【子どもの能力を開花させるコツ】「夢中になって勉強する子」に育つ“5つの要素”

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【子どもの能力を開花させるコツ】「夢中になって勉強する子」に育つ“5つの要素”

皆さんは、『学研教室』をご存じですか?

「聞いたことはあるけれど、どんな教室なのか詳しくは知らない」という方も多いかもしれません。

開設45周年、1200万人が学んだ地域密着型学習教室【学研教室】には、「夢中になって勉強する子」に育つ、5つのひみつがあります。

今回は、株式会社学研ホールディングスの代表取締役社長である宮原博昭氏が、学研教室について解説する『学研教室 5つのひみつ』(Gakken)の中から、その “5つの要素”について、一部内容を抜粋・再編集してご紹介します。

子どもの教育に希望と不安を持つ小学生の保護者の皆さんに【子どもの能力を開花させるコツ】をお教えします!

目次

子どもがよりよい人生を生きていくために必要な「5つの要素」

学研教室で子どもたちが学ぶ様子

子どもはさまざまな体験を通じて物事への興味を深めます。好奇心のスイッチが入れば自分から夢中になって勉強するのです。

本来、子どもの学びは学校と家庭のサポートで十分なはずですが、自分の意志で勉強できる子は多くありません。
おうちの方が忙しければ、家や学校とは別に、楽しく勉強できる環境をお子さんに用意してあげればよいのです。

学研は創業以来、子どもたちにワクワクドキドキの体験を提供して「夢中になって勉強する子」を育ててきました。

私たちが理想とする『夢中になって勉強する子』には、5つの要素が関わっています。

子どもがよりよい人生を生きていくために欠かせない、5つの要素を確認しましょう!

【5つの要素/その①】自分の意志で学び続ける「自学自習」

女の子が真剣に勉強している様子

学研教室の指導者は、子どもに答えを教えません。

指導者は、子どもが自分の力で問題を解いていくための手助けをするだけです。子どもの側も、指導者に助けを求めず、自分で答えを出そうと一生懸命に考えます。

これからの変化の激しい時代に求められるものは、与えられた問題を速く正確に解く力だけではありません。
自分の意志で、見たことのない難題に対してもひるまずに取り組み、自分の知識を総動員して、粘り強く考える力が求められます。

そのため、学研教室では子どもたちが自分の力で考えて答えにたどり着く「自学自習」の習慣づくりを重視しています。

子どもが自主的に学ぶための手順

子どもたちは教室に入ると、まず家庭で取り組んできた宿題を提出し、当日に取り組む教材と宿題用の教材の両方を受け取ります。

算数からやろうか?  国語からやろうか?

どの教科から学習を始めるかは子どもの意志に任されています。子どもは教材を解き終わって指導者に提出し、間違いを指摘されたらやり直します。そして、最終的に100点になるまでやり直して教室を退出します。

この手順を繰り返すことによって、子どもは自然と学びのリズムを身につけていきます。

指導者は過剰なサポートをしない

教室では、どの子も黙々と机に向かいます。ときどき、年上の子どもが年下の子どもの勉強の世話を焼いたり、同級生の子ども同士で解き方を話し合ったりもします。そして、指導者はその姿を遠くから見守っています。

指導者は子どもに対して過剰なサポートをしない。それはなぜでしょうか。

理由は、子どもが指導者に頼ってばかりいると、自分で考えて学習しなくなってしまうからです。

「手が届かなくて困っている子に物を取ってあげるのではなく、手が届くようサポートします。それと同様に、文章が読めなくて困っているなら、読めないところを手伝います。書けなくて困っている子がいれば、書けない字だけをひらがな表などで補足します」

指導者はそれぞれの子どもの発達や発育の状況を見ながら柔軟にサポートします。

繰り返すことで子どもは学習に自信を持つ

学習する内容は子どもたちにとって未知のことばかりですから、迷ったり、間違えたり、わからなくなったりしながら進んでいきます。

学研教室では、教室学習と家庭学習を連携させながら、およそ1年で教材を2回繰り返しますが、2回目になればわかるところが増えて、1回目より楽に学習を行うことができ、そのことに自信を持つようになります。

指導者は次の3つのポイントに留意して子どもに接します。

①1回でわからせようとしない
②「わからせる」ではなく「わかる」を待つ
③「やらせる」ではなく「慣れる」を待つ


こうした指導の工夫によって「わかりやすかった」「スラスラできた」という実感が生まれ、学習意欲が喚起されるのです。

「100点」のパワー

学研教室の教材は、子どもが自分で理解して問題が解けるように作られています。ある問題でつまずいても、その単元でわかる箇所までさかのぼり、そこからもう一度解き直していけば、必ずわかるようになっています。

