【材料を切って煮たら出来上がり】もう献立に悩まない! 今夜も白いご飯と「おかず鍋」

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【材料を切って煮たら出来上がり】もう献立に悩まない! 今夜も白いご飯と「おかず鍋」

「鍋」と聞くと、どんなシーンをイメージしますか?

大勢が集まる会食、週末の特別料理、冬の定番…といった、食卓の風景が思い浮かぶという方が多いのではないでしょうか。

そんな、「冬にみんなでワイワイ食べる鍋」もいいですが、今回は料理家で唎酒師の資格を持つ吉田愛さんの著書『おかず鍋 あとは白いご飯があれば、献立の出来上がり』(Gakken)から、春夏秋冬、少人数でも、平日でも、毎日だって食べられる、手軽で栄養バランスばっちりの「おかず鍋」をご紹介します。

白いご飯にも、お酒にもあいますよ!

目次

肉のおかず鍋

ぐったり疲れた日でもキッチンに立つ気力が残っていたら、肉でちゃちゃっと鍋を作ろう!

食べれば元気が出るし、おいしさにお腹も心も満たされる。肉ってエライな、おいしいな。

鶏ももと焼き豆腐のすき焼き

具を最小限におさえたシンプルな鶏すき。甘辛い味が白いご飯によく合います。

牛肉のすき焼きのように、溶き卵をからめて食べてもおいしいですよ。

材料 (2人分)

鶏もも肉…1枚(300g)  →ひと口大に切る
焼き豆腐…1丁(400g)  →8等分に切る
わけぎ…3本  →茎と葉に切り分け、5㎝長さに切る

A
水…大さじ3
しょうゆ…大さじ2½
酒…大さじ2
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1~1½

作り方

 鍋にAを入れて中火にかけ、煮立ったら鶏肉を入れて表面の色が変わるまで煮る。
 1に焼き豆腐とわけぎの茎を加え、ときどき上下を返して3分ほど煮る。
 2にわけぎの葉を加え、しんなりするまで2分ほど煮る。

牛肉とブロッコリーのオイスターバター鍋

ブロッコリーをかじると、オイスターソースとバターのおいしさが口の中でじゅわっとあふれ出てきます。

意外だけど一度食べるとハマる味。

材料 (2人分)

牛切り落とし肉…200g
ブロッコリー…1株(300g) →小房に分け、茎は皮を厚めにむき、食べやすく切る
エリンギ…1パック(100g) →長さを半分に切り、縦2~4等分にさく

A
水…カップ2½
にんにく(薄切り)…1かけ分
オイスターソース…大さじ2½
酒…大さじ1
しょうゆ…大さじ½

バター…15g
粗びき黒こしょう…適量

作り方

 鍋にAを入れて強火にかけ、煮立ったらブロッコリーを入れる。
 1が再び煮立ったらエリンギと牛肉を順に加え、肉の色が変わり、エリンギがやわらかくなるまで煮る。アクを取り、バターをのせてこしょうをふる。

魚介のおかず鍋

体にいいのは知っていても魚ってちょっと (だいぶ?)ハードルが高い食材。

だったら、鍋にしちゃえばいいんだ!

おろす手間いらずの切り身や刺し身、缶詰や練り製品を使えばとても簡単。みんな魚であることに変わりなし!

さけときのこの豆乳チーズ鍋

2種類のきのこのうまみが溶け込んだ煮汁が、この鍋の影の主役。

煮汁の半量を豆乳にすることでまろやかでクリーミーな味わいに。仕上げのチーズでシチューのような洋風のテイストも楽しめます。

豆乳は煮立つと分離しやすいので、火加減に注意してください。

材料( 2人分)

生ざけ…2切れ(200g) →水けをふいて4等分に切る
エリンギ … 1パック(100g) →長さを半分に切り、縦2~4等分にさく
しいたけ…3枚 →石づきを切り落とし、1㎝幅に切る
ブロッコリー…½株(150g) →小房に分け、茎は皮を厚めにむき、食べやすく切る
溶けるチーズ…50g

A
水…カップ1½
昆布(5㎝四方)…1枚
酒…大さじ1

B
みそ…大さじ2
しょうゆ…大さじ½

豆乳(成分無調整タイプ)…カップ1

作り方

1 鍋にAを入れて中火にかけ、煮立ちはじめたら昆布を取り除き、Bを加える。
 にさけを加え、表面の色が変わったらブロッコリー、きのこの順に加え、ふたをして3分ほど蒸し煮にする。
 2に豆乳を加え、火を弱めて煮立たせないように温める。火を止めて溶けるチーズをのせ、ふたをして1~2分おき、チーズを溶かす。

