【発達特性の子の困った行動】子どもの不安を減らす「引き算のかかわり」とは

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【発達特性の子の困った行動】子どもの不安を減らす「引き算のかかわり」とは

かんしゃく、暴言、暴力、登校しぶり、授業中に立ち歩く……。
子どもの困った表れに「なぜ?」と思っていませんか?

その理由は、子どもの心の“もやもやの器”がいっぱいになってあふれてしまったから。
“もやもやの器”とは、子どもが感じたネガティブな想いや不安等が蓄積していく心の器。

これまで9000人以上の相談に回答してきた元教師・そうくる先生が教える発達特性の子どもの“困った”を減らし、成長意欲を育むサポート法を紹介する『発達特性 グレーゾーンの子の心のもやもやを軽くして「できた!」が増える本』(Gakken)。

今回は、こちらから一部内容を抜粋してご紹介します。
子どもとの向き合い方に悩んでいる方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

目次

もやもやの器とは

もやもやの器

「もやもやの器」は、小学校の元教師・そうくる先生が特別支援学級・通級指導教室の現場で子ども1人ひとりの困り感を深く理解するために実践し、子ども・親・先生の三者をラクに笑顔にしてきたメソッド。

「もやもやの器」とは、ネガティブな思い=困り感が溜まっていく心の器。

「もやもや=困り感」とは、学習、日常生活、コミュニケーションなどで困っている子どもの思いや負荷(ストレス)になっていること。

不安、イライラ、焦り、恥ずかしい、悲しい、甘えたい、余裕がない、わかってもらえない、居場所を感じない…など、過去・現在・未来のもやもやが積み重なっていきます。

もやもやで器がいっぱいになり、許容量をオーバーすると、泣く、怒るという感情や、登校拒否などの行動となって表出するのです。

  • 落ち着いて宿題ができる日もあるのに、「できない!」と大泣き。
  • 友だちと仲良く遊べるときもあるのに、ちょっとしたことで怒って友だちをたたいた。
  • ある朝、急に「学校に行きたくない」と泣き出して登校拒否。
  • 運動会、音楽会などの行事前は普段より敏感になり、拒否・かんしゃくが増える。

「もやもやの器」は、このような表れの背景にある子どもの「困り感」に目を向けて深く理解しながら、具体的な解決策を考えるのに役立ちます。

困っている子のために最優先にすること

不機嫌な女の子

困っている子のために最優先にすることは、もやもやの器の中身を理解すること!

ほめる、励ますなど足し算のかかわりより、もやもやを1つでも減らす引き算が先なんです。

やればできる力があるのに、子どもが「やりたくない」と言ったら、どうしますか?

「がんばって」「やればできるよ」「大丈夫」と励ます、「この前はできたよ」とほめる、「できたら〇〇を買ってあげる」とごほうびを与える作戦を思いつくかもしれません。

励ます、ほめる、与える“足し算”のかかわりが効果的なときもあるのですが、子どもがもやもやを溜めている場合、「気持ちをわかってくれない」と不満が残ることも。

子どもは本来「できることならがんばりたい」と思っています。それでもできないのは、「がんばりたい気持ち以上につらい気持ちを抱えているから」ということは少なくありません。子どもが安心を感じられるかかわり方で、心に余裕を持たせてあげましょう。

子どもの思いを理解することが、困った表れの本質的な解決につながります!

発達特性のある子はもやもやが溜まりやすい

教室で怒られる子ども

子どもは9~10歳頃から自分を客観的に捉えるメタ認知力が伸び、自分と他者を比較し、親、先生、友だちの言葉で自分を評価する意識が強くなっていきます。

学校で授業を器用にこなして成功体験が多く、発表も積極的で大人や友だちからよくほめられている子は自己肯定感が自然に伸びていきます。

しかし、発達特性を抱える子、グレーゾーンの子は読み書きや計算、運動、コミュニケーションなどに苦手があって失敗する、人と比べられる、注意される回数も多くなりがち。音・光・味などの感じ方が過敏な場合もあり、困り感が溜まりやすいのです。

また、発達特性はなくても無理をして周りに合わせている子が困り感を限界まで溜め込み、ある日突然「もやもやの器」があふれて登校拒否の表れが出ることもあります。

このような子たちは日頃から気にかけ、大人からアクションを起こして「どうしたの? 困っていることはない?」「もしかして、今のはつらかった?」と声をかけることが大切です。