子どもにとって「100点」の威力はとても強く、ときには「頑張れ」のかけ声よりも効果を発揮するものです。

「学研教室に来れば必ず100点が取れる!」

その信頼と安心が、子どもの自信や学ぶ意欲につながっていくのです。

【5つの要素/その②】学校で習ったことを着実に身につける「教材・カリキュラム」

学研教室のしくみ

学研教室の指導のベースは学校教育の補完と補充にあります。そのため、教室で使用する教材は文部科学省が定めた学習指導要領の学習内容に沿って制作されています。

学習指導要領がおよそ10年ごとに改訂されるたび、教材編集スタッフは内容を検討し、必要な箇所の修正を行います。

ここには大切な意味があります。それは、子どもが学習指導要領の学習内容を身につけることによって、学校の授業がわかるようになり、自信がついて勉強が好きになるからです。

学年にとらわれず、つまずいた単元までさかのぼって着実に学習する

「学校の授業でつまずいてしまったけれど、 学研教室に通って大きく伸びました」

保護者の方々から、こうした評価をたびたびいただきます。その最も大きな理由は、「無学年方式」を採用していることではないかと思います。

無学年方式は、学校の授業ではもの足りない子どもが先取りで学習したり、学校の授業につまずいてしまった子どもが学習の遅れを取り戻したりするのに最適な学習システムです。

学研教室が無学年方式を採用する目的は、子どもたち一人ひとりの学力に合わせて最適な指導を行うことにあります。

学校の授業は毎日の積み重ねが大切です。子どもにとって学校の授業は、過去に学んだ内容をきちんと理解したうえで、次の学年の学習に進むことが重要です。

そのため、学研教室では、いまが何年生であっても適切な学年(級)までさかのぼって学びます。

もっと進みたい子は「次の学年」の教材を先取りできる

指導者は学習の進度が遅れがちな子どもをケアする一方で、現状の学年より先に進める子どもに向けて、先取り学習ができるようにしていきます。

学研教室で学力をつけ、その後に難関校に進学した子どもの場合、こうして先取り学習をしていたケースが少なくありません。

【5つの要素/その③】粘り強く問題に取り組む「考える力」

女の子が勉強中「分かった!」

問題を解くときに、粘り強く考えて取り組むのはとても重要なことです。けれども脳に大きな負荷がかかるため、それを苦手に思う子どももいます。
苦手意識を持つ子どもの多くは、自分の力で問題を解けた嬉しさを経験していません。

「問題を自分で解けた!」

この達成感を知った子どもは、人から教えてもらうのではなく自分自身で解き方を考える、つまり自分から「学ぶ」ことをしようとします。

子どもが考える力を身につけるための仕掛け

学研教室の「囲み」

子どもが教材に取り組む際は、囲み(学習項目の重要なポイントを解説している部分)を読み、その理解をもとに問題を解いていきます。

囲みにはその教材で学習する内容の考え方や解き方がわかりやすく説明されています。学校の授業で先生が説明する黒板・ホワイトボードの役割ということができます。

囲みは、子どもが考える力を身につけるために作られた仕掛けです。この囲みをていねいに読むことで、子どもは自力で問題を解くことができます。

導かれるように問題を読んで考え、解くことができる「ひみつの仕掛け」

なぜそうなるのか、どうやって解けばよいのか――。子どもは何もわからないまま苦労して問題を解くのではなく、教材に導かれるように考え、解くことができます。

指導者はこの囲みを「ひみつの仕掛け」として頼りにしており、次のように語っています。

「教室では、問題が解けない子に『囲みを見てみようね』とアドバイスします。なぜなら、指導者に教えてもらうより、自分の力で解答することで理解が深まる仕組みになっているからです。子どもたちが入室してからの30分、教室内はシーンとして集中した雰囲気がみなぎります。それは囲みをしっかり読んでいる証拠。この教室に来たら、まず自分でしっかり囲みと問題文を読まなければいけない、という空気ができているんです」

囲みが理解できれば学習が楽しくなり、考える力がみるみる育っていきます。
「囲みって勉強が楽しくなるためのきっかけなんだ!」と子どもが理解することで、その気持ちが自学自習の習慣へとつながっていくのです。

【5つの要素/その④】先生や友だちを尊重し、礼儀正しくふるまえる「コミュニケーション」

学研教室で子どもが靴をそろえている様子

学研教室が大きな教育の指針として掲げている要素に「礼節とコミュニケーション」があります。

そもそも、学習塾には「結果」で評価されるという宿命があります。確かに、保護者の方々が貴重な教育費をかけて子どもの教育を学習塾に託すわけですから、そこに結果を求められるのは当然のことでしょう。