めかじきと夏野菜の和風カレー鍋

夏野菜がたっぷり食べられます。短時間で煮えるので、キッチンに長時間立ちたくない暑い季節にも◎。

隠し味のしょうゆで蕎麦屋さんのカレーを思わせる味に。

材料( 2人分)

めかじき…2切れ(200g)
塩…小さじ¼
 →めかじきは水けをふいて4等分に切り、塩をふる
かぼちゃ…300g  →種とわたを取って長さを半分に切り、 1.5㎝幅に切る
ピーマン…3個  →種とへたを取り、縦4等分に切る
ミニトマト…8個  →へたを取る

A
水…カップ2¼
昆布(5㎝四方)…1枚
酒…大さじ2

カレールウ…40g
しょうゆ…小さじ1

作り方

 鍋にAとかぼちゃを入れて中火にかける。煮立ちはじめたら昆布を取り除き、めかじきとピーマンを加え、ふたをして2~3分煮る。
 かぼちゃに火が通ったらカレールウを刻んで1に加え、溶く。しょうゆを加えて混ぜ、ミニトマトを加えて1分ほど煮る

豆腐のおかず鍋

豆腐や厚揚げ、油揚げなどの大豆製品は、肉や魚ほどのボリューム感はないけれど、コクのある味つけにしたり脇役に肉や卵を少し加えるだけで食べごたえのあるおかず鍋が完成します!

厚揚げと豚肉のねぎザーサイ鍋

主役はふわふわの絹厚揚げ。脇役のザーサイと豚肉はうまみ出し。たっぷりの白髪ねぎはところどころが生のままでもおいしいので、どさっとのせて余熱で煮ればOKです。

仕上げのごま油とたっぷりの粉山椒で、ほどよいコクと刺激をプラスします。

材料 (2人分)

絹厚揚げ…2枚(300g) →1枚を8等分に切る
豚こま切れ肉…150g
長ねぎ(白い部分)…1本分 →5㎝長さに切ってせん切り
味つきザーサイ…20g  →粗みじん切り

A
水…カップ2
昆布 (5㎝四方)…1枚
酒…大さじ2
みりん…大さじ2
しょうゆ…大さじ2

ごま油 …大さじ½
粉山椒…適量

作り方

 厚揚げと豚肉の鍋にAを入れて中火にかけ、煮立ちはじめたら昆布を取り除く。
 1に豚肉を加えて3分ほど煮る。アクを取り、厚揚げを加えてさらに3分ほど煮る。
 2にザーサイを加えてさっと煮て、長ねぎをのせ、ごま油を回しかけて粉山椒をたっぷりとふる。

油揚げのきんちゃく鍋

2種類のきんちゃくを煮た、満足度の高い鍋です。

鍋に卵きんちゃくを入れてから8~9分煮ると、卵黄がねっとりやわらかい状態に。煮汁を吸ったひき肉きんちゃくはジューシーなおいしさです。

煮汁が優しい味なので、七味唐辛子がよきアクセントになります。

材料 (2人分)

油揚げ…3枚 →横半分に切り、袋状にする

鶏ひき肉…150g
A
片栗粉…小さじ1
酒…小さじ1
おろししょうが…小さじ1
塩…少量
 →ひき肉とAを粘りが出るまで練り混ぜる

卵…2個 →1個ずつ器に割り入れる
ほうれん草 … ½束(100g) →長さを3等分に切り、太い根元は裂く

B
水…カップ2
昆布 (5㎝四方)…1枚
しょうゆ…大さじ2½
酒…大さじ2
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1

好みで七味唐辛子…適量

作り方

1  油揚げ2切れに卵を1個ずつ入れ、爪楊枝でぬうようにしてとめる。残りの4切れにひき肉を等分に広げて詰める。
 鍋にBを入れて中火にかけ、煮立ちはじめたら昆布を取り除き、を加える。
 再び煮 立ったらふたをして弱火にし、途中1回、具の上下を返して8分ほど煮る。
 3を中火にしてほうれん草を根元から順に加え、さっと煮る。器に取り、好みで七味唐辛子をふる。

この記事の監修・執筆者

料理家 吉田 愛(よしだ・あい)

東京・京都の和食店での修業や 料理家のアシスタントを経て、独立。身近な食材をセンスあふれる一品に仕立てるのが得意。大の日本酒党で唎酒師の資格を持つ。趣味は蕎麦屋飲みとランニング。
おかず鍋 あとは白いご飯があれば、献立の出来上がり』(Gakken)が発売中。

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