こんにちは、『こそだてまっぷ』編集部の曽田です。
文字を扱う仕事をしているのに恥ずかしい話ですが、私の子育てでの大きな悩みのひとつが、わが子が本を読まないことです。
小さなころからせっせと絵本の読み聞かせをして本に慣れ親しんできたはずが、いつの間にか立派な活字嫌い男子に成長してしまいました。
そこに舞い込んだまたとない機会。他社で累計400万部という超人気シリーズの「まんがで読破」のジュニア版を制作することになったのです。
<記事の最後に読破体験ができる「シリーズをセットでプレゼント!」の情報があります>
名作を気軽に読める「まんがで読破」とは?
「活字嫌い男子」もあっという間に読める!、親は名作に親しんでくれてありがたい、そんな気楽な名作まんがを目指してこの夏、「まんがで読破ジュニア」シリーズからこちらの4冊が発売されました。
もとは、文庫判で発売されている「まんがで読破」シリーズ。国内外の名著・名作を世界観を生かしながら詩情たっぷりにまとめ上げた漫画を一部リニューアルして、Gakkenより新創刊されました。
「知らないのはちょっと恥ずかしい」「原作は長すぎて読む時間がない」という手軽に名作を知りたい大人の間で売れに売れて、累計400万部以上(実売)というこのシリーズ、まんがの質も読みごたえも実証済みです。
何が違うの? ジュニア版のポイントはここ
ところで「同じマンガをジュニア版で?」と思われるかもしれません。
活字嫌いのわが子のような中学生でも、「少し大人びた名作」にいち早く触れたい読書好き小学生でも、子どもが読みやすいように、各種の工夫を詰め込んだのが、ジュニア版です。
ここからはその工夫について、ポイントを3つお伝えします。
迫力満点、読みやすさ倍増のサイズ
違いの1つは文庫判よりサイズが大きいこと! 縦横の比率が若干違うので、調整は必要でしたが、127%も拡大された中身は、ぐっと迫力が増して、より説得力を生む見映えとなっています。文字も大きくなっているので読みやすいですよ。
ちなみに、この大きなサイズは、意外にも「もう小さな字を読むのがツラくて……」という疲れ目にお悩みの親世代の皆さんに大好評。楽しんで教養をつけたい大人のかたが読むのにもオススメなのです。
難しい漢字に悩まない! 優しいふりがなつき
ジュニア版には、ふりがな(ルビ)が加わりました。
『西遊記』など、読んだことのない漢字のオンパレードという作品もあり、文庫にも最小限のふりがなは入っていますが、ジュニア版では、小学校4年生以上の漢字、また読みにくい熟語や固有名詞には優先的にふりがなを追加しました。
また、熟語や名称の注釈も増えました。まんがの前後の解説ページでも作中の固有名詞の説明があります。
ふりがなを加えたことで、吹き出しから文字がはみ出てしまうコマが続出して、白目をむきながら調整した甲斐があり、ぐっと読みやすくなりました。これでつっかえることなく作品を一気に読破できる!に違いありません。
読んだらちょっと物知りになる、コラム満載の解説ページ
最後のポイントはこちら。
例えば、『蟹工船』の昭和初期の労働者の世界に入り込むには、最初に気持ちの切り替えが必要ですよね。まして、読書が苦手な子どもにとっては、さらに難しいことです。
そこで、まんがの前と後に、作品の解説ページを新しく加えました。作者の生い立ちと人柄、作品の時代や舞台となった場所のこと、ざっくりしたあらすじ、主人公についての補足説明など、作品に合わせた「これを知って読むと、理解がしやすくなる」補足解説がまんがの前に入っています。
まんがをひと通り読んだあとは、途中でちょっと気になる「どうしてこんなことが?」「出てきた事柄の説明が知りたい」に答える解説が。それぞれ「なるほど」な内容をピックアップしました。
解説なので、ちょっと真面目なページが苦手な子は、必ず読む必要はありません。でも、たとえば『蟹工船』なら、「カニの缶詰の作り方」や「モールス信号」など、ちょっと面白い豆知識コラムもたくさんありますので、気軽にパラパラと読んでいただけるとうれしいです。
アッという間に読めちゃう体験を「まんがで読破ジュニア」プレゼント!
驚きの〝読破体験”を、まずは試してみませんか?
の4冊(4,400円相当)をセットで3名様にプレゼントします!
応募方法
①下記ボタンをクリックして、Gakken ID にログインします。(Gakken IDをお持ちでないかたは、登録無料ですのでぜひこの機会にご登録ください)
②簡単なアンケートにお答えいただくだけで応募は完了です!
応募期間
2023年10月3日(火)23:59まで
読書の秋に気軽に名著を楽しめます。ぜひご応募ください!
活字嫌いの子どもが……
さて、出来上がった本を子どもに渡してみました。
表紙を見て反抗期真っ盛りの長男は、普通の書籍だと思ったらしく「いつまでかかるか分からないよ、本嫌いだから!」と食い気味に言ってきましたが、「ふふふ、これまんがだから。私も読んだけど面白いよ」とアピールして、そっと机に置いて部屋を出ました。
実は、「中学生に『役に立つ』『勉強になる』と言っても、却って反発されるだけ。『これ面白いんだよ』と勧めないと」と、某出版社の社長さんに耳の痛いアドバイスをいただき、さっそく実践したのでした。
さて結果は……なんと『蟹工船』を1時間ほどでサクッと読み切っているではありませんか! 「ちょっと怖かった」という非常にシンプルな感想しか出てきませんでしたが、それでも読破体験をしてもらえてよかったよかった!
シリーズ続編も今後増えていく予定ですので、「まずはまんがで1冊読み切る」を目標に、また読んでもらおうと思います。
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おすすめの本
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まんがで読破ジュニア① 蟹工船
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まんがで読破ジュニア② 銀河鉄道の夜
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まんがで読破ジュニア③ 西遊記
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まんがで読破ジュニア④ こころ
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