けれどもこの結果は、たいていの場合、「志望校に合格できた」「テストでいい点数を取ることができた」「通知表の成績が上がった」など、目に見える結果に焦点が当てられている印象があります。

学研教室も学習教室である以上、こうした結果を重んじていますし、子どもたちは実際にテストの点数も通知表の成績も向上しています。

しかし、学研教室としては、「テストや通知表に結果が表れればOK」という考えには同意できません。なぜなら、それだけで人は幸せにはなれないからです。

重要なのは、子どもが成長して大人になったとき、社会でさまざまな人と関わりながら幸せに生きていくための知恵を身につけることです。

そのため、学習だけでなく、「礼節とコミュニケーション」についても重点的に指導します。相手に敬意を持って接することは、人としての基本です。

挨拶や整理整頓も指導

各教室の指導者は、挨拶や整理整頓など、人生で大切にしなければいけないことを子どもたちにしっかりと伝えます。

「入会する子どもたちには、教室とは学びの場であり、ともに学ぶことでお互いを高め合うことができると話しています」

教室に自転車でやってきた子どもは、指導者から自転車置き場に整然と自転車を並べるように指導されます。教室に入ってくれば必ず靴をそろえて、指導者に挨拶をします。そして、学習が終われば、消しゴムのカスを集めてゴミ箱に捨てて机の上を整理整頓します。

これらは学習することと同様の価値を持った重要な学びです。

教室で異学年が机を並べて社会の多様性を学ぶ

「異学年指導」は学研教室のユニークな特色の1つです。教室内で年齢の違うさまざまな個性を備えた子どもと関わることで、共感や思いやりの心が育ち、子どもたちは大きく成長していきます。

子どもは学校で、同学年の、同じくらいの成長過程のクラスメートと多くの時間を過ごします。進学塾も同様に学年ごとのクラス分けをする塾が圧倒的に多く、習い事でも幼児・低学年・中学年・高学年など、近しい年齢で区分するケースが少なくありません。

一方、幼児から中学生までの異学年が同席し、互いに関わりながら学び合うシーンは、学研教室以外ではあまり見られない光景といえます。

この異学年指導には多くのメリットがあります。

たとえば、低学年の子どもが近くに座っていると、高学年の子は優しく声をかけたり、さりげなく気づかったりします。そして、そこに「思いやり」の心が生まれます。中学生が静かに真剣に教材に取り組む様子を見て、低学年の子どもは「ここは、ちゃんと勉強しなければいけない場なんだ」と意識します。

自分を取り巻く世界が狭い子どもたちにとって、学研教室は一般社会を切り取った広がりのある空間のように感じられます。通学エリアの異なる学校に通う子、自分がまったく知らない話題を持ちかけてくる子、自分よりずっと年長のお兄さんお姉さん……。さまざまな仲間に接しながら、子どもたちは社会の多様性を肌で感じます。

家族の単位が小さくなってきた昨今において、この経験はとても貴重なものです。
学研教室で手に入れた気づかいと思いやりの心は、社会に出てさまざまな人たちと一緒に仕事をしたり生活を営んだりするときに、必ず生かされるのです。

自分の成長を「線」で受け止められる環境

異学年指導は意識面ばかりでなく、学力の定着にも大きな影響を与えます。

たとえば、かけ算の九九がおぼつかない3年生がいたとします。その子どもの隣で2年生が九九を暗唱していれば、自然と復習する機会を得ることになります。

それとは逆に、先取りの機会も得られます。わり算の筆算に取り組む4年生の隣で学んでいる3年生は、わり算の筆算を学ぶ前から「商をたてる」といった言葉をたびたび耳にしています。そのため、いざ4年生になったときにも、臆することなく筆算に取り組めるようになります。

幼少期は自分より年上の子どもが学んでいる様子に憧れや関心を持つものです。

私たちは現在の自分に焦点を当てて物事を考えがちですし、子どももまたその傾向が強くなりがちです。しかし人間には、現在という「点」だけではなく、過去・現在・未来という「線」で受け止めながら成長していく視点も必要です。

2年生の子どもが伸び悩んでいるときに、幼稚園児がたどたどしい音読をして、ゆっくりひらがなを書いている姿を見れば、過去の自分が同じように頑張っていたことを振り返ることができます。

