ピカピカの小学校1年生になり、最初はやる気のあった宿題も、少しずつ保護者が声をかけないとやらなくなったり、後回しにしたり……。宿題は小学生の子どもを持つ保護者の悩みのひとつではないでしょうか?
そこで今回は、低学年のうちに宿題の習慣化につながる環境の見直しや、オススメの工夫についてご紹介します。
文/マムズラボ
宿題をする習慣がつく環境づくりのポイントとは?
できれば保護者が声をかける前に、子どもから自発的に宿題に取り組んでもらいたいですよね。しかし、にぎやかな場所では集中できない子どももいます。そこでまずは、宿題をする環境についてご紹介します。
宿題をする場所を整える
宿題をする場所としては、子ども部屋やリビングで行う人が多いでしょう。その際、気をつけたいことは以下のとおりです。
・おもちゃ、ゲームなどの気が散るものが少なく、集中できるか
・テレビの音やきょうだいの声などがうるさくない、静かな環境であるか
・わからないとき、困ったときに、だれかに質問、確認できるか
上の3項目に当てはまるような、子どもが集中しやすい環境になるよう配慮しましょう。
宿題をするタイミングを決める
宿題をするタイミングを決めておくと、宿題を習慣化しやすくなります。宿題をするタイミングの例は以下のとおりです。
・帰宅後すぐ
・夕食前
・お風呂のあとから
習い事などがある日は、毎日同じタイミングに宿題をすることが難しい場合もあるかと思いますが、できるだけ同じ時間帯にするようにしましょう。子どもと相談しながら宿題をするタイミングを決めることで、習慣が身につきやすくなります。保護者も、その時間には子どもに質問されたら対応できるようにしておくといいですね。
宿題をだれとするかを決める
宿題を、「一人でするのか」「きょうだいとするのか」「保護者といっしょにするのか」決めておきましょう。子どもの性格や家族構成などにより、やりやすい方法が異なるので、各家庭に合う方法を検討することが大切です。
【コツコツ進めることが得意な子どもの場合】
基本的には一人で宿題を進めさせ、わからない問題などがあった際にサポートする
【やりたくないことなどを後回しにしてしまう子どもの場合】
保護者やきょうだいといっしょにさせたり、宿題をする時間を決めておいたりすることで習慣化しやすい
など
ただし、家事などもあり、保護者がずっとつきっきりになるのは難しい場合もあるので、距離感も重要です。苦手な教科はいっしょに宿題をするなど、教科ごとに決めてもよいでしょう。
オススメの記事:【連休明けに注意】五月病は子どもにも! 登校しぶりの原因とSOSサインチェック[臨床心理士監修]
宿題をする習慣をつけるオススメの工夫4つ
宿題をする環境の見直しが終わったら、宿題をする習慣をつける工夫を実践しましょう。ここからは、オススメの工夫を4つご紹介します。
1. ホワイトボードに予定・やることを書く
ホワイトボードに宿題ややることを箇条書きで書いておき、決まった時間に書いた内容をやるように決めておく方法です。
ホワイトボードはさまざまな大きさのものが販売されていて、自由に書いたり消したりできて使い勝手もよいので、宿題以外にも忘れ物対策や連絡事項の共有などにも使用できます。ホワイトボードを活用した、宿題の習慣化につながるオススメの使い方を2つご紹介します。
・やることを箇条書きし、終わったら子どもが消していく
・教科や項目を書いたマグネットを用意しておき、宿題が終わったら子どもがマグネットを完了の枠内に移動させる
ご紹介した内容のように、子ども自身が消す、動かすことがポイントです。宿題が終わったときに消したり動かしたりすることで、達成感を得られ、宿題へのモチベーションアップも期待できますよ。
2. スケジュール表を作りはっておく
手書きやエクセルなどでスケジュール表を手作りし、はっておくのもオススメです。カレンダーに付箋をはるなどでもかまいません。子どもといっしょにスケジュールを考えて作成することで、スケジュール管理の練習にもなります。スケジュール表の例は以下のとおりです。
それぞれの宿題をするタイミングはすべて同じタイミングでなくてもだいじょうぶです。子どもの学習がはかどる時間をいっしょに決めて、スケジュール表を作りましょう。終わったらチェックできる箇所も作ることで、目で見て宿題の進捗状況も確認できます。
3. タイマーを活用する
おうちにあるタイマー機能がついた時計などを活用して、宿題をする時間と休憩する時間のメリハリをつけるのもオススメです。
また、普通の時計ではなく、子ども用学習タイマーや勉強用タイマーというものがあるのをご存じですか? さまざまな種類が販売されており、例として以下のような特徴が挙げられます。
・カウントダウン機能がついている
・振動やライトで時間経過を知らせる
・アナログ式は進んだ時間だけ色が変わるなど、時間経過を視覚的に実感できる
学習タイマーを使うことで、宿題をするときにだらだらしてしまうのを防げます。アナログタイプ、デジタルタイプ、砂時計タイプなどさまざまな学習タイマーが販売されているので、子どもといっしょに使いやすいものを選びましょう。
4. シール、スタンプカードなどのごほうびを用意しておく
低学年の子どもの場合、シールやスタンプなどのごほうびがやる気やモチベーションになることもあります。例を挙げると以下のとおりです。
・手書きやパソコンでスタンプカードを作り、たまったら何かと交換できるシステムにする
・カレンダーに宿題が終わったらシールをはっていく
その際、リビングなど家族が見える位置に置いておくのがポイントです。目に入ったときに、「今日はがんばったね!」などと声をかけることで、さらなるモチベーションアップも期待できます。
宿題をやっただけではなく、【◯◯時までにできたらスタンプ追加!】など、イベントっぽくするとゲーム感覚で楽しめて、集中力アップにもつながりますよ。
保護者の工夫や協力で、子どもの宿題へ取り組む気持ちを引き出そう!
宿題がスムーズに終われば、その分子どもといっしょに遊ぶ時間などをつくれます。宿題が終わったらたくさんほめてあげて、さらに宿題のやる気がでるように促してあげるのもよいですね。本記事の内容を参考に、保護者の工夫で子どもの宿題をサポートしてあげましょう。
こそだてまっぷから
人気の記事がLINEに届く♪