に加え電池の重量も加わり、重たくなる傾向があります。ただし電池がなくなったときに、コンビニや100円ショップなどで替えの電池を手に入れやすいところはメリットです。
USB充電式は、モバイルバッテリーやパソコンなどからも充電することができます。携帯扇風機やハンディファンによっては、本体をモバイルバッテリーとして使用できるタイプもあり、スマホなどとあわせて頻繁に使用する場合にオススメです。
子どもが使いたいときに充電切れにならないよう、使用頻度をあらかじめ確認しておきましょう。
6.連続稼働時間で選ぶ
連続稼働時間も、携帯扇風機やハンディファンを選ぶうえで確認しておきたいポイントです。充電することを忘れて、せっかくのお出かけ時に使えないことがないよう、連続稼動時間が長いものを選ぶと安心ですね。
ただし連続稼働時間は風量の設定によっても異なることがあります。風量が変えられるタイプの場合は、省エネモードを選択することで使用時間を延ばせる可能性があります。
7.事故防止機能で選ぶ
子どもが使ううえで重視したいのが、安全に使えるかということです。指や舌、髪などの巻き込みを防ぐため、ファンの羽が柔らかいタイプのもの、もしくは羽根なしタイプのものを選ぶと安心です。
8.持ちやすさで選ぶ
子どもが使うときには、持ちやすさも大切です。手持ちタイプは軽量で持ち手の柄が長いものだと、子どもでもしっかり持つことができます。首掛けタイプの場合は、子どものサイズに合ったものを選ぶと、動いているときに落ちる心配が少なくなります。
携帯扇風機やハンディファンのオススメ4選
続いて、携帯扇風機やハンディファンの種類をご紹介します。使用するシーンによって使いやすいものが異なるため、目的に合ったものをイメージしておくと選びやすくなりますよ。
(1)手持ちタイプ
最もスタンダードな手持ちタイプは持ちやすく、子どもも操作もしやすいのがポイントです。ストラップをつけて首や手首に掛けて使えるものもあるため、落とす心配もありません。
子どもの使いやすさの観点からは、軽量・柄の長さ・操作がシンプルであることなどもチェックしながら選びましょう。
(2)首掛けタイプ
ヘッドフォンやイヤーマフラーのような形をしており、首の後ろに引っ掛けて使用するタイプです。体温が上がりやすく汗をかきやすい首周りや顔を重点的に冷やすことができます。髪などを巻き込まない羽根なしタイプを選ぶと、髪の長い子どもも安心して使えますね。
(3)クリップ式
クリップ式は、ベビーカーや抱っこひものほか、乗用車のシートなどにも取り付けることができます。首振り機能やタイマー機能などがついているものもあります。
お出かけをしない日は、テーブルのふちに挟んで使用することもできます。子どものお絵かきや学習の時間などのときのほか、ママやパパがテレワークなどの場合にも使えそうですね。
(4)ベルトファン式
抱っこひもやベルトなどに取り付けることができる、ベルトファン式のものもあります。気温が高い日に抱っこひもを使うと大人も子どもも暑い思いをしますが、ベルトファン式の扇風機を取り付けると、子どもにも大人にも風が送られ、涼しさを感じることができます。
携帯扇風機やハンディファンを使いこなして、快適に過ごそう!
夏以外でも汗ばむ日が多い近年だからこそ、携帯扇風機やハンディファンを上手に活用して、快適に過ごしたいですね。気温が高い日や蒸し暑いときの必需品として、お出かけバッグに準備しておきましょう。
【引用】
大阪市立大学 大学院 生活科学研究科 准教授 ファーナム・クレイグ「低コストで冷却・熱中症対策できるミストファン」
https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2018/files/181214_Farnham.pdf
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