難しい問題が上手に解けず、悔しくて泣きながら取り組んでいる4年生も、隣の5年生から「大丈夫だよ。ぼくも去年は泣いていたけど、いまはスラスラできるんだ」と言ってもらえるだけで、自分の未来に対して自信が持てるようになります。

このように、学研教室は子どもが成長するための豊かな土壌を形成しているのです。

【5つの要素/その⑤】自信を持って勉強に集中できる「心の安定」

学研教室で先生と生徒が話している様子

安定した心を持って根気よく学習に取り組める子どもは成績が伸びていきます。

そして、そんな子どもを育てていくには、周囲の大人たちのサポートが必要不可欠です。 

指導者は教室に通う子どもの心を把握している

学研教室の指導者は、子どもたちが学ぶ姿をしっかりと見守り、学習の進み具合だけでなく、一人ひとりの体調や心理状態までをチェックします。

たとえば、一人の子どもが家で親に叱られて嫌々ながら教室にやって来れば、指導者はその子が入室後に挨拶した途端、その変化に気づきます。
週に数回顔を合わせていますから、その子の表情を見て声を聴くことで、心理的な変化をいち早く察知できるのです。

そして、その子が意欲を失っているとわかれば優しい言葉をかけます。その子の心の状態によっては、教材の進度を調整して負担を少なくします。一方、成績のよい子が自信過剰になって、まわりの友だちを見下すような態度を取ったりすれば、その子の目を見て諭します。

指導者は子ども全員の顔と名前はもちろん、最近興味を持っていることからプライベートに関わる出来事まで把握しています。そのため、それぞれの子の興味を惹きつける話がいつでもできますし、会話を通じて心の状態を把握するよう努めています。

あせらず、ほめて、欲ばらず

学研教室の指導者は「あせらず、ほめて、欲ばらず」をモットーにして子どもに接しています。

子どもたちが学習する対象は多岐にわたり内容も豊富です。私たち大人は「いかに効率的に処理するか」を追い求めがちですが、子どもの学習はすぐに効果が表れるとは限りません。子どもを急き立てて無理に学習させようとしても、パンクしてやる気を失ってしまえば逆効果です。

子どもの成長を待っていれば学習のペースが上がる時期は来ますし、反対にペースを下げないといけない時期もあります。無理に欲ばらず、冷静に子どもの様子を見守る姿勢が大切なのです。

たとえば算数や国語は知識や技能をコツコツ積み上げていく教科ですから、以前に学んだ内容を理解しておかなければ、次に学ぶ項目を理解することは難しいでしょう。

重要なのは、その子どもの能力を見極め、最適な教材で学習を進めて理解を促すこと、そして、できたところをほめて自信を与えることです。

指導者たちは「あせらず、ほめて、欲ばらず」について、こう語っています。

「あせっている子、イライラしている子には、そばに行って肩をたたいて励ますことなどもあります。子どもは持って生まれた性格や環境の影響によって落ち着きのない状態になることも多く、即座に改善されないこともありますが、そこを含めて、ゆっくり成長を見守ることも指導者の仕事だと思っています」

学研教室の指導者の間では「急がば回れ」が合言葉なのです。

学研教室の指導者は「一生の担任」。長い年月をかけて成長を見守ります

日本の小学校では、クラスの担任がすべての教科を教える「学級担任制」を長期にわたって採用してきました。

これを大きく変えたのが「教科担任制」で、中学校のようにそれぞれの教科を異なる教師が教えるようになりました。2022年度に本格的に導入され、現在、全国の公立小学校の5年生、6年生を対象に実施されています。
その後もこの流れは続き、3年生、4年生にも拡大して実施される模様です。

小学校、中学校の教師の人事異動のサイクルも年々早まっています。地域社会で長期にわたって子どもを見守ってくれる大人は年々減ってきているというのが現実です。

いつも自分のそばで見守ってくれる、自分のことを気にかけてくれる大人は、子どもに大きな安心を与えてくれる存在です。 こうした大人が年々減っていくことは憂慮すべき事態ですが、学研教室の指導者たちは地域の子どもを見守る存在として、子どもと長期的にコミュニケーションを取っています。

学研教室には乳幼児から高校3年まで通室することができます。指導者と子どものつながりは長く、深く、教室を卒業した後もずっと続くほど強固なものです。

基本的に一人の指導者が0歳から18歳まで、「最長18年」にわたって子どもの成長を見守ることができるのが学研教室です。 同じ先生から、同じ指導・評価の軸で見てもらえることにより、子どもは安心して学習することができます。

真っ先に相談するのは「学研教室の先生」

指導者は自分の子どものように接して成長を一緒に喜んでくれます。そのため、子どもは指導者に、学校のことでも家庭のことでも真っ先に話せるようになるのです。それは学習面から大きく離れた内容であることもしばしばです。

たとえば自宅で飼っている犬がいなくなったときも、両親がケンカをして家庭内がぎくしゃくしているときも、子どもは真っ先に「学研教室の先生」に相談します。

指導者は次のように語っています。
「お友だちとのトラブル、学校でのつらいこと、家での悩みなど、子どもたちが心配事をぽろっと話してくれることがあります。そんなときに気をつけているのは、その子の気持ちを受け止め、寄り添いながらも、ほかの誰かの批判はしないこと。そして、先生はいつでもここにいて話を聞くからね、と伝えることです」

学校では相談しにくい悩みでも、学研教室には真剣に耳を傾けて寄り添ってくれる指導者がたくさんいるのです。

絆は卒業後も深まっていく

学研教室を卒業した後も、指導者と子どもたちの絆が深まっていく例が多く見られます。

「『大学に合格しました。ありがとうございました!』と、教室に挨拶に来てくれる卒業生はたくさんいます。定期的に教室に顔を出してくれる子もいますし、メールや年賀状でやりとりを続けている子もいます。地元で教師になった卒業生もたくさんいて、同じ教育の道を志してくれたことを頼もしく思います。私の学研教室で学んでいた卒業生が教師になり、学校で私の教え子を同時に受け持っていた、なんていうこともありました。なんだか不思議な気分ですね(笑)」

大学に合格したり、成人式を迎えたりした学研教室の卒業生たちが挨拶にきて、指導者に感謝の言葉を述べる光景は決して珍しいものではありません。そしてその光景を、後輩である小さな子どもたちが熱い視線で見つめています。

さらには、結婚の報告も頻繁にあるようです。卒業生のお子さんが新たに通ってくださることも多く、大変嬉しい限りです。

学研教室 5つのひみつ 「夢中になって勉強する子」はどう育つ?/宮原 博昭(著) 定価 1,980円 (税込)

子どもの教育に希望と不安を持つ小学生の保護者の皆さんに【子どもの能力を開花させるコツ】をご提案します。

●特徴1 【夢中になって勉強する子】を育てるコツ
「勉強好きになって、将来の夢を叶えてほしい!」
「親がしつこく言わなくても、自分で宿題を始めてほしい!」
これらは多くの保護者にとっての切実な願いです。
本書では、独自の教育メソッドや子どものサポート法など、子どもの自主性を育てるために大切な【5つの力】をご説明します。

●特徴2 【塾選び初心者】の不安に寄り添います
「学校の勉強で置いていかれたらどうしよう…」
「ウチの子は落ち着きがない。どうしたら勉強してくれるんだろう…」
子どもの勉強に不安を抱きがちな保護者の皆さんに、安心して教育に取り組んでいただくコツが満載です。マンガや図解をたっぷり掲載し、サクっと読み進められます。

●特徴3 【卒業生】インタビューでわかる【将来、あと伸びする子】のヒント
「将来、あと伸びする子」に育ってほしい――。それが学研教室の願いです。
単に問題を解く力だけではなく、深く考える力、仲間と協力して知識を発展させる力、安定した心で粘り強く取り組む力など、学研教室では学びの力を多角的に伝えています。
本書では、小学校~中学校時代に学研教室で学んだ、東大生、医大生、大学院生、高専生などの“卒業生”にインタビューしました。
そこには、子どもを「将来、あと伸びする子」にするヒントがたくさん含まれています!

この記事の監修・執筆者

株式会社学研ホールディングス 代表取締役社長 宮原 博昭

1959 年生まれ。広島県呉市出身。防衛大学校卒業後、貿易商社を経て、1986 年に株式会社学習研究社(現 学研ホールディングス)入社。学研教室事業部長、執行役員、取締役を歴任し、 2009 年学研ホールディングス(以下 HD)取締役に就任。学研塾 HD、学研エデュケーショナル、学研教育出版の代表取締役社長兼任を経て、2010 年 12 月、学研 HD 代表取締役社長に就任。教育と医療福祉を中核とした事業改革を牽引し、15 期連続増収、8 期連続増益の V 字回復を果たす。
現在、公益財団法人古岡奨学会理事長、一般社団法人日本雑誌協会理事長、日販グループホールディングス株式会社社外取締役などを務める。著書に『逆風に向かう社員になれ』(Gakken)、『M&A 経営論 ビジネスモデル革新の成功法則』(東洋経済新報社)、『学研教室 5つのひみつ』(Gakken)がある。

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