それだけでも「親・先生が気にかけてくれている」と伝わり、もやもやが少し減るのです。

どの子だってがんばりたいし達成感を得たい

悩んでいる子

私は教師として小学校の通常学級、特別支援学級、通級指導教室、特別支援学校の子どもたちと向き合ってきました。もやもや(困り感)だけではなく、好き・興味を聞いたり、いっしょに遊んだり、学習に取り組んだり…子どもたち1人ひとりとかかわってわかったことがあります。

それは、「どの子も心の“根っこ”で感じていることに違いはない」ということです。

どの子だって、人と比べられ、怒られ、否定されるのはつらい、教室に居場所を感じなかったら寂しいのです。

発達特性の有無にかかわらず、どの子だって次の3つの思いを持っています。

  • できることならがんばりたい
  • 「できた!」という達成感を感じたい
  • 「自分には価値がある」と感じたい

発達特性は、子どもの困り感を理解するための手がかりの1つです。子どもの困った表れを発達特性や性格を理由にして終わらせず、「この子は何に困っているのか? どうしたいと思っているのか?」を考え、1人の「人間」として尊重する。そうして時間をかけて寄り添うことで、暴言や暴力の表れがある子も大人を信頼して落ち着いていきます。

その子を苦しくしているものを一つ減らしてみる

楽しそうな子

私たちが子どもたちに「できるようになってほしい」「落ち着いてほしい」と願うのは、その子たちにできる力があると知っているからです。期待しているからこそ、力が出ない姿に「がんばればできるのに」と思ってしまいます。

かつての私も、ごほうびを用意し、「やればできる」と励まし、子どもたちを動かそうとしていました。けれど、動けてもその場だけでした。

どの子も、本当はがんばりたいし、認められたい。誰だって、イライラしたり、泣き叫んだりしたいわけではありません。それでも動けないのは、苦しさを抱えているからです。わかってもらえない、うまくできない、ここにいていいと思えない。もやもやで心がいっぱいになれば、持っている力も出しにくくなります。

だから、力を出させる方法を探す前に、その子を苦しくしているものを一つ減らしてみる。子どもは「そう感じていたんだね」と気持ちを受け取ってもらうだけでも、心に少し余白が生まれます。その分だけ、「やってみよう」と思えたり、自分の気持ちと折り合いをつけたりする余裕が生まれます。

この本を通して、子どもだけでなく、子どもにかかわる大人のもやもやも軽くなってほしいと願っています。大人の心に余白が戻れば、「あのとき、この子は何を求め、何がつらかったのだろう」と、その姿を見つめ直せるからです。

「できた!」は、強く押した先ではなく、「わかってもらえた」という安心の中から育っていきます。この本が、子どもと、子どもを大切に思うあなたの明日を、やさしく照らす一冊となりますように。

発達特性 グレーゾーンの子の心のもやもやを軽くして「できた!」が増える本

そうくる先生(著)
定価 1,760円 (税込)

これまで9000人以上の相談に回答してきた元教師・そうくる先生が教える
発達特性の子どもの“困った”を減らし、成長意欲を育むサポート法を紹介

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かんしゃく、暴言、暴力、登校しぶり、授業中に立ち歩く…
子どもの困った表れに「なぜ?」と思っていませんか?

その理由は、子どもの心の“もやもやの器”がいっぱいになってあふれてしまったから。
“もやもやの器”とは、子どもが感じたネガティブな想いや不安等が蓄積していく心の器。

子どもの行動例:
「宿題を早くやって!」と言ったら、激しいかんしゃくを起こしてしまった!
そんな子どもの行動の裏側を深く探っていくと…
・朝、学校の準備中にママに注意された
・テストで×が多かった
・体育で友だちより走るのが遅かった
・1日学校生活を終えて疲れている
・宿題の量が多かった…
こんなもやもやがたまったギリギリの状態の中、
「早く宿題をやって!」と急かされたことで限界に達し、
ついにもやもやの器があふれて、泣く、怒る、激しいかんしゃくに…。
困った行動のきっかけは表面で、じつはその下にさまざまな理由があるのです。

困り感が多い子どものために、最優先にすることは
励ましたりほめたりする“足し算のかかわり方”以前に、
もやもやを減らす“引き算のかかわり方”で、子どもの心に余裕を持たせてあげること。

本書では、家庭や学校で起こりやすい行動例をあげながら、
子どものもやもやをキャッチし、減らすことでトラブルを防ぐ実践的な具体策や、
子どもの意欲やがんばる気持ちを育てる、親子の関係づくりまで詳しく解説します。

